Cycling The Earth ~自転車世界一周の旅~

日記

久しぶりの日本

2020.01.13 | 一時帰国

南アフリカ・ケープタウンを出発し、

18時間のフライトの果てに

ついに日本に到着しました。

 

573日間かけて走った距離も飛行機に乗ればたったの1日。

地球は大きいのか、小さいのか…。

 

 

 

1年7か月ぶりに目にする日本の大地。

(写真は九州上空)

 

まだ旅が終わったわけではないけれど、

ひとまず戻ってくることができてひと安心です。

 

 

飛行機ってあまり乗りなれないので

乗り換えなど色々と不安ごとが多いのですが、

問題なく関西国際空港に降り立つことができました。

 

ただケープタウンで預けたはずの自転車は

そうはいかなかったみたいで、

待てど暮らせど運ばれてきません。

 

係のお姉さんに尋ねると

どうやら香港での乗り換えの際に置き忘れられたとのこと。

まあ、海外でのトラブルに比べると大した問題じゃありません。

(後日、自宅に届きました!)

 

 

 

 

 

 

 

 

広島の自宅に戻ってからは、

出発前の準備段階から

お世話になっていた方々へのご挨拶なんかもしつつ

のんびりと過ごしていると、

あっという間に年は明け2020年を迎えました。

 

 

 

世界各地の料理を口にしてきましたが

やはり1番美味しいのは日本の料理。

時期的なこともあり

豪華なご馳走にありつく機会が多く

質素な食事が続いていたお腹が

ビックリしております。

 

 

 

久しぶりに帰ってきた日本。

モノやサービスに満たされた豊かな母国に

感動の連続かと思いきや、

新鮮さなどほとんど感じることもなく

出発前日にタイムスリップしたかのように

あっという間に日本の生活に慣れていました。

 

おそらく次々と経験する異文化体験が蓄積され

環境適応能力があまりにもつきすぎてしまったのかなと思います。

「あぁ、はいはい次の国ね」って感じで。

 

 

 

旅の途中ではあれだけ

パシャパシャ撮ってた写真も、

帰国してからはおせち料理以外

何も撮ってません。

日本に戻ったとたん

旅人スイッチはオフです。

 

 

 

 

 

現在は、

ビザの手配をしたり装備品の手入れをしたり

再出発に向けての準備をのんびりしています。

(新たにご支援いただく企業様も決定しました!)

 

 

これからは予算拡充のためにアルバイトをしながら、

アメリカ大陸の旅がより良いものになるよう勉強もしながら、

日本での日々を過ごしていきます。

 

 

再出発の9月頃までこのブログもお休みとなりますが、

世界をめぐる旅の後半戦ももっと面白いものになるはずですので

ぜひぜひご期待くださいませ。

 

それでは、また!

 

 

 

バイバイアフリカ、最後の日々

2019.12.30 | 南アフリカ

【579日目 25,562km】

 

ついに6カ月におよぶ

アフリカ旅を終えることができました。

 

ここから日本に帰るわけですが、

フライトまで6日間あるので

帰国準備とケープタウンの観光を楽しむことにします。

 

 

 

滞在していたのはケープタウン中心部の外れ

「モウブレイ」という地区にあるゲストハウス。

旅の終わりはちょっと贅沢しようと

1泊¥4,000の所を選んじゃいました。

いいんです、頑張ったんだから。

 

 

 

宿というよりも、

自室に簡単なキッチンも付いている

アパートメントのような所。

快適だけど、もう田舎の小さな村で

テントを張ることもないんだと

少し寂しい気持ちになります。

 

 

 

フライト前の儀式といえば

自転車解体、そして箱詰め。

近くの自転車屋さんで

段ボールをもらうことができました。

セネガル以来2回目なので

あっという間に作業は完了。

 

 

 

 

 

 

 

 

自転車の梱包がすんでしまえば

いよいよ観光に繰り出します。

まず向かったのは

ケープタウンのトレードマークでもある

「テーブルマウンテン」。

 

 

 

テーブル状の真っ平らな頂上部分は

高さ1,000m。

歩いて登ることもできるのですが

疲労もたまってるので

ここはケーブルカーを利用。

 

 

 

 

実はこのケーブルカーも名物で、

面白いのが

床の円盤がゆっくりと1周回ること。

頂上へと上昇しながら

360°の景色が見渡せるというのは

世界的にもかなり珍しいそう。

 

 

 

5分ほどの空の旅を終えると

あっという間に頂上へ。

12月のケープタウンは

半袖ですごせるほど快適ですが、

ここは山の上とあって

かなり寒い。

 

 

 

3kmにわたって

平らなテーブル部分が広がる山頂。

遊歩道が敷いてあり

景色を眺めながら

のんびり散策することができます。

 

 

 

 

 

地層の研究により

6億年以上前に誕生したとされる

このテーブルマウンテン。

その歴史はヒマラヤ山脈より古く

地球最古の山だという説もあります。

 

 

 

 

 

 

 

西のほうを見下ろすと、

ビルと住宅が並ぶケープタウンの街に

左側には切り立った岩山・ライオンズヘッド、

さらにどこまでも続く大西洋と

かつてネルソン・マンデラ大統領が収監されたロベン島

などを一望することができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

明くる日は少し離れた場所にお出かけ。

移動手段は地元の人も多く利用するこちらの電車。

 

旅行者がトラブルに巻き込まれることも

少なくないとのことですが、

昼間のうちなら大丈夫だろうと乗ってみることに。

 

 

 

1時間ほどかけ半島の東側へ。

郊外に差し掛かり乗客も減ると

車窓をながれていく

海辺の景色を楽しむことができました。

そういえばアフリカで電車に乗るのは

初めてだ。

 

 

 

 

 

 

やってきたのはケープタウンの南東に位置する港町

「サイモンズタウン」。

スッキリしたヨーロッパのような景観が印象的です。

 

 

 

さっそく食べたのは

イギリス文化圏ではおなじみ

フィッシュ&チップス。

この料理ってどこで食べても

対して味に違いはないんだけど

ここのは割と美味しかったです。

 

 

 

さらに町から

3km離れた海辺にやってきました。

わざわざ電車に乗ってきたのも

この白い砂浜

「ボルダーズビーチ」

にやってくるため。

 

 

 

 

 

 

波打ち際へやってくると姿を現してくれたのは

ケープタウン名物「ケープペンギン」!

実は彼らに会えることをすごく楽しみにしてました。

 

 

 

アフリカ大陸南沿岸部に生息する

ケープペンギン。

40年前に沖合の島からやってきた

1組のカップルがこの浜辺に居つき

今ではアフリカ有数の

ペンギン繁殖地になったのだとか。

 

 

 

海水浴客も多く訪れる

このボルダーズビーチ。

人間の生活圏であり

さらに温暖な地域で

野生のペンギンが見られるのは

世界でもここだけだそうです。

 

 

 

 

保護対象の彼らに触れることは

禁止されていますが

撮影しようと近づくと

左腕を噛まれちゃいました。

ペンギン好きなだけに、ショック…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アフリカ最後の街ケープタウンでの滞在を

より思い出深いものにしてくれたのは“ウッドさん一家”。

 

到着4日前のキャンプ場でたまたま隣同士にテントを張っており

「ケープタウン着いたら一緒にご飯いこうよ」と

お誘いいただいてたんです。

 

 

 

郊外の有名なレストランでランチ。

こないだも食べたタラのフライですが

これはかなり美味しかった。

人にごちそうしてもらうときは

いつもの倍美味しくなります。

卑しい人間なので…。

 

 

 

店内から向こうに見えるのは

登ったばかりのテーブルマウンテン。

滞在中の6日間で

終日快晴ということはほとんどなく

残念ながら、見上げた時はいつも

雲をかぶってました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづくこの日はテーブルマウンテンに次ぐ

ケープタウンの観光名所「ライオンズヘッド」。

ウッド家の息子・クレイグさんに連れてきてもらいました。

 

大航海時代にこの地に流れ着いた

オランダの船乗りたちが

「山のカタチがまるでライオンのようだ」と

名付けたそう。

どこがライオンなのか、

僕にはよくわからなかったです。

 

 

 

頂上付近からはテーブルマウンテンが

すごく綺麗によく見えました。

海のすぐそばなのに

これだけの山が

そびえたっている光景は

かなり独特です。

 

 

 

 

 

 

わずか45分の登山を終えて頂上へ!

後半はかなりロッククライミングの様相を呈してましたが

待っていたのは街を見下ろす絶景。

テーブルマウンテンよりも街を間近で見ることができます。

 

 

 

こちらは2010年の

ワールドカップの際に建設された

スタジアム。

本田△(ほんださんかっけー)

が流行った時です。

 

 

 

 

頂上で見つけたのは「ハイラックス」

というげっ歯目の生き物。

かわいいんだけど、

なんでわざわざ

こんな高いところを選んで

暮らしてるんだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでのんびりしながら、

疲れを癒しつつ

これまでの旅を振り返りつつ

6日間を過ごし

ついに出国の日がやってきました。

 

 

 

出発の朝はウッドさん一家が

空港まで見送りに来てくれることに。

荷物が多くタクシーを手配するとなると

一苦労なので本当に助かります。

1週間ほど前に

たまたま知り合ったばかりなのに…。

 

 

 

 

 

 

そしてついにアフリカを発ち、

日本へ戻る時が来ました。

 

 

日本から東シナ海を渡り中国に上陸した時、

ジブラルタル海峡を越えアフリカ大陸に足を踏み入れた時、

旅のはじまりはいつも“不安と恐怖”ばかりで

楽しい出来事なんて想像する余裕すらありません。

 

しかしその道のりで待っていたのは、

温かい手を差し伸べてくれ

心から歓迎してくれるたくさんの人達。

 

ハグをして別れた後には、

また新しい誰かと出会い握手をする。

そんなことを幾度となく繰り返すうちに

気が付けばこんなところまで来ることができました。

 

 

 

“なぜ長い時間をかけ

こんなにも遠い場所まで

旅をすることができたのか?”

 

空港で撮影したアフリカ大陸最後のこの1枚の写真が

ひとつの答えを提示してくれているような気がします。

 

 

 

未知なる出会いに満たされた旅の日々は

ここでひと休み。

日本でからだを休め、気持ちを整えたら

続く南北アメリカ大陸をめぐる旅が

より良いものになりますように。

 

てことで、日本に帰ります!

 

 

 

アフリカ大陸完走!

2019.12.28 | 南アフリカ

【573日目 25,562km】

 

キャンプ場を後にすると

いよいよアフリカ旅・最後の地へと向かって

走り始めます。

 

ゴールまではあと2日。

思い焦がれた最後の景色が近づいていても

意外と気持ちは冷静。

最後まで気を抜かず安全に。

 

 

 

南アフリカ共和国のみならず

アフリカ大陸を代表する国際都市・ケープタウン。

きれいに整えられた幹線道路を

中心に向けて進むにつれて車が増えていきます。

 

 

 

街の郊外から

向こう側にうっすらと見え始めたのは

“テーブルマウンテン”。

名前の通りテーブルのように

まっ平らな頂上部分が

はっきり見て取れます。

 

 

 

そして市街地へ。

アフリカのほかの国とは違い

走っているのは

新しい日本車や欧州車。

横すれすれを追い抜かれながら

ゆっくり進んでいきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

目指す喜望峰は街から60km。

観光は後でのんびりするとして、

中心部の混雑を避け

街を南へ抜けていくことにします。

 

 

 

 

 

ケープタウンから突き出た半島部は

ゴツゴツとした岩肌が

存在感を現すかなりの山岳地帯。

右へ左へと曲がりながら

道はすすんでいます。

 

 

 

 

やがて半島東側の海沿いへ。

スピードに乗った時の

吹き抜ける風が気持ちいい。

日本でいうと

湘南ってたぶんこんな場所、

行ったことないけど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

この日は「フィッシュフック」という

海辺の町のキャンプ場で1泊。

いよいよ明日はアフリカ走行の最終日。

 

 

 

まだ走り切ってないけど

ご褒美のステーキ。

この旅を通じて、

焼き加減の好みが

レアからミディアムに変わりました。

肉の旨味がよく分かる、…気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、いよいよ最後の地へ」と張り切って

目を覚ました翌朝。

見上げるとぎゅうぎゅうに綿をつめたような厚い雲。

ゴールの瞬間は晴れていてほしいのに…。

 

ただ、“1日のうちに4つの季節が訪れる”といわれるほど

気まぐれな天気で知られるケープタウン。

好転してくれることを祈りつつペダルを踏みだします。

 

 

 

進み始めるとそこは濡れた道路。

さっきまで雨が降っていたようです。

しかし西のほうには微かな晴れ間。

なんとかもってほしいけど…。

 

 

 

 

 

町を抜け半島を

まっすぐ南へ降りる道路に合流したとき

強い風とともに灰色の雲が

流れはじめました。

太陽が最後の瞬間を

見守ってくれますように!

 

 

 

波が豪快に打ち付ける

半島西側の海岸線。

いよいよ大陸最果ての場所という

雰囲気が漂ってきました。

起伏は激しいけど

勢いをなくさず前へ進む。

 

 

 

どこまでも青い大西洋。

風が強いこともあり

この日の波は高い。

モロッコから眺めてきた

この大海とももうすぐお別れ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、岬までおよそ15kmというところで

国立公園の入り口に到着。

 

外国人入場料は¥2,500と高め。

そしてなぜか、サイクリストは

一般の人よりも¥50上乗せ。

なぜだ?

 

 

 

「あんた、日本から

ずっと漕いできたの!?」

と驚いてくれた係のお姉ちゃんが

現地人価格の¥560に

まけてくれました。

今日は良い日だ。

 

 

 

所々に雲はかかってるけど

かなり青空が広がってきました。

心配してたゴール時の天気も

なんとかなりそう。

運が良くて良い風が吹いてるときって

色んなことが上手くいきますよね。

 

 

 

すると突然、道路上に

野生のダチョウ。

何度も見てきたけれど

こんなとこにもいるとは…。

アフリカは

最後までアフリカです。

 

 

 

うねりながら続く1本の道を走ると

やがて海際へと降りてきました。

そして曲がりくねった崖の向こうには

少し高い岩山が見える。

ついに、

その時が近づいてきたようです…

 

 

 

しばらく進んだところ、

あたりには

多くの車と観光客の方々。

どうやらここが目指してきた

アフリカ最後の場所。

胸がドキドキ高鳴ります…。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこに立っていたのは

“Cape of Good Hope”と書かれた木の看板。

 

ついに、南アフリカ・喜望峰に到着!

アフリカ旅終了の瞬間です!!

 

 

 

 

 

 

 

 

アフリカ大陸に上陸してから

およそ6カ月、距離にして1万km。

 

さらにこの旅の始まり中国・上海から数えて、

 

掛かった日数:573日

走った距離:25,562km

訪れた国:30ヵ国

起こした事故(単独):2回

病院に行った回数:1回

 

そして数字では計り知れないほどの

素晴らしい風景、忘れられない出会いに彩られた長い旅でした。

 

まさか自分がこの道のりを進んでこられるなんて

十分な自信もありませんでしたが、

それも多くの方の温かな助けが得られたからこそ。

旅を支えてくれた方、すべての人に感謝です。

 

 

 

 

 

さて、

当初の予定ではこのまま南米大陸へと渡るつもりだったのですが

大きく計画を変更する運びとなりました。

 

季節の都合上、

余裕がなくなりつつあった旅のスケジュールなのですが

今後訪問予定国のビザ申請に

予想以上に時間がかかってしまうという事実が判明し、

このままでは5,000mのアンデス山脈で

真冬をむかえてしまうことが必至であるため

一度、日本に帰国することにしました。

 

日本で心身ともにリフレッシュし、

ボロボロになった旅の道具の見直しもして

万全の態勢でアメリカ大陸の旅へと臨んでまいります。

(2020年9月、再出発予定)

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで

世界一周の旅・前半戦は

ここ喜望峰で終了。

居合わせた方々からも激励の言葉を頂き

素晴らしいゴールとなりました。

この景色は一生忘れられない。

 

 

 

岬の高台からの風景。

喜望峰はアフリカ大陸の

最南端ではなく“最南西端”。

東のインド洋、西の大西洋を分ける

場所でもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大航海時代のポルトガルが発見し

インド航路の確立・貿易拡大の足掛かりとして

まさに国の発展への希望の光を見いだしたのが

ここ、“喜望峰”。

 

人類史の標石の一つともいえるこの岬が、

僕の旅にとっても大きな意味を持つ

特別な場所になったような気がします。

 

 

“ここまで何とかたどり着くことができた”

という事実を自信に変え、

長い旅の一つの区切りをむかえたいと思います。

 

 

 

アフリカ大陸ラストスパート

2019.12.25 | 南アフリカ

【571日目 25,434km】

 

南アフリカ最初の街・スプリングボックでひと休みしたら

一気にアフリカ大陸最後の地へとアプローチしていきます。

 

 

 

荒野のアップダウンがひたすら続く

南アフリカの北部。

アフリカ旅のゴールまで休みなく走れば1週間ほど。

はやる気持ちからか足にたまる疲れももはや気になりません。

 

 

 


途中で出会ったのはスウェーデンの3人組サイクリスト。

喜望峰から北上して走っているそう。

 

 

 

驚いたのは

こちらのカップルが乗っていた

2人乗り用のタンデムバイク。

これに乗って夫婦で旅をされる方も

いると聞いてましたが

見るのは初めて。楽しそう。

 

 

 

心配していた向かい風も

意外に穏やかで

予想以上にスムーズに進んでいきます。

気温もナミビアに比べて

かなり落ち着いてきました。

30℃くらいかな。

 

 

 

70kmを走って

「カミエスクルーン」の町に到着。

平日なのに商店も開いていない

とても小さな町です。

 

 

 

 

 

すぐに見つけたキャンプ場に

チェックイン。

ナミビア以降はかなりの数の

キャンプ場があります。

利用者はヨーロッパからの

観光客がほとんど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


スプリングボック出発2日目。

ここしばらく天気が安定してて安心。

南アフリカの天候は不安定と聞いてましたが

せめてアフリカ大陸ゴールの瞬間は晴天に迎えられたいです。

 

 

 

キャンプ場の人曰く

この日の行程は平坦とのことでしたが

やっぱりかなりのアップダウン。

車で移動する人と

自転車を漕ぐ人間の目線は絶対に違う。

 

 

 


ひとつひとつの坂が

まぁ大きいこと。

傾斜が急ではないとはいえ

これが続くと

かなり疲れが溜まってしまいます。

 

 

 


ところどころに現れる

休憩所の東屋でひと休み。

町と町の区間が広く

冷たい飲み物も補給できません。

 

 

 

 


120kmを走って

「ビターファウンテン」に到着。

前日に引き続いて

予想よりもずっと小さな町でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事前に調べていた宿へ。

観光地でもないこのあたり、

旅行者少ないだろうけど経営できてるのだろうか。

 

 


シングルルームの部屋が

なんと¥1,500。

アフリカ南部でこの値段は

破格といってもいいくらい。

屋根の下、ベッドで寝られるって

本当に幸せなことだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


スプリングボック出発3日目。

ケープタウンまで400km足らず。

少しずつ距離が近づいてまいりました。

 

 


幹線道路を真っすぐ進む予定でしたが

「海側を走らないと面白くないぞ」と

複数の人に言われたので

道をそれて海側へ。

久しぶりに未舗装路が待っていました。

 

 

 


砂がそこまで深くはないので

ナミビアに比べてかなりスムーズに

進むことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未舗装路を走り終わってしばらく走った

ところにある「ルッツヴィル」という町。

少し早いけど次の町が遠いようなので

ここに泊まることに。

 

 

 

キャンプ場もないこの町で

1番安い宿は¥3,000。

高いけどもうすぐアフリカ終わりだし

奮発することに。

こないだも高めのホテル泊ったのに

これは絶対散財しすぎ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スプリングボック出発4日目。

まずは海に向かって西側に走り始めます。

 

 


町を抜けると

すぐに何もない荒野に。

ただ幹線道路をそれてから

起伏がほとんどなくなりました。

青空の下

平坦な道を気持ちよく進みます。

 

 


そして海岸線に到着。

およそ半年前に西サハラを走って以来、

久しぶりに大西洋を拝みます。

海沿いを走るのは気分爽快。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらにすすむと漁師町があり、

レストランがたくさん並んでました。

新鮮な魚介類を堪能することに。

 

 


頼んだのは“メルルーサ”という

タラの仲間。

衣の中の白身をかじると

ホロホロと柔らかい絶品でした。

日本人なのでやっぱり

魚が落ち着く。

 

 

 

 

 

 

 


午後からは未舗装路。

ケープタウンへ一直線に続く鉄道の線路が敷かれているのですが

すぐ横に整備車両が通るための道がずっと続いてるんです。

 

 


線路沿いなのでひたすら真っすぐ。

砂地でスピードは出ないけど

交通量もほとんどなく

非常に快適に走れました。

 

 

 

 


80kmを走ったこの日は

「ランバーツベイ」に到着。

キャンプ場なのに¥1,500。

南アフリカの宿泊施設

高いのか安いのか

イマイチ分かりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スプリングボック出発5日目。

ひたすら走るばかりの日々が続いております。

 

 


この日も進んでいくのは

線路沿いの未舗装路。

相変わらず車の量も少なく

のんびり穏やかな気分で走ります。

 

 

 

 


鉱石を運ぶ貨物列車。

百を優に超える無数の車両。

踏切を10分待っても

なかなか渡ることができませんでした。

 

 

 

 


やがて道は海のそばへ。

大西洋の色を反射するからだろうか

空はいつもよりもさらに

深く濃い青を見せてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

100kmを走って「クイフコップ」に到着。

この日もキャンプ場です。

 

 


目の前には穏やかに流れる川。

宿泊客も少なく

野鳥が水面を静かに泳ぐ

川辺の夕暮れ。

アフリカ大陸終盤は刺激も少なく

非常にのんびりとした毎日です。

 

 


夕食後にはハマり続けている

牛肉のビルトン(ジャーキー)。

最近食べまくってるから

塩分取りすぎな気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


スプリングボック出発6日目。

この日からは再びアスファルトの舗装された道。

 

 


道はきれいだし

幅も広くて最高なのに

残念ながら向かい風。

なかなかスピードには乗れません。

 

 

 

 


といいつつも

ケープタウンまでは残り90km。

不安だらけで始まった

アフリカ大陸の旅も

終わりの時がすぐそこに来ています。

 

 

 


このまま海岸線をまっすぐすすめば

翌日には南端の町・ケープタウンが、

そしてその先にゴールである

喜望峰が待ち構えています。

鼓動が高まる…。

 

 

 

 

 

 


100km近く走り「ハンツェクラル」という町に到着。

海のすぐそばのキャンプ場にチェックイン。

青々とした芝生は

寝るとき最高に気持ちいいんです。

 

 


隣に泊っていた“ピーターさん”が

自転車に興味を持ってくれて

そのまま食事を頂くことに。

近くで取れたという魚のフライが

本当に美味しかった。

 

 

 


さらに気持ちよく目覚めた翌朝は

朝食までごちそうに。

アフリカ旅の終わりの瞬間まで

気を抜くことがないようにと

激励の言葉と温かい紅茶を頂きました。

 

 

 

 

 

 

ピーターさんとお孫さんと一緒に。

 

彼らの優しいまなざしに見送られたら

いよいよ最後の地へと向かい走り始めます!

 

 

 

 

30ヵ国目・南アフリカ

2019.12.16 | ナミビア 南アフリカ

【565日目 24,948km】

 

風に大苦戦しながらもフィッシュリバーキャニオンに到達。

圧倒的な大自然を味わったら

あとはナミビアを抜け出るだけです。

 

 

 

120kmの長距離を走る予定だったこの日。

 

早起きして荷物をまとめ、

WiFi電波のある売店で朝食をしている15分ほどの間に

悲劇は起こっていました。

 

パンを食べ終わり荷物の所へ戻ると、

綺麗にまとめていたはずのバッグは写真の通り散乱。

中身もあたりにバラまかれ何が起こったのか意味が分かりませんでした。

 

 

すると10mほど離れたところから

「キキッ!」という鳴き声、

バブーン(ヒヒ)です。

 

 

 

リュックに詰め込んだテントも

引きずり出され収納袋がズタズタに。

せめて食べ物だけ

持ってってくれればいいのに…。

もう、ヒドい…。

 

 

 

 

前日のジャッカルによる食料盗難に続く“獣害”。

もう食べ物持ってないのに、さらに攻めてくるなんて。

「これ以上あたしから何を奪っていくの…」

とハンカチを噛みしめながら涙しても誰も慰めてくれないので

早く出発することにします。

アフリカで旅をするとはこういうこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

この日は120km先の国境付近の

町まで移動する予定。

間に村や集落はなく水も補給できないはず。

食料は全部ヤツらに奪われているので

どこかで野宿とはいきません。

 

意気込んで走り出すけれど

ここに来るまで吹いていた強烈な向かい風が今日も吹くとなれば

当然到着は不可能となります。

 

 

 

すると出発10分でパンク。

道が悪いのもあるだろうけど

もうタイヤも相当傷んできてるはず。

アフリカを走り終わるまで

もうちょっと頑張ってくれ。

 

 

 

 

 

そして残念ながらこの日も

ものすごい向かい風でした。

1時間で10kmも進むことはできず

朝の時点で、この日の到着は

困難となる見込みです。

誰かに乗せてもらうしかないのか…。

 

 

 

車はほとんど通らないので

自力で進めるところまでは進もうと

昼までの5時間で進んだのが

わずか30kmあまり。

日が沈むまでに

着けるはずもありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

わずかに残っていた最後のパンをかじりながら休んでいるところを

通りがかったのはドイツ人家族“ヨハンさん一家”。

 

「ふらふらとタイヤ痕が続いてると思ったら君か!

俺たちになにかしてやれることはあるかい?」

 

先日の砂漠で助けてもらったばかりなのに

またしても人のご恩にすがり先へと進むことに。

 

 

感謝の念を抱きつつも、

他人の助けがないと前に進むことができなかったナミビア旅において

情報収集と事前準備の甘さを深く反省しながら車に揺られました。

 

でも、

動物に食料持ってかれるなんて想像もして無かったんだもの…。

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方に着いたのは

70kmほど離れた国境付近の

キャンプ場。

ヨハンさん一家と一緒に

テントを張らせていただくことに。

 

 

 

 

横には国境である“オレンジ川”。

これまで砂漠の景色ばかりだったので

涼しげに流れる水に

疲れた心が癒されます。

自然の厳しさに翻弄されたナミビアの旅も

この日で終わり。

 

 

 

夜はドイツ式バーベキュー。

ただ肉を並べて焼くだけでなく

マッシュルームやらポテトやらの

ひと手間加わった小洒落た料理が

コースのように次々出てきます。

 

 

 

人類史を代表する狩猟民族の末裔である

ドイツ人の皆さんとあって

肉料理はお手のもの。

いつも1人だけど

やっぱりみんなでワイワイ過ごす夜が

楽しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、ヨハンさん一家とはお別れ。

自転車を車に乗せていただく時はものすごい葛藤があるのですが、

楽しい時間を共に過ごせば

どんな形であれ出会えたことに感謝せずに入られません。

本当にありがとうございました。

 

 

 

キャンプ場から

国境までは10kmほど。

思いもよらぬことが多かった

ナミビアの道中ですが、

とりあえず元気な状態で

出国することはできそうです。

 

 

 

財布にものすごい数の

コインが余っていたので

出国前に“ビルトン(ジャーキー)”

を購入。

これを3日かけて食べようと思ったけど

結果的に1日で食べ切ってしまいました。

 

 

 

そして国境へ到着。

両国をつなぐ主要道なので

大渋滞かと思いきや

かなり閑散としています。

物流のトラックばかり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やってきた30ヵ国目は「南アフリカ共和国」。

 

アフリカ大陸の南端に位置する国で、

ついこないだ日本で行われたラグビーワールドカップで

優勝したことで国中が沸いたであろう南アフリカ。

(僕は1試合も見てないのでルールも未だにわかりません。

日本でも相当盛り上がったみたいですね。)

 

いよいよアフリカ旅もここで最後。

無事にここまでたどり着けるとは思いもしませんでした。

気を引き締めてゴールの地・喜望峰を目指します。

 

 

 

向かう「ケープタウン」までは700km足らず。

向かい風が気になるけど

焦らず着実に進んでいこう。

 

 

 

入国直後はとにかく上り坂。

勾配は決して急ではないけれど

数十kmに渡って

平坦になることがないので

ずっと上りっぱなし。

標高を1,000m近くもあげます。

 

 

 

夕方ごろにやっと平坦になってきました。

風はいろいろな方向から吹くので

今後はナミビアのように

ずっと向かい風ということがないように

お願いしたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

南アフリカ初日は荒野の真ん中「ステインコフ」に到着。

思ったよりもずっと小さな町でした。

 

 

 

事前にチェックしていた宿へ。

なんと¥1,000ちょっとで

ベッドとご飯がついてます!

キャンプ続きのアフリカ旅とも

お別れの時が近づいてるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明くる日もさらに南へ向かいます。

とにかく上るか下るかばかり。

道は整ってるし交通量もそんなに多くはないけど

やっぱり疲れます。

 

 

 

南アフリカってだけで

発展したイメージがありましたけど、

もちろんそれは一部の都市だけで

おそらく大概はだだっ広い荒野が

続いているみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして出発から70km、昼頃に着いたのは

最初の比較的大きな街「スプリングボック」。

車も多く割とにぎわってる様子です。

 

 

キャンプ場という選択肢もあったけど

ナミビアの疲れを癒したい気持ちもあり

¥3,000弱のホテルへ。

アフリカの終わりが見えて

確実に財布のヒモがゆるんでます。

 

 

 

喜望峰へのラストスパートに備えて

ここでひと休み。

体調を万全にしたら、

大陸の終わりへ向け

一気に距離を縮めていきます。

 

 

 

絶景フィッシュリバーキャニオン

2019.12.14 | ナミビア

【561日目 24,771km】

 

砂漠地帯の走行をあきらめ、

親切なホテルオーナーの二人のお陰で

舗装されたメインロードに復帰。

 

ここから南を目指しますが、

少し西へ寄り道して

砂漠に続くもうひとつの見所である

“フィッシュリバーキャニオン”に向かっていきます。

また少し、未舗装路があるのが気になるけど…。

 

 

 

1週間振りのアスファルト。

心地良くスイスイ進んでいきます。

自転車って押すものじゃなくて、

やっぱり漕ぐものですよね。

もう楽しくてしかたない。

 

 

 

しかもこの日は嬉しい追い風。

かなり強く吹いてくれるので

平らな道をどんどん進んでいきます。

事故の時に速度計壊れたので

もうスピード計れませんが…。

 

 

 

 

ただ砂漠を離れたぶん

景色は本当に退屈。

まわりに何もない平原が

延々と続いていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追い風の力でとても順調に150km走ったこの日は

“チェズ”という小さな村に到着。

野宿のつもりだったけどキャンプ場があったので

泊まることに。

 

 

 

一度テントを張ったけど、

風は強いしやたら暑いしで

結局ブランケットのうえで寝ました。

夏のナミビアまだまだ40℃の日が

続いております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリエンタル出発2日目。

この日から苦難の始まりでした。

昨日味方してくれた追い風が

この日は向かい風となって真っ正面から吹き付けてきます。

 

 

 

漕いでも漕いでもスピードが

まったく上がらない。

風を遮るものがなにもないから

とてつもない強風が

一瞬たりとも止むことなく吹き荒れました。

 

 

 

 

1時間で10kmは進んだでしょうか、

平坦路でこのスピードは

ありえない遅さです。

速度計がないと走行距離も分かりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、お昼には着く予定だった80km先の

「ケートマンズフープ」に16時すぎにようやく到着。

山をいくつも越えたような疲労感です。

この日も暑いのでテント張らずに直寝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリエンタル出発3日目。

この日も前日と同じくひどい向かい風。

 

基本的に大陸の風は赤道の方へ吹くので

喜望峰へ向かって南下しているいま

向かい風を受け続けることになります。

だけど、時速10kmの遅さでは

いつまで経ってもつかないし、そもそも疲れる…、

 

 

 

フィッシュリバーキャニオンに向かうため

再びメインロードを外れてしまいます。

ということでここから未舗装路。

ナミブ砂漠に向かった時に比べると

かなり漕ぎやすいようですが。

 

 

 

 

道沿いに突然現れたレストランで

ランチのサンドウィッチ。

ナミビアは南部を中心に旅してますが

人があまり住んでおらず

ローカルフードを味わえていません。

 

 

 

 

午後からは風が一層強くなりました。

砂が浅くてせっかく漕ぎやすいのに

風に真正面から押されてしまうせいで

ほとんど進めない。

しかも昼過ぎは毎日40℃越えだし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

強風と日差しのせいで

のんびりと休憩を取ることもできないまま、

荒野のど真ん中にあるキャンプ場に到着。

 

 

 

景色は非常に穏やかなのですが

ゴーゴーと恐怖すら抱かせるような

風の音はいつまでたっても止みません。

テントをたてるのも

苦労しながらやっとという感じ。

 

 

 

 

ここ最近のマイブームが

アフリカ南部名物の“ビルトン”。

燻製肉なのですがこの日食べた

牛の仲間“クーズー”はかなり美味。

お酒飲めないので

コーラで晩酌してます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリエンタル出発4日目。

この日はなんと無風!

前日まで踏ん張りながら進んでいたのが嘘のよう。

 

(しかし、結果的にナミビア出国するまで

無風状態はこの日が最後となりました。)

 

 

 

ゆとりを持って漕ぐことで

やっと周囲の壮大な自然の素晴らしさに

目をやることができます。

風が強いと前に進むのがやっとで

まともに景色なんて見てられません。

 

 

 

分岐を西方面に向かうと

いよいよ

フィッシュリバーキャニオンが

近づいてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渓谷のある国立公園内のキャンプ場で

2泊するつもりだったのですが、

値段が高いそうなので

本日はキャニオンから20km離れた

公園外のキャンプ場に泊まることに。

 

翌朝、ここで悲劇が起こるとも知らずに…。

 

 

 

ディナーはウシの仲間

“スプリングボック”のステーキ。

値段は高いけど

一生食べる機会なさそうなので。

味はぼちぼちでした…。

オリックスのほうが美味しい。

 

 

 

キャンプ場の値段は¥1,800。

テント張るだけなのに

なんでここまで取られるのか。

観光地ってどこも

足元見てきますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テントの中で目を覚ましたマリエンタル出発5日目。

いつも通り朝食のリンゴとパンと食べようと

食料用リュックに手にしようとした時でした。

 

 

「あれ?…ない。

食料を詰めたリュックがない!」

 

ここまで旅をして盗難・紛失にあっていないので

何が起こったのかすら分かりませんでした。

でもどこを探したってリュックはない!

 

 

「リュックが盗まれた!」

 

すぐさまキャンプ場のスタッフに報告すると、

「食べ物が入ってたんでしょ。それ絶対“ジャッカル”よ」

 

確かに、隣に置いてたパソコンとカメラは残ったまま

食料入りのリュックだけがなくなってました。

 

犯人はおそらく夜中に食べ物を探し徘徊する

イヌの仲間“ジャッカル”。

このあたり被害者続出だそうです。

 

嘆いてもリュックは帰ってこないし

メシ抜きで走ることはできないので、

やむなく朝食ビュッフェ¥1,200を食べました。

(高すぎる!!)

 

 

 

そして目的の

フィッシュリバーキャニオンまでは

あっという間。

1時間ちょっとで到着です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渓谷を見に行く前に

ますはキャンプ場にチェックイン。

¥3,000の高額とあって

他の観光客はほぼゼロ。

確かに自動車ならわざわざ泊まる必要もないと思います。

 

 

 

ナミブ砂漠にあったのもそうですが

ナミビアの政府が運営する

キャンプサイトで、

設備は大したことないのに高額。

ここ自体に魅力はないので

さっそく渓谷に向かいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてキャンプ場から10km離れたところに

悠然と広がるのは“フィッシュリバーキャニオン”。

 

展望台から見下ろすと、

アメリカ・グランドキャニオンに次ぐ

世界で2番目に大きな渓谷のスケールを感じることができます。

 

 

 

全長は160km、

最も深い箇所で高さ550m。

ナミビア最長の川・フィッシュリバーが

5億年もの年月をかけて

削り続けたこの渓谷は

まさに地球の芸術。

 

 

 

グランドキャニオンも見たことますが

流石にここまで大きいと

どちらがどうだなどと

比べることは無意味で

ただただ圧倒されるのみ。

 

 

 

 

アフリカの旅・終盤にして、

この大陸のみならず

地球を代表する素晴らしい自然遺産を

目前にできる

素敵な場所でした。

 

 

 

 

渓谷の絶景を味わい尽くしたら

いよいよナミビアともお別れ。

アフリカ最後の国が近づいてきました。

 

 

 

無念の砂漠リタイア

2019.12.11 | ナミビア

【555日目 24,428km】

 

困難な道を乗り越え、ナミブ砂漠の絶景に出会えた翌日。

 

首都・ウイントフックを出発して5日間で

砂漠の洗礼を受け続けた体を癒すために

キャンプ場でもう1泊したかったのですが…

 

 

 

国立公園内のキャンプ場は

¥3,000を上回る高額なので連泊したくない。

ということでお昼前にチェックアウトして

公園外のキャンプ場を訪ねますが

付近の施設はすべて満員。

 

 

泊まる場所がないとなればもう走るしかありません。

最低限の食料を調達したら

予定変更で出発することに。

嫌がる体にムチを打ちます。

 

 

 

未舗装の道はまったく

走りやすくなる様子がありません。

自転車に乗ったり下りたりを繰り返し

牛の歩みで進んでいきます。

砂漠地帯を走り切るには10日以上

かかるけど、自信がなくなってきた。

 

 

 

次の補給地点は150kmほど先。

通りすがる車も減っていき

秘境感が増してきました。

この日の気温は43℃…。

暑い、暑い…。

 

 

 

深い砂と猛暑に加えて

非常に強い向かい風が止むことなく

吹き続けたこの日の午後、

結局6時間走って進んだ距離が

わずか30km。

景色は何も変わらない。

 

 

 

夕方、木の下に休憩所を発見し

ここでテントを張ることに。

あまりの風の強さに

火を起こすこともできず

パンだけかじって

眠りにつきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、砂漠突入7日目。

自然の猛威は夜明け前の4時頃から

その唸りを響かせていました。

 

台風かと思うほどの風がテントを揺らすなか

夜明けと同時に外をのぞくと

すさまじい砂嵐。

 

 

周囲に誰もいない辺境の地に鳴り響く轟音を耳にして

しばらくどうすればいいのかわからなくなり、

ただただ呆然としました。

 

 

 

ふと落ち着きを取り戻して

思ったのは、

「無事にこの場から逃げ出さねば」

ということ。

砂漠を走破できるかどうかなど

この時、頭からは消えていました。

 

 

 

飛ばされそうになるモノを必死に抑え

なんとか荷物をまとめました。

しばらく待っても誰も通らないので

昨日漕いできた道を戻り

風下へ向かっていくことに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体にぶつかる砂のつぶてをこらえながら

1時間ほどかけて10km進んだところに

ホテルを発見。

周囲にはなんにもない僻地の

高級リゾートホテルのようです。

 

砂にまみれた体を落ち着けるべく

とりあえず避難したこのホテルで、

思わぬ展開が待っていました。

 

 

 

「この先で野宿してたんだけど

砂嵐に襲われたからちょっと休ませて!」

 

事情を説明すると

納得してくれた受付の女性に

とにあえず飲み物でも飲みなさいと、促されるまま

奥のバーに向かい歩き始めたとき

上方のバルコニーから声を掛けられました。

 

「リョウスケじゃないか!ここまで来たんだな」

 

 

見上げるとなんとそこにいたのは、

2日前にセスリエムの国立公園のキャンプ場まで

車で送ってくれた2人組のうちの1人の男性

“ナイルさん”でした!

 

 

 

「俺たち

このホテルを経営してるんだよ」

もう1人の“アドさん”もやってきて

ゆっくり話ができました。

「実はお前を車から下ろして

ずっと心配してたんだよ。」

 

 

 

「この地域を走るサイクリストを見かけることはあるけど

みんな涼しい冬の時期ばっかりだ。

厳しい夏にこれ以上進むと本当に死んじまうから

アスファルトのメインロードまで

俺たちがお前を連れていくからな」

 

この言葉を聞いた時、

砂漠を走り切れない悔しさよりも

過酷な自然環境から抜け出せる喜びが

ぐっと心からこみ上げてきました。

 

 

 

翌日じゃないと移動できないとのことで

この日はご厚意により

無料で宿泊させていただくことに。

一目見てわかるこの豪華な部屋、

アプリで検索すると

なんと1泊2万円でした…。

 

 

 

中庭にはプール付き。

この旅において1番の高級ホテル

であることは間違いないけど、

これまでの人生においても

最高ランクに近いはず。

昨日は路上で野宿だったのに…。

 

 

 

外から見ると

お城のような外観の素敵なホテル。

砂漠に沈んでいく夕陽をバックにすると

まるで映画のセットのような場所。

ホントにこんなトコ泊まっていいの?

やっぱ払えって言われても無理ですよ。

 

 

 

夜はレストランでコースディナー。

これまでたまに奮発することは

あったけれども

さすがに旅でコース料理は初めて。

出てくるもの全てが

もうホント美味しい(タダだから)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

贅沢な1日を過ごしすっかりリラックスできた翌日、

いよいよメインロード沿いの町まで送ってもらうことに。

 

 

右側がオランダ人オーナーの“アドさん”。

同じ規模のホテルをもう2軒経営されています。

おそらく懐がかなりホックホクなお方かと…。

この方に旅を褒めてもらったおかげで良い思いができました。

 

左側が共同運営者のナミビア人“ナイルさん”。

陽気な彼はアドさんの大親友であり良きビジネスパートナー。

この人もおそらくホックホク。

 

ナミビアにお越しの方は

ホテル「Le Mirage (レ・ミラージュ)」へどうぞ!

 

 

 

自転車と荷物を載せると

車はいよいよ走りだします。

走り切れなかったことは残念だけど

自然の恐怖を肌で感じられたことは

きっと今後の旅で活きるはず。

この借りはどこかで必ず…。

 

 

車から景色を眺めてみても

すごい所を走っていたんだなと

気づかされます。

時速100kmで走っても

なかなかたどり着かない

果てのない砂漠地帯。

 

 

 

 

 

 

 

 

3時間のドライブの後、

「マリエンタル」の町に到着。

お世話になったお二人ともここでお別れ。

 

走りだす前に

砂漠でボロボロになった身の回りを整理するため

キャンプ場で少し休んでいきます。

 

ちなみにここでも

「自転車で日本からってスゴイわね!」と

宿泊代を¥500割引きしてもらいました。

自転車旅って良いことがいっぱいなんですよ。

 

 

 

あまりに過酷な

真夏のナミビア砂漠地帯。

思わぬ形での幕引きとなりましたが

これも旅だと受け入れ

再び先を見据えて走り出します!

 

 

 

 

 

 

 

ナミブ砂漠を進む

2019.12.9 | ナミビア

【552日目 24,369km】

 

思わぬ事故を起こしてしまった翌朝。

警察から首都・ウィントフックまで送ってくれる提案もあったのですが、

なんとか走ることは出来そうだし

まだまだ砂漠の景色に満足していないので

踏ん張って前へと進むことを決意。

 

精神論は嫌いですが、ここはもう気合です。

まだ前には進める。

 

 

 

ということで砂漠4日目スタート。

事故の光景が頭をよぎり

やはりすくんでしまう。

同じ誤りを繰り返さぬよう、

特に坂道は気をつけて進まねば。

 

 

 

わずか10分で

前日の事故現場に到着。

ブレーキをしっかり握って

ゆっくりゆっくりと

下っていきました。

慎重に進めばなんてことない。

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく進むと視界が途端に開けて

一帯を見渡すことができました。

眼下には砂の大地がどこまでも続いています。

 

この先に目指すのは、ナミブ砂漠の核心部。

なんとしても砂漠の絶景を見るまでは止まれない。

 

 

 

 

ものすごい急な下り坂とあって

さすがにここだけは舗装してありました。

見晴らしがいいからドライブコースに

なってるようです。

ブレーキをしっかり握り

一歩一歩確実に下りていく。

 

 

 

長い長い坂を下り

一気に標高は500mも下がりました。

このあたりはわりと砂が浅く、

走りやすかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

昼過ぎに着いたのは「ソリタヤ」。

砂漠を渡る観光客たちの

休憩所になっているよう。

ちょっとした商店もあり

3日振りに買い物ができるのが嬉しい。

 

 

 

 

ここで偶然出会ったのは

ウィントフックのゲストハウスで

一緒だった日本人の旅の方たち。

突然の再会に驚きつつ、

労いのドリンクを山ほど

ごちそうしてもらいました。

 

 

 

 

 

 

それぞれ一人旅だったのに、

アフリカの土地で出会い

今はみんなで車に乗ってナミビアを巡られてるとのこと。

 

一人だからこそ出会いが尊いんです。

みなさん、良い旅を!

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに午後からもう少し進んでおきます。

すんなりいけると思いきや、

砂がひどく1時間で7kmしか進めない。

標高が下がった分、気温はあがり42℃。

深い砂だけでも過酷なのに…。

 

 

 

 

夕方6時頃、道端の木の下で野宿決定。

寝入った後の10時頃、

「ここは私有地だ!

朝がきたらすぐ出てけよ、ったく」

とやってきたおじさんに怒られました。

本当にごめんなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砂漠5日目。

この日は朝から砂に悩まされます。

タイヤが沈んで走ることはままならず、

照りつける太陽の下せっせと押しつづけました。

 

 

 

どこまでも続く砂の道に

体力のみならず精神までも

削られていきました。

終わりが見えないし、

頑張ろうにも暑すぎる…。

 

 

 

 

 

 

 

 

食料が底をつくこの日、

野宿をするわけにもいかず

やむを得ず目標のキャンプ場までヒッチハイクをすることに。

悔しいけど、

このままでは日が沈むまでに

到着する目処が立たない。

 

 

 

しばらく待って乗せてくれたのは

このあたりのホテルで働いてるという

“アドさん”と“ナイルさん”。

 

車で移動するのは本意ではないけれど

そんなこと言ってられないほど、

暑く、辛かった…。

 

 

「日本からずっと漕いでるのか!?スゴイな!」

と、大いに感心してくれた彼ら。

この2人は

この後の砂漠走行における超重要人物として

再登場してくれることになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

20kmほど車で進み

下ろしてもらったのは「セスリエム」。

 

砂漠に入って5日間で進んだのが

わずか200km。

苦戦し続けながらも最初の目的地には到着しました。

ここからナミブ砂漠の一番の見どころへと向かいます。

 

 

 

まずはキャンプ場にチェックイン。

国立公園内ということで

¥3,000の強気な価格。

キャンプ場としては

旅での最高価格じゃなかろうか。

泣く泣く払います。

 

 

 

 

 

 

 

 

荷物を片付けてさっそく向かったのは

キャンプ場から70kmにあるナミブ砂漠の核心部。

自転車走行不可の為、

チェコ人カップルの車に乗せてもらいました。

あまりにも砂が深く看板が埋まっています。

 

 

 

そして、ナミビアで最も楽しみにしていた風景が

コチラの「デッドフレイ」。

 

砂丘に囲まれた一帯に

枯れた木が立っている何とも不思議な風景。

 

 

 

1,000年前に

川の氾濫でできた沼地が枯れてしまい、

取り残された木だけが今も残っている

このデッドフレイは

“死の沼”という意味だそう。

 

 

 

 

夕陽に照らされた橙の砂丘を背景に

黒い木の影がそそり立つ

まるで絵画の様な空間が

ここにやって来る人を魅了しています。

自然が生み出した景色なのに

すごく無機質な印象を受ける絶景です。

 

 

 

およそ8,000万年前に生まれ

地球上で最も古い砂漠であり、

南北には1,300kmにも広がる

ナミブ砂漠。

とにかくスケールの大きさに

圧倒される場所でした。

 

 

 

夕陽にじんわり赤く染まる砂を見ると

ここに至るまでの苦労も

報われる気分です。

自力だけではたどり着けなかったけれど

なんとかここにこれて本当に良かった。

 

 

 

 

 

 

キャンプ場に戻り

ちょっと奮発して食べたのは

地元に生息する牛の仲間

“オリックス”のステーキ。

変わり種の肉って外れが多いけど

これはなかなか美味しかったです。

 

 

 

ということでかなり苦戦しながら

まずはナミブ砂漠の第一チェックポイントに到着。

まだまだ未舗装路は続くけれど

少しづつでも前に進んでいきます。

 

 

 

砂漠でアクシデント

2019.12.6 | ナミビア

【550日目 24,255km】

 

首都・ウィントフックでは4日間ほどのんびり。

久しぶりの都会に羽を伸ばしてしまいました。

 

ここからまっすぐ南下すれば

アフリカ大陸のゴール・喜望峰へと到着するのですが、

ナミビアの見所であり世界遺産にも登録されている

ナミブ砂漠の世界を堪能するために

少し海側に迂回して行きます。

 

 

 

そこで問題は未舗装路。

南アフリカへとまっすぐ続くメインロードを西に外れてしまうので、

ガタガタのオフロードを数百kmにも渡り進んで行かねば

なりません。

 

しかも、南半球は現在は夏の真っ只中。

アフリカ最後にして最大の難関となりそうです。

 

 

 

ウィントフックを出発すると

10kmも走らないうちにこの風景。

首都とはいえ栄えているのはほんの一部だけのようです。

 

 

 

都市を取り囲む山を超えてしまえば

割と平坦。

向かい風だけれど

そんなに強くはありません。

天気の良さは相変わらず。

 

 

 

 

90kmを走った昼過ぎ、

砂漠突入前の

最後の補給地点である

「レホボス」に到着。

大きなスーパーがありました。

 

 

 

 

ウィントフックで

ひと通り必要なモノは

揃えていたので、

傷みやすいものを改めてここで購入。

どれだけ持っても足りない気がする…。

緊張感が高まってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに進むこと5km。

分岐を西に向かうと

ついに未舗装路がその姿を現しました。

これからしばらくはアスファルトとお別れ。

覚悟を決めて漕ぎ始めます。

 

 

 

いよいよ砂の世界に足を踏み入れると

これが予想以上に進めない。

車体、荷物、体重合わせて

100kgの重みは

細かい砂の粒に埋まっていくばかり。

不安が一層つのっていく。

 

 

 

未舗装路を10km走ったところで

この日は終了。

車もほとんど通らないようなので

道を少し逸れたところで野宿です。

 

 

 

 

 

これまでのアフリカ旅のように

順調に進めるのかしらと

不安を抱きつつ、

パスタを茹でます。

ドキドキワクワク。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砂漠突入2日目はパンク修理でスタート。

前日に気づいてたけど、

日が沈んだ後に直す元気がなかったんです。

 

 

 

走り出しはかなり順調。

砂もあまり深くなく

ゆっくりながら

なんとか漕ぎ進むことができます。

 

 

 

 

 

途中で牧場を発見。

ほとんど人は住んでいない地域ですが

まれにキャンプ場や農場らしき

建物が目に入ります。

まだ完全な砂漠ではない様子。

 

 

 

 

すかさず「水をください」とお願い。

猛暑日が続く真夏のナミビアで

水が絶えることは

旅の中断を意味します。

もらえるところでは

とにかくもらう。

 

 

 

 

 

 

 

 

大変だったのは午後から。

徐々に砂は深さを増していき

やがて漕ぐことはできなくなってしまいました。

40℃におよぶ暑さのなか

5km進むのに掛かるのは1時間ほど、

歩くほうが早いです。

 

 

 

限られた食料でやり繰りせねばならず

常に空腹気味。

自転車を押す手に力は

ほとんど入りません。

体力と同時に気力も

奪っていく砂の大地。

 

 

 

 

 

 

 

 

このままでは予定していたキャンプ場には到着できず

さらには

隠れて安全に野宿できそうな場所もないということで、

やむを得ず通りがかった車に乗せてもらうことに。

 

まだ砂漠地帯を走り始めて間もないのに

悔しいやら情けないやら…。

 

 

 

10kmあまり乗せてもらい

着いたのはキャンプ場。

ベッド・シャワー付きの

シングルルームももあるけど

¥3,000なんて泊まれません。

 

 

 

 

日が沈む前に

なんとかテントを張ったけれど

まれに見るほど体はクタクタ。

2日目にしてこれで大丈夫なのか。

夏のナミブ砂漠、

予想を上回る困難さです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして砂漠3日目。

ほんの2時間後に起こるアクシデントなど

予想もせず

まだ涼しい朝の風を受けて気持ち良く走り出しました。

 

 

 

テント泊の際は

8〜9時間たっぷり睡眠を取るので

午前中は割と元気なんです。

前日あんなにバテたのに。

遠くに見える山が美しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、アクシデントは一瞬のうちに起こりました。

 

深い砂が積もった急な下り坂。

勢いに乗りながらも砂地で不安定な

自転車の操作はままならず

おそらく時速40kmほどの速さで激しく転倒。

 

 

 

擦りむいて血が滴る左腕よりも

ショックだったのが

自転車のハンドル。

左側があり得ない方向に曲ってます。

おまけにブレーキも効かなくなるし。

この時、もう頭は真っ白。

 

 

 

下から見上げた事故現場。

写真では伝わりにくいけれど

意外と高く、

斜度もかなり急なんです。

深い砂に注意せず突っ込んだのが

間違いだった。

 

 

 

事故の痛みと精神的ショックで

呆然としてるところに車で通りがかったのは

観光中のスペイン人夫妻とガイドさん。

 

出血の応急処置をしてくださり、

「救助の車を呼ぶから待ってろ!」

と迅速に対応してもらいました。

 

 

 

 

 

 

数分後にやってきたのは地元の警察。

 

「意識は失ってないから

病院は行かなくてもいいよ」

と伝えると、

現場近くの宿までパトカーで搬送してもらえることに。

 

 

 

 

 

 

 

 

到着した宿のオーナーの気遣いで

無料で泊めてもらえることに。

ビクトリアの滝のリビングストン以来

テントで眠り続けながら実に23日振り、

ついにベッドで眠れる事に!

 

無料でナミブ砂漠の宿に泊まるなら

自転車で坂道に突っ込んで転ぶといいですよ。

 

 

 

転倒の衝撃から収まらない頭痛をこらえ

自転車の手当てをしてあげました。

ブレーキもじっくりにらめっこしながら

なんとか修理完了。

自転車の事なにも知らなかったのに

旅に出て成長したもんだ。

 

 

 

しかし、

なんとか自転車は走れる状態とはいえ

頭と腕は痛いし

やっぱり首都・ウィントフックまで戻るべきだろうか。

 

3日目にして

すでに砂漠に嫌われてる気がしてきました。

 

 

進むべきか、戻るべきか

それが問題だ。

 

 

 

29ヵ国目・ナミビア

2019.11.28 | ナミビア

【544日目 24,065km】

 

ボツワナのサバンナを駆け抜け国境に到着。

次の国へと突入です。

 

 

 

やってきた29ヵ国目は「ナミビア」。

 

かつてはドイツに植民地支配され

さらに隣国の南アフリカに違法に併合された

苦難の歴史を持ちながらも、

1990年に独立を勝ち取った比較的若い国。

 

南西部には世界一古い砂漠といわれる

「ナミブ砂漠」が広がるナミビア。

アフリカ大陸の終盤は砂の世界の美しさに

酔いしれたいと思います。

 

 

 

走りだすのは「カラハリハイウェイ」と呼ばれる国道。

綺麗に舗装された道は首都・ウイントフックまで

一直線に300km続いています。

 

 

 

景色はこれまでと何も変わらず。

見えにくいのですが、

フェンスが設けてあります。

動物が飛び出さないようにでしょうか。

これが数十kmにわたっています。

 

 

 

 

ボツワナから吹き続ける風は

おさまるどころか西に向かうにつれ

強くなっているように感じます。

基本的に横風か向かい風。

背中を押して欲しいんですけど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国境から20kmのところ

「ゼルダキャンプ場」に到着。

道路から2km脇をそれたところにあります。

 

 

 

サバンナには村が少ないわりに

キャンプ場が多くあります。

野宿すればただなんだけど

シャワーと水が助かるから

つい泊まってしまう。

1泊¥800。

 

 

 

キャンプ場には

シマウマやオリックスがいました。

水や牧草を与えてるみたいだけど

おそらく野生なんだと思います。

こんな風景にも見慣れてきたけど

やっぱりアフリカならでは。

 

 

 

レストランで何か食べようとすると

「えー、注文するのぉー?

何か自分で食べてよぉ」と、

料理作るが嫌だったみたいで

自分でラーメン作りました。

何でこっちが気をつかうのか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気持ちよく空が晴れ渡ったナミビア2日目。

風は止んでくれないけれど、

気持ちよく走れます。

 

 

 

曲がりは一つもなく

とにかく真っすぐ。

トラックは結構すっ飛ばすけど

台数自体が少ないし、

かなりしっかり避けてくれます。

 

 

 

 

ときどき現れる路肩の休憩所。

ボツワナに比べて

少し気温は落ち着いてきたけれど

それでも暑いです。

32℃くらいかな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

100km弱走ると「ゴバビス」に到着。

ナミビアでは初めての町です。

なんだかスッキリした印象。

 

 

 

街中へ行くと

綺麗に整えられた建物たち。

アフリカも南に行くほど

ヨーロッパの様な雰囲気に

なっていくそう。

その片鱗が感じられてきました。

 

 

 

久しぶりに見かけた

ケンタッキーでランチ。

¥500ほどなので

物価もヨーロッパに近づいてきます。

 

 

 

 

 

この日もキャンプ場に

チェックイン。

なんだか人との関りが

着実に減っている。

寂しい…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナミビア入国3日目。

6日間続けて走り続けて疲労は溜まってますが、

首都まではもうすぐ。

 

 

 

ナミビアに入ってから

空の色が変わったように感じます。

どこまでも突き抜けるような

爽やかな青。

でもすごい向かい風。

 

 

 

 

ガソリンスタンドの売店で

昼食。

建物が現れることは

数十kmに1回程度。

休めるところでは

しっかり休みます。

 

 

 

「イノシシに注意」の看板。

実際にちょこちょこ走って

逃げるのを見かけます。

早いから写真には

撮れないけど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風が強く予定の150kmを走り切れず。

100km地点で商店を見つけたので

テントを張らせてもらうようお願いすると

快く了承してくださいました。

 

 

 

この日、走行中にトラックドライバーに

もらった蛍光のビブス。

「轢いちまうじゃねーか!

オレは自転車の奴にコレ配ってんだ」

と安全を考慮してくださいました。

ありがたい。

 

 

 

柵に囲まれた安全な場所でキャンプ。

アフリカで野宿する際には

かなり安全面には

気をつかってるつもりです。

 

 

 

 

 

疲れている時こそ

燃え上がる炎には

癒されるもの。

明日の首都到着に備えて

ゆっくり休みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナミビア入国4日目。

今日も天気は快晴。

ボツワナ・マウンから走り続けて7日間

風には困らされたけど予定の日数で到着できそうです。

 

 

 

どこまでいってもこの景色。

空の色って本当に不思議で

国や地域によって違う気がするんです。

気のせいなのかしら…。

 

 

 

 

 

ボツワナに比べると

朝がぐっと冷え込むようになりました。

日が昇ればすぐに暑くなるから

なるべく午前中のうちに進んでおく。

 

 

 

 

 

首都・ウイントフックの郊外。

検問ゲートを見ていよいよ到着かと

胸がはずみます。

 

 

 

 

 

 

徐々に建物も車も増えていき

着実に都市の風景に

変わっていきました。

ボツワナ・マウンから走り続け1週間。

ようやく一息つくことができそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてついにたどり着きました

ナミビアの首都・ウイントフック。

 

中心部は高層ビルが立ち並ぶ大都会。

これまで目にしてきたアフリカの土地とは明らかに様子が違います。

 

 

アフリカ大陸のゴールである

南アフリカ・ケープタウンに向かう道で、

ここが最後の大きな休憩地点。

しばらくここで休養を兼ねのんびりする予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

到着翌日は無料の市内ツアーに参加。

アフリカ系、ヨーロッパ系の方々が

共に暮らすウイントフックの

街の様子を眺めてみることにしました。

 

 

 

 

ドイツ植民市時代に建てられた教会

築110年の「クリストゥキルヒェ」。

ヨーロッパの風情を感じると同時に

土着の文化が残るいわゆる

“ブラックアフリカ”の風景とは

お別れなのだと悟ります。

 

 

 

国会議事堂前の庭園。

こちらもドイツの影響を感じさせる

優雅なデザインが印象的。

都会の真ん中でありながら

静かでゆったりした空気が流れています。

 

 

 

 

 

 

 

丘の上に建つ博物館から眺めたウイントフックの街並み。

 

遠くに広がる茶色い砂の大地と

その中央に忽然と現れるビル群とのコントラストは、

アフリカ、ヨーロッパの文化が混ざり合った場所であることを

象徴しているよう。

 

ひとくちにアフリカ大陸といっても

非常に多くの表情を見せてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

路上の土産屋で出会ったのは、

ナミビア北部に住むヒンバ族の方々。

都会に出てきてアクセサリー販売の出稼ぎをされてます。

 

腰回り以外に衣服は着用せず

独特の装飾で身を飾るヒンバ族のみなさん。

まさかこんな都会でお会いできるなんて。

 

 

ちょっとでもアクセサリーに興味を持つと

強制的に腕にいろいろ付けられます。

ゆっくり見たいのにどんどん

次から次へと見せられるという

かなり強引な営業スタイル。

 

 

 

 

きっぱり断るのが苦手だと

なんやかんや買わされてしまいます。

納得してるからいいけど

3つくらい買っちゃいました。

“ノー”といえる人間になろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウイントフックで滞在したのは中心部に位置する

ゲストハウス「カメレオンバックパッカーズ」。

人気の宿は部屋が空いておらず人工芝のキャンプサイトへ。

狭い…。

 

 

ヨーロッパを中心に各国から

観光客が集まるこの宿には

プールだってついてるんです。

欧米人ってなぜあんなにも泳ぐのが

好きなんだろうか。

 

 

 

 

ゆったりしたキッチンもついており

久しぶりに料理らしい料理を

楽しむことができました。

野菜も好きなように摂取できるし

自炊できるってすばらしいこと。

 

 

 

食べれるときにはしっかり栄養補給。

これから向かうのは

砂の景色がどこまでも続く

ナミブ砂漠。

しっかりやすんだら

アフリカ最後の難関に立ち向かいます!

 

 

 

 

 

 

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