Cycling The Earth ~自転車世界一周の旅~

日記

マラウイの田舎を行く

2019.10.27 | マラウイ

【510日目 21,342km】

 

薬が効いてお腹も快方に向かうなか

次なる国への国境を目指します。

 

 

 

ここまで主要の幹線道路を通ってきたけど

最後はちょっと迂回して田舎道を通ってみることに。

どんな出会いが待っているのか…。

 

 

 

すると早速、

コンクリートの道が途切れて

未舗装路に。

走りにくいけど、

ちょっとワクワクします。

 

 

 

 

それでも至るところに

村が点在しており、

決して一人切りにはなりません。

「ムズング、ムズング」言われながら

進んでいきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると道の脇から大勢の子どもたちが出現!

すぐ近くに学校があるらしく、

勢いで突入してみることに。

 

 

 

校長先生にあいさつをし

わずか15 分ほどですが

教室をのぞかせてもらいます。

見慣れぬムズングに

皆、大興奮。

お邪魔しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

引き続き、

どこまでも続く1本の田舎道を走ります。

 

 

 

困るのが、

時おり出くわす

「深砂ゾーン」。

海辺のごとくサラサラの砂が

道いっぱいに溜まっているんです。

 

 

 

 

重量50kgにも及ぶ自転車は

深く埋まってしまい

わずか10mすすむのにも

一苦労。

「あ゛ぁ゛ーー!!」と

イライラ叫び押していきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

70km走ったこの日は「カランガ」という

小さな村に到着。

 

 

 

夕暮れ時になっても

子どもたちはいつも元気。

カメラを向けると大興奮で

笑顔を見せてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

物流ルートからも外れた田舎道に

宿などあるはずもありません。

 

「どこかテント張らせてもらえますか?」と、

尋ねると

「ウチの家で寝ていきなよ」と

優しく受け入れてくれたのは

学校の先生をしている“カゼンゴさん”一家。

 

 

 

キッチンやトイレ、

寝床はこのようなレンガ造り。

もちろん電気は通

っていません。

 

 

 

 

 

改築中の母屋で

寝させていただくのですが、

蚊がいるのでマラリア対策で

テントを張って寝ます。

 

 

 

 

 

トウモロコシの粉を練った“シマ”と

(タンザニアの呼び名はウガリ)

湖でとれた魚をごちそうになりました。

懐中電灯の灯りで照らしつつ

なんとか食べる…。

 

 

 

 

教師という職業であることから

社会的地位が低くはないであろうカゼンゴさん宅。

それでも、生活の様子はかなり質素なもの。

 

 

食事をしても¥50。

自転車タクシーに乗っても¥50。

宿に泊まってもせいぜい¥400。

 

旅人にとっては嬉しい物価の低さですが、

国民みんながごく僅かなお金をやり取りしながら生きるマラウイ。

改めてこの国の経済的な厳しさを

目の当たりにしたように感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カゼンゴさんにお別れした翌朝

引き続きガタガタの未舗装路を進み始めます。

 

 

 

前日から100km近く移動してますが

手つかずの荒野ではなく

広く耕され

数km毎に村や集落は現れます。

 

 

 

 

 

徐々に道は広くなり

しっかりと踏みしめられた土の道が

着実に走りやすくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ついにアスファルトの舗装路に復帰!

自分で未舗装路を選んでおきながら

この時の喜びは尋常ではありません。

 

 

 

休憩する度に集まる人だかり。

「日本から来たんだよ」って

何回説明しただろうか。

 

 

 

 

 

 

舗装路に復帰してからは

道はなだらか。

コンクリートのありがたみを感じる。

何事も

“あって当たり前”ではないんです。

 

 

 

 

ムズズを出発して5日、

国境の街「ムチンジ」到着。

街の看板を撮ろうとすると

「えっ僕撮るの?いいよ」

って少年が割り込んできました。

いや、違うけど。まぁいいや。

 

 

 

 

 

 

 

 

国境まではわずか10km。

マラウイ出国の前にひと休み。

 

腹痛に悩まされたマラウイの道中ですが、

最後の最後に宿泊先の

“シャロンゲストハウス”でひと悶着。

 

 

到着翌日の午後、

ゆっくり体を休ませつつ

自室でブログを

カタカタ書いていると

中庭の駐車場から

爆音で音楽が流れだしました。

 

 

 

向かってみると

どうやら酔っぱらった客が自分の車で

音楽をかけているよう。

 

 

「ごめんごめん、いまパソコン作業してるから

ちょっと音量小さくしてもらっていいかな?」

 

「何だと?オレは金払って泊まってるんだから

つべこべ言ってくんじゃねぇ」

 

 

あぁ、めんどくさ…。

 

「いや。こっちもお金払ってるから。

ゆっくり休みたいのに、迷惑なんですけど」

 

「うるせぇよ!ボリューム最大まであげるぞ、」

 

 

まったくこちらの言うこと聞く気なし。

 

「わかったよ。もう警察行くから。

顔とナンバープレートだけ撮るからね」

写真パシャパシャ。

 

とはいえ、こんなささいな口論で

警察が動くはずもないので

外出してた宿のオーナーを待つため自室に戻ることに。

 

 

すると向こうが何やらまくし立ててきました。

 

「文句つけてきたうえに、写真まで撮りやがって。

オレのほうから警察に言いつけてやる!」

と車で走り去っていく男。

 

 

「そんなお酒のニオイさせて行っても

相手してもらえないでしょ」と思いつつ、

部屋でブログを書いていると20分後、

警察を従えた彼が戻ってきました。

 

 

 

「日本人の旅行者ってのは君だね。

話を聴かせてもらっていいかな?」

と警察。

ブスッと居座る男を横目に

冷静かつ簡潔に

事の流れを説明しました。

 

 

 

警察の方はものわかりが非常に良く、

わずか2分ほどで事情聴取は終わり。

パスポートチェックすらなく

「君もう部屋に戻ってていいよ」とのこと。

 

男に厳重注意をして警察は去ったみたいです。

 

 

夕方、騒ぎを知った宿のオーナーが戻ってきました。

 

「いやぁ、俺のいない時に大変だったみたいでゴメンね。

マラウイは良い人多いけど、中には変なのもいるから」

 

 

ということで一件落着。

男はこれ以上宿にいづらくなったのか

しれっとチェックアウトしていったそうです。

 

 

旅をしてると面倒ごとに巻き込まれることもありますが

上手に身をこなしつつ

次なる国へ向かいます!

 

 

 

お腹が痛い!

2019.10.23 | マラウイ

【507日目 21,203km】

 

ムズズでひと休みすると再び南へと進みます。

観光資源に乏しいここマラウイ。

ほぼ走るだけになってしまいそう。

 

 

 

ゲストハウスの目の前の道。

この急な坂がこの日の過酷な道のりを示していました。

 

 

実は出発前夜の未明、

ヒドい腹痛によって目が覚めること数回。

「まあ、腹痛なんてよくあること」と

処置せず出発したことが祟り

この後、数日におよび苦しめられることとなります。

 

 

 

街を離れるとすぐに山。

平坦な道はほとんどなく

とにかく山、山、山。

宿のおばちゃんは

「そんなにしんどい道じゃないわよ」

って言ってたのに、嘘つき…。

 

 

 

視界には緑に覆われた山が

どこまでも広がるばかりで

気が滅入ります。

のぼってはくだるを

幾度となく繰り返し、

ゆっくりと進んでいく。

 

 

 

道端で休憩中、

自転車に興味を持った男の子。

ペダルでくるくる遊んでるけど、

そんなかわいい瞳で見つめられると

「やめて」って言えないです。

 

 

 

 

午後からもとにかく山ばかり。

前日は休養を取ったけど

夕べからの腹痛も残っており

時に自転車を押しながら

必死で進みました。

 

 

 

視界に広がるうっそうとした森林。

標高は1,500m以上あるけど

日中はかなり暑い…。

休める場所もなく

ただただ先へと進みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夕方5時、

山間の村「チカンガワ」に到着。

ここまでクタクタになるのは久しぶりかもしれない。

 

 

 

小さな村に宿はなく

地元の人に相談すると

「警察のところでテント張ればいいよ」

とのこと。

防犯面はバッチリです。

 

 

 

 

静かな山奥で過ごす夜。

このままぐっすり眠れると

良かったのですが…

 

 

 

 

 

 

この日も夜中に激しい腹痛に襲われ、まともに寝られず。

 

昼間の走行時に気づいたけれど、

どうやらお腹が減るほど痛みが増すよう。

 

ということで、

食事がとれない睡眠中はものすごい痛みになります。

これはただの食あたりではない…。

ちょっと怖くなってきた、ここアフリカだし…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとか朝を迎え

この日も出発。

朝ご飯を食べた直後は元気いっぱいです。

 

 

 

前日に比べて、

緑は減ったものの

起伏の多さは相変わらず。

腹痛のせいもあって

全身に力が入らない。

しんどい…。

 

 

 

ケニア以南のアフリカは

どこも人が住んでいて

一定区間ごとに村があるのですが

マラウイのこのあたりは

とにかく山ばかりで

誰もいません。

 

 

 

 

 

 

 

 

時折、やってくる腹痛に耐えながら

どこまでも続く山々を越えた

この日は「ジェンダ」に到着。

 

 

 

¥500の安宿にチェックイン。

タンザニアでもそうだったけど

宿のお客さんは

トラックドライバーが

ほとんどみたいです。

 

 

 

 

この日も痛みがやってくるのだろうか

と不安を抱えつつ、

ベッドにつきます。

寝入った直後はいいのですが…

 

 

 

 

 

やっぱり未明に痛みがやってきました。

この後に及んでまだ

「ほっときゃ治る」精神を持ってたのですが

さすがに焦りを覚えました。

夜が明けたら、この旅で初めて病院に行くことを決意!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝起きて準備をするとすぐに出発。

病院があるのは90km先の街「カスング」。

腹痛と同時に体力も奪われていることを感じつつ

心を無にして走りはじめる…。

 

 

 

 

 

 

 

すると出発から1時間ほどの小さな村。

 

水を飲みながら休んでると、

居合わせたお姉ちゃんが

「お腹痛いならそこの診療所行けばいいのに。

カスングなんてまだ遠いわよ」

 

「ここお医者さん、いるの?」と思ったけれど

確かに“クリニック”って書いてあります。

 

 

 

入るなりすぐ奥に通され、

「大変なんです!

お腹減ると激痛が襲う奇病なんです!

死にそうなんです!!」

と猛アピール。

(ここまで言ってないけど…)

 

 

 

「まぁまぁ、落ち着いて」と

穏やかな顔で諭す医者の先生は

問診・検診を開始。

 

 

結果、

“ピロリ菌感染による十二指腸潰瘍(かいよう)”

でした。

 

アフリカではよくある病気で

薬で処置すれば治るとのこと。

原因はおそらく地元の水を飲んだことらしいです。

 

 

 

ついでにマラリアのチェックも

してもらえました。

結果は“陰性”。

気を付けてはいるけど

数回は蚊に刺されてるので

少し気になってました、良かった。

 

 

 

ということで、

なんとか健康状態を保ちつつ続いてた旅でしたが

ついにアフリカで病院デビューしてしまいました。

(診療代¥1,000!)

 

これからはなにかあったら

すぐ病院に行くことにします。

 

 

 

 

 

 

 

 

処方された薬を飲んで

再び走行開始。

消化器官系の問題なので

すぐに薬が効きます。

健康でいられるって

本当に素晴らしいこと。

 

 

 

そして「カスング」の町に到着。

お腹は治ったけれど

山をいくつも越えてきたので

体はボロボロです…。

 

 

 

 

 

この日は¥400の安宿へ。

数日振りに痛みに苛まれることなく

深い深い眠りに

つくことができました。

 

 

 

 

 

小さなマラウイの走行は残りわずか。

もうこれ以上の問題なく

走り切ることができますように。

 

 

 

山を越えムズズへ

2019.10.20 | マラウイ

【504日目 20,958km】

 

 

湖畔のキャンプ場でのんびりと過ごした後は

西側の内陸部へと進んでいきます。

 

 

 

マラウイの朝は早く、5時に日が昇ると

7時前には子供たちは学校に向かい始めます。

目指すのは「ムズズ」というマラウイ第3の街。

 

 

 

そして出発から10kmほど。

標高1,000m以上に位置する

ムズズの前に立ちはだかる

大きな山が見えてきました。

 

 

 

 

 

時に急になる勾配に苦戦しつつ

長い上り坂を進んでいきます。

ここに来るまでの数日で

かなり疲労がたまっていたので

ほとんど漕ぐことはできず

少しづつ押していく。

 

 

 

タンザニアから2週間振りのヒヒ。

かなり近いところにいるけど

襲ってくる様子はないので

とりあえず安心。

親子連れなど総勢50匹は

見たんじゃないだろうか。

 

 

 

2時間ほどかけて

なんとか登り切った頂上から

見下ろすマラウイ湖。

さっきまで湖畔にいたのに

はるか下に眺めることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山を登り、少し進んだ先に

日本が建設したとみられる橋を発見。

日本政府も我々の知らないところで

海外に進出してます。

なんだか誇らしい気持ち。

 

 

 

 

昼過ぎに立ち寄った小さな村で

食事休憩。

アフリカの犬は

なぜだか

吠えたり、追いかけてきたりしません。

何でだろう。

 

 

 

タンザニアと同じく

ライスと牛肉、ほうれん草。

ただお米は若干ながら

値段が高く

毎日食べられるものではないそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

午後からは比較的平坦な道のり。

交通量の少ない田舎道を走っていきます。

 

 

 

高原を吹き抜ける涼しい風を

背中に受けながら

とても気持ちよく

走ることができました。

朝の山越えが報われた気分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

70kmほどを走ったこの日は「ルンフィ」に到着。

こぎれいなキャンプ場に泊まることに。

これまた数日前同様オランダ人オーナーだそう。

本人不在だったけど、

オランダとマラウイは関係が深いのでしょうか。

 

 

 

テント泊もシングルルームも

値段が変わらないので

シングルで寝ることに。

¥800なのでぼちぼち安い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明くる日、

目指すムズズまではわずか60kmほど。

急がずゆったり走ります。

 

 

 

楽に走れると思いきや

前日と打って変わった向かい風に苦戦。

道はほぼ平坦なのに

坂を上るかのようにしんどい…。

 

 

 

 

 

それでも漕ぎ続けると

昼には目的地のムズズに到着。

マラウイでここまで人が多いのは

初めてじゃないだろうか。

さすが第3の街。

 

 

 

 

 

 

 

 

向かったゲストハウスは韓国人とアメリカ人の

ご夫婦が経営されてました。

この国では欧米人経営の宿が多いようです。

 

 

 

裏庭でのテント泊のほうが安いので

テントで寝ることに。(¥600)

ふかふかの芝生さえあれば

ベッドの上で寝られるようなもの。

 

 

 

 

 

宿の奥さんが韓国人なので

韓国料理が食べられちゃいます。

韓国料理なんてもう

準和食として捉えてます。

こちら¥700のビビンバ。

コチュジャンが効いて美味しかった…。

 

 

 

さらにさらに、ギョーザも。

バリエーションの少ない地元料理に

飽きつつあったので、

肉汁が五臓六腑に染み渡りました。

合掌。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲストハウスで出会ったのは青年海外協力隊として

日本から来られている方々。

近くでファッションショーがあるということで

ご一緒することに。

ついでに食事も。

 

 

 

マラウイでファッションショーなんて

想像がつかなかったのですが、

これが予想を上回る本格的なもの。

地元のモデルさん達がライトを浴びて

華やかに闊歩していました。

 

 

 

やはりアフリカ系の方々、

スタイルの良さは流石。

男性モデルもいたのですが、

洗練された衣装に身を包むと

誰もが見とれるほどの華麗さ。

 

 

 

 

この年になって自分の外見をどうこう思うこともないのですが

やっぱり背が高くてスラっとしてた方が

カッコ良いですよね。

 

いやいや、でもいいんです。

みんなちがって、みんないい。

 

 

 

26ヵ国目・マラウイ

2019.10.16 | マラウイ

【500日目 20,807km】

 

1ヵ月に及ぶタンザニアの旅を終えると、

国境を越え新たな国へと向かいます。

 

 

 

やってきた26ヵ国目は“マラウイ”。

世界遺産マラウイ湖を要する南東アフリカの小国は、

対外戦争・内戦を経験していないことから

「The Warm Heart of Africa(アフリカの良心)」とも呼ばれ、

人々の優しさが旅人からも好評なんだとか。

 

良い人に出会えることに期待しつつ

マラウイ旅スタートです!

 

 

 

アフリカ大陸1、2を争う貧困国でもあるマラウイ。

道路もガタガタかと思いきや

意外と整っており

非常に走りやすいです。

 

 

 

大きなマラウイ湖畔を走ると

注ぎ込む水源が多くあり

涼しげな風景がどこまでも広がります。

あらゆる農作物が植えられてました。

 

 

 

 

 

国境を越えて最初の村で

お昼の食事休憩。

「さあ、食べよう」とすると

この人だかり。

見慣れぬムズング(外国人)の

顔をじろじろ覗く子供たち。

 

 

 

現地の人たちが飲んでいたのは

バケツなみなみの液体。

自家製のビールだそう。

一口舐めてみたけど

ヒドい…

いや、素敵な味でした。

 

 

 

注文したのは

キャッサバ芋。

というかこれしかないみたいでした。

甘味のないサツマイモといった感じで

塩を振って食べると

割と美味しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

午後から数十kmを走ると

マラウイ最初の村「カロンガ」到着。

人や村の雰囲気は

タンザニアと大きな違いはなさそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地元の方に尋ねて

たどり着いたのは古そうな安宿。

値段は格安の¥400。

 

 

 

それでも

蚊帳もあるし、水はちゃんと出るし。

マラウイでも節約生活はできそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マラウイ走行2日目。

朝食は牛肉スープにキャッサバ。

マラウイではチャイの文化はないようです。

タンザニアでは毎朝飲んでいただけに残念。

 

 

 

食事を終えると走行開始。

ムベヤでの4連休がたたって、

体がバテやすくなっています。

向かい風ともなれば

足が動かない…。

 

 

 

 

湖に沿って走っているので

道は比較的平坦。

ただ向かい風がとても強く

なかなか思うように進めません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

40kmほど走った昼前、

湖畔にキャンプ場を発見。

この日は90km走る予定だったけれど、

居心地が良さそうなので泊まってみることに。

 

 

 

オーナーはオランダの方で

とても管理の行き届いた

キャンプ場でした。

ほかにお客さんもおらず、

気持ちのいい芝生を独り占め。

 

 

 

 

目の前はマラウイ湖。

遠くには地元の方が

漁をしているのが見えました。

泳いでみたけど、

一人だと楽しくないので

すぐ上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

実はこのキャンプ場、

学校を運営しており地元の子供たちの教育現場となってました。

むしろ学校の運営費を賄うために

キャンプ場を開いたのだとか。

 

 

 

いくつか授業を

のぞかせてもらいましたが、

驚いたのはiPadの授業があること。

簡単な算数を学ぶと同時に

IT機器の扱いにも慣れさせる

狙いがあるそうです。

 

 

 

3~4歳の子も通っている

こちらの学校。

楽しそうに声をあげて笑う子供たち

のキラキラした目が印象的でした。

 

 

 

 

 

夜はオーナーが

パスタを作ってくれました。

食事をしながら、

故郷を離れて暮らす彼と話したのは

「幸せになるために必要なのは

お金なんかじゃない」ということ。

 

 

 

 

 

 

 

 

朝5時ごろ、

マラウイ湖の対岸に赤々と輝く朝日。

静かな湖畔での気持ちいい目覚めです。

 

 

 

朝食はオーナー・アンドレアスさん

の手作りパン。

前の晩から仕込んだパンは

温かくもっちもちでした。

ごちそうさまでした。

 

 

 

荷物をまとめて宿泊代を払おうとした時、

手持ちの現地通貨が100円ほど不足していることが発覚。

マラウイ入国の際、あまり両替していなかったのが失敗でした。

 

 

「ここはマラウイだぞ!なんでクワチャ(マラウイ通貨)持ってないんだ!!」

 

「両替忘れたんだから仕方ないじゃん!申し訳ないけどないものは無いよ!」

 

 

¥100をめぐって口論するオランダ人と日本人。

そんな僕らが昨晩話したのは

「世の中、お金じゃない」ということ…。

 

 

結局、隣国タンザニアの通貨を受け取っていただきました。

大変ご迷惑をおかけいたしました。

深く深く反省しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

気を取り直して

マラウイ3日目スタート。

引き続き湖畔ののどかな道を

進んでまいります。

 

 

 

 

 

遠くに見える山と湖に

うっとりしていると、

前方からこちらに走ってくる

子供たちの集団。

 

 

 

 

 

「写真撮って、撮って」と

大盛り上がり。

ムズング(外国人)に対する反応は

地域によって本当に違います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

50kmばかり走ったこの日は

また湖沿いのキャンプ場に宿泊。

これ以上進むと大きな山越えが待っています。

しんどいことは明日、明日…。

 

 

 

この日も贅沢な独り占め。

静かな湖畔でまったり過ごしました。

寂しくなんかないですよ…。

 

 

 

 

 

 

キャンプ場で火を起こしても

怒られないのが

アフリカのいいところ。

直火でパスタをグツグツ。

 

 

 

 

フランスでミツコさんに頂いた

“ゆかり”でシソパスタ。

広島の優良企業・三島食品さんの

魂の傑作です。

ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

食事を終え、寝ようとしたところ

雨が降りはじめたのでキャンプ場に併設された宿舎へ。

 

「追加料金なしで使っていいよ」

とのこと。

この一言でマラウイ大好きになりました。

 

 

 

タンザニア走破

2019.10.12 | タンザニア

【498日目 20,659km】

 

山を越えひたすら走り続けたタンザニアの南部。

南側の国境までもうすぐです。

 

 

 

チマラの村を出ると

かなり激しいアップダウン。

ここ数日間で

太ももの疲れは

ひどいものになってます。

 

 

 

 

横転したトラックを見かけるのは

アフリカでは初めてではありません。

日本でも横転事故はあるだろうけど、

大きな違いは

事故後の撤去が行われないこと。

おそらくクレーンはないと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

70kmを走ったこの日、

タンザニア最後の大きな町「ムベヤ」に到着。

 

 

 

連日の走行で体はクタクタ。

次の国へ向かう前に

しばし休養を取りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のんびり羽を伸ばす予定のムベヤに到着した翌日、

疲れた体にムチ打って向かったのは

パソコン屋さんでした。

 

 

実は飛行機移動以降

調子の悪かったパソコンが

数日前からまったく動かなくなっていたのです。

初期化しても直らないので

新しいパソコンを買うことに。

 

 

 

「これもう動かないから買い取ってよ」

と相談すると

「いや、まだ修理できるかもしれない」

とタンザニアのプロフェッショナルは

真摯な面持ちでパソコンに

向かい合ってくれました。

 

 

 

すると1時間後、

見事に修理が完了!

駄目だと思っていたパソコンが

復活しました。

アフリカだって

なんとかなってしまうもんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

リセットしたパソコンの立ち上げにあくせくしながら過ごした

ムベヤの街で出会ったのは

青年海外協力隊としてタンザニアで働いている“森口さん”。

 

現地の学校で子供たちにパソコンを教えている森口さんに

地元のレストランに連れて行ってもらいました。

 

 

 

マンゴーを使ったスープに

牛肉やじゃがいもをぶち込む

名物料理“ウロジョ”。

甘さはなく酸味たっぷりで

とてもクセになる味。

タンザニア随一の一品でした。

 

 

 

さらにこちら、ひき肉などの具を

小麦粉の生地で包んで焼く

“ザンジバルピザ”。

お好み焼きみたいで

食べ応えのある絶品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パソコンの立ち上げと写真の整理に時間がかかり

ムベヤでは予定を上回る4日間の滞在。

休みすぎたと反省しつつ、

南の国境へと向かい始めます。

 

 

 

国境越えの前には

山越えが待っています。

標高を一気に900mほど

あげていかねばならない…。

 

 

 

 

 

勾配はさほど急ではないものの

4日間の休みを挟んで

いきなりの上りということで

足が悲鳴をあげます。

休み方も考えないと…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山を登りきった村で

ランチ休憩。

肉とご飯だけ。

野菜がないと

とても寂しいんですけど。

 

 

 

 

食堂の子供たち。

「撮って撮って」とせがむ割に

カメラを向けると

恥ずかしそうな顔。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休憩を終え

山を下り始めると

途端に緑が増え始めました。

道の両側にびっしりと

バナナ畑。

 

 

 

 

さらに進むと、おそらく茶畑。

サバンナ地帯を走ってきた

タンザニア。

最後にまた違った表情を

見せてくれました。

 

 

 

 

この日は山間の村「トゥクユ」に到着。

どうでもいいんだけど、

この日すごく怖い夢見て

金縛りに遭いました。

オバケがいたんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムベヤ出発2日目。

出発直後から急な下り坂が数十kmに及んでいました。

冷たい風を勢い良く浴びて進みます。

 

 

 

目の前の景色はとてものどか。

日本の秋口くらいの気候でしょうか。

空気を吸うだけで

すごく気持ちがよくて

のんびりと

どこまでも走りたい気分。

 

 

 

タンザニアは自家用車が少ない分

自転車の普及率が高いようです。

薪や農作物など

大量の荷物を運ぶんだけど、

みんな僕よりは早い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

40km走ったところで国境に到着!

たくさんの動物たちとの出会いが楽しかった

タンザニアの旅はここで終了。

 

このままの勢いで

次なる国へと向かいます!

 

 

 

 

ただただ走る日々

2019.10.9 | タンザニア

【492日目 20,546km】

 

起伏にとんだタンザニアの南部。

次の国へと向かうべく

さらに南へとむかっていきます。

 

 

 

イリンガの町を出ると

また変わらぬ綺麗に整備された道。

どうやらタンザニアは最後まで

綺麗な道路を走って行けるようです。

 

 

 

これから向かう先へは

標高を上げていくのですが、

上りっぱなしということはなく

常にアップダウンの繰り返し。

上った後に下るのは

ちょっと損した気がする。

 

 

 

本当に景色が変わりません。

そしてこの風景が

数日に渡って

続いていくことになります。

 

 

 

 

 

ありがたいことに

交通量は少なく

時折、大型トラックやバスが

追い抜いていく程度。

のんびり走ることができています。

 

 

 

 

この日は「マフィンガ」に到着。

標高が上がると同時に

気温は下がってきたので、

蚊があまり飛んでいないようです。

どうにかマラリアは避けていきたい…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イリンガ出発2日目。

ここしばらく朝は

アンダージ(ドーナツ)とショウガ入りチャイのセット。

小さな村でもこの2つは朝から必ず売ってるし

これで¥25と、かなりお得なんです。

 

 

 

そして今日も

同じような道を走り始める。

同じことの繰り返しではなく

刺激を求めて旅に出たのに…。

変化に乏しい

ただただ走るだけの日々。

 

 

 

昼は小さな村に立ち寄って

食事休憩。

気づけばアフリカ大陸では

ほとんど自炊をしていません。

安くておいしい食事が

どこでも手に入るのはホントに便利。

 

 

 

とはいえいつもメニューは

こちら。

ご飯、ほうれん草、豆、ヤギ。

現地の人は飽きないんだろうか…。

 

 

 

 

 

90kmを走ったこの日は

「マカンバコ」に到着。

ミカン箱…。

 

 

 

 

 

 

日が沈んでから明け方にかけては

ぐっと気温が下がるので

毛布は欠かせません。

暖かいシャワーがない宿でも

バケツにお湯を入れて

持ってきてくれるので助かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで少し、

タンザニアでの現地の人との関りについて。

 

 

自転車で走っていると

「ムズング!ムズング!」と、

子供たちを筆頭に多くの人から声を掛けられます。

 

“白人”を意味する「ムズング」という言葉ですが、

欧米人のみならずアフリカ系以外の人

総てに対する呼称になっているのだとか。

 

 

決して差別的な意味が含まれているわけでなく

目をキラキラ輝かせた子供たちが「ムズング!」を嬉しそうに手を振ってくると

「そうだよ、ムズングだよ」と

こちらからも気持ち良く手を振り返したくなるほど。

 

 

 

しかしこの「ムズング」とは違い、

こちらに何とも嫌な後味を残す言葉があって

それが「チンチョンチャン」。

 

これはアフリカのみならず世界各地で

アジア系の人種を蔑んで呼ぶ際の名であって、

これまでの国でも数回ほど耳にすることがありました。

 

そしてタンザニア南部に差し掛かったこの数日の間に

この言葉を投げられることが増えてしまいました。

それも物事の分別がつくであろう大人が

明らかな嘲笑をもって。

 

 

 

嫌な面もひっくるめて世界を知ることが旅であると認識してるので

基本的にはさらっと流せるのですが、

疲れているときや気持ちに余裕がないとき

この言葉をぶつけられることで

怒りがこみあげるし

その土地に住む人々から拒絶された様で

とても悲しい気持ちになってしまいます。

 

 

これを人種問題と大袈裟にとらえるつもりはなくて、

外国人との関わりが少ないであろう土地柄と

異文化理解のための教育がなされていないことが

背景にあるのだと思います。

 

 

こんな出来事が世の中からすべて無くなればいいけど

簡単に無くなることはないので、

身の回りの人を傷つける側の立場に

せめて自分がならないようにしようと

アフリカの道中で深く心に誓いました。

 

とまぁ、要はグチです。

 

 

とはいえ、8~9割の人は

温かい言葉と素敵な笑顔で迎えてくれるので

タンザニアが素晴らしい国であることに違いはないです。

 

 

 

イリンガ出発3日目。

この日もアンダージとチャイで1日が始まりました。

 

 

 

走り始めと同時に

下り坂が待っていました。

一気に標高を

数百m下げていきます。

朝の澄んだ空気が清々しい。

 

 

 

わかりにくいけど

緩やかな下りが長々と続いています。

車もあまり走ってないし

見通しもいいから

ブレーキをかけずに

颯爽と滑り降りていきます。

 

 

 

昼はヤギのバーベキュー。

良い肉を使ってるらしく、

なんと¥500!

ランチの平均は¥100なので

これでも大奮発です。

 

 

 

 

午後からは

またいつも通りのアップダウン。

ひとつ坂をのぼれば

その向こうに次の坂が

待っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆるやかな下り坂を下っていると

突然向こうにサイクリストの姿が!

しかも、近づくとどうやら同じ東洋人である様子。

 

道の反対から「こんにちはー」と声をかけてくれたのは

日本人の“ヒロキさん”。

2年以上自転車で旅を続けており

現在アフリカ大陸を南から北へと走っているそう。

 

神戸出身のヒロキさんは

僕と1学年違うだけのほぼ同い年。

仕事をしたがらないゆとり世代。

 

 

周りに村の一つもなかったので

何にもない道の片隅で話すこと小一時間。

アフリカに関する情報交換やこれまでの旅のこと、

なんやかんやと話に花が咲きました。

 

別れを惜しみながらそれぞれ

反対の方向へと走り始めます。

 

 

 

 

 

 

久しぶりに100kmを走ったこの日は

「チマラ」に到着。

 

 

 

宿の値段はもちろん¥500。

タンザニアって何を買っても

¥50、¥100、¥500

っていう価格帯しかない気がする。

いやホントに。

 

 

 

「ここのレストランは美味しいぞ」

と紹介されて夕食をとることに。

まあ、美味しいんですけど

ほぼ毎日同じ味のものを

食べています。

 

 

 

 

国境までもう少し。

代り映えのしないタンザニアの道を

引き続き進んでいきます。

 

 

 

山を走る

2019.10.5 | タンザニア

【487日目 20,195km】

 

タンザニアでの一大イベント・サファリツアーを終えると

ミクミを出発して

南の隣国・マラウィを目指し走り始めます。

 

 

 

ここから山間部を走るので

アップダウンが続いていく予定。

サバナ気候も壮大な平原ばかりではありません。

 

 

 

朝の走り始めから

いきなり数百mも

標高を上げていきます。

太ももに力を込めて

とにかく上る。

 

 

 

山中も

しっかり道路は舗装されています。

道路の路面状況に関して言えば

本当にこれまでの国で

一番素晴らしいのではなかろうか。

 

 

 

ふと道脇に

青々とした果実を実らせた木が

群生しているのを発見。

地形も様々なタンザニア。

地域によって獲れる

農作物も色々なようです。

 

 

 

すぐ先に露店でおっちゃんが

例の果物を売っていました。

その正体はパパイヤ。

この大きさで¥100と

かなりお買い得。

ほんのり甘くて美味しいです。

 

 

 

しばらく走るとヒヒ発見。

国立公園から離れても

コイツらからは離れられないよう。

完全な野生だからか

人を見ても

こちらに寄ってくる様子はなし。

 

 

 

 

 

 

 

 

昼には

道路わきの食堂でランチ。

米、豆、ほうれん草、それに肉2切れ。

どこいってもこればかりです。

¥100で栄養もありそうだから

良いんだけど、ちょっと飽きた…。

 

 

 

「自転車で喜望峰に行くよ」と

伝えると、

タンザニアの皆さんは「アッ!!」と

明石家さんまの引き笑いみたいな声で

驚いてくれます。

かわいい。

 

 

 

山間を走っているので、

緑が豊かなうえに

大きな川も流れています。

日本の田舎のようで

懐かしく清々しい気分。

 

 

 

 

15時ごろ「ムブユニ」の村に到着。

村に着く前に

大量のパトカーに追い抜かれたのですが

さらに村の真ん中を走る道は

トラックで大渋滞。

 

 

 

ただならぬ雰囲気を感じて

地元の人に何事かと尋ねると

タンザニアの大統領が

この村を訪れていたそう。

交通規制による渋滞でした。

すごいタイミングで来たもんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう10kmほど進む予定だったけれど

ちょうど宿が目に留まったので

この日はここまで。

 

 

 

大きなベッドに蚊帳付き、タオル付き。

清潔感あふれるお部屋が

なんと¥500。

これもタンザニアでは当たり前に

感じてきました。

次の国に行くのが不安で仕方ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミクミ出発2日目。

渋滞もすっかりなくなった村から走り始めます。

この日は1つ山越えが待ち構えている。

 

 

 

出発から間もなくのこと。

マサイ族の皆さんが道端で

何か焼いてました。

興味あったけど

朝一でお腹すいてないので素通り。

おそらくヤギの肉です。

 

 

 

前日と変わらない

山の合間をぬっていく行程。

なだらかな勾配を

上っては下るの繰り返し。

 

 

 

 

山越えの前に食堂でお昼休み。

直火で炊かれた美味しそうなお米が

鍋のなかにたっぷり。

トウモロコシの粉をこねたウガリも

主食なのですが、

やっぱりお米を選んでしまいます。

 

 

 

この日は久々に鶏肉。

モサモサしてて暑い地域だと

あまり食べる気しないのですが

この時はすごく美味しくいただきました。

ごちそうさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

午後からはいよいよ山越え。

9kmで700m標高を上げていきます。

ユーラシアではこれぐらいはいくつも越えてきたけれど

アフリカ大陸でここまでの山は初めて。

気合を入れて臨みます。

 

 

 

急な勾配が延々と続いたのですが

写真に撮ってしまうと

あまり伝わらないのが悔しい。

ヒーヒー言いながら

少しづつ上っていきます。

 

 

 

 

 

ゆっくりゆっくりと進むこと

1時間余り。

上り坂の終わりが見えました。

足はもうガクガク。

久しぶりの大きな山で

疲労困憊です。

 

 

 

 

山越えから10kmほど走ったところで

「イルーラ」の町に到着。

 

 

 

この日の宿は¥400。

上り坂で疲れ切った足を

しっかり休ませるため

深い深い眠りにつきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミクミ出発3日目。

標高1,000mを越える高さに位置する町とあって

朝方はかなり冷えます。

20°を下回るほど。

 

 

 

とはいえ日もすっかり昇り

しばらく走ると

体はポカポカ。

むしろ暑いくらいです。

 

 

 

 

 

車の数も少なく

空気のきれいな高原の景色は

なんとも爽やか。

風を切りながら

気持ちよく進んでいきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

この日はわずか40kmを走り

昼頃には目的の「イリンガ」に到着。

 

町や村に着くと

大体「ヘイ、フレンド!」と

声をかけてきて

宿やレストランを紹介してくれる

親切な人がいるのですが (無料で!)

この“ヴェーダさん”はまさにそんな人。

 

 

 

安くていい宿を紹介してもらえました。

アップダウンの激しい道を走り

体はクタクタ。

しばらくこの町で

ひと休み!

 

 

 

 

 

 

 

 

野生の王国

2019.10.1 | タンザニア

【484日目 19,995km】

 

動物たちの住みかである

ミクミ国立公園。

そして、そのど真ん中をつっきるように

道路を横切ってきました。

 

 

 

ミクミの村に到着した翌朝。

本来であれば自転車に乗って

南へと漕ぎ出している予定だったのに、

気が付くとジープに乗って

サバンナの平原へと向かっていました。

 

 

 

 

 

 

実は前日の晩のミクミ村での夕食時、

仲良くなった地元の“ジョンさん”との会話中、

「せっかくミクミ来たのに、サファリしてかないのかい?

友達がガイドやってるから安くできるよ」

と思わぬ提案が!

 

 

ネットなんかで調べても

数日間の泊まり込みで5万円以上という

プランばかりなので

「またアフリカ来ることがあればその時にしよう」

と諦めていたサファリツアー。

 

1日1万円でいいという話になり、

急遽参加することになりました。

(地元の方にカメラをお願いすると

必ず写真がブレてしまいます…。)

 

 

 

 

 

 

 

 

朝8時前に国立公園のゲートから入場。

公園内には巡回ルートが張り巡らされており、

これらを移動しながら動物たちを観察していきます。

 

ちなみに、運転手兼ガイドのエドガーさん、

「昨日、君がパンク修理してるの見たよ」

とのこと、恥ずかし。

 

 

 

1番最初の動物は

昨日も道路際で見かけたヒヒ。

何やらお尻のあたりを

いじくってます。

何をしてるんだ…。

 

 

 

 

大量にいるのはインパラ。

自転車の時ほど

迅速に逃げていきません。

ジープの方が

動物に近づきやすいことが判明。

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、アフリカのサバンナとあって

猿やウシの仲間だけでなく

多くの大型動物が暮らしております。

前日の自転車サファリとは比べ物にならないほど

数多くの動物たちを見ることが出来ました!

 

ミクミ国立公園で見ることのできる動物たちを紹介します。

 

 

 

まずは“バッファロー”。

雄雌ともに大きく湾曲した角をもっているのが特徴。

ウシの仲間の中では

最も大きな種類だそうで体長3mに及ぶものもいるとか。

 

 

 

彼らの1日の仕事は

とにかく草を食むことと、

水を飲むこと。

水辺にやって来ては

貪るようにごくごくと

渇いたのどを潤していきます。

 

 

 

肉食動物に襲われないよう、

集団で水を求め動くバッファロー。

1km以上はあろうかという

とても長い行列をなして

ぞろぞろと移動していました。

 

 

 

 

 

 

 

道を横切っているのは“ヌー”。

ウシの角、ヤギのヒゲ、馬の尻尾を持つ不思議な動物。

バッファローと同じくウシの仲間です。

 

 

 

300万頭もの大型哺乳類がいる

アフリカのサバンナにおいて、

最も多く生息していると

いわれているのがヌー。

この地域の生態系の

根源をなしているともいえます。

 

 

 

 

 

 

続いて、陸上で最も大きな動物“ゾウ”。

オスであれば4m、10tに及ぶものもいるとか。

水辺では水を飲むだけでなく

日焼け防止の泥浴びもしています。

 

 

 

1日に150kgもの草を食べ

100ℓもの水を飲み、

毎日100kg以上の糞をすると

いわれています。

もはや糞をするために

食べているのではと思うほど。

 

 

 

非常に仲間意識が強く

家族単位で行動する彼ら。

仲間が亡くなってしまった際には

体をさすったり、

かつて誰かが亡くなった場所を訪ね、

“死を悼む”行動をとるのだとか。

 

 

 

 

 

 

水中で身を寄せ合っているのは“カバ”。

カバ科カバ属カバ種のカバです。

 

 

 

夜中に陸地で草を食べる以外

すべての行動を水中で行うというカバ。

すべての行動といっても

この人たち正直何もしてないです。

数分間見てたけど

まったく動きなし。

 

 

 

“アフリカで最も人を襲う動物”

というのは決して間違いではなく、

テリトリーを侵すものは

容赦なく攻撃する獰猛な面も。

なので食べるために

人を狙うというわけではないです。

 

 

 

 

 

 

そして、言わずと知れた百獣の王“ライオン”。

1週間のうち1度も見ることが出来ないこともあるほど

遭遇確率の低いライオンに出会うことが出来ました。

(メスのみですが…)

 

 

 

サバンナの食物連鎖の

頂点に君臨するライオン。

この時も遠くのバッファローの群れを

じっとにらみつけており、

ゆっくりと近づくジープの方には

見向きもしませんでした。

 

 

 

相当なエネルギーを要する

ライオンたちの狩り。

夜に行われるのが主であるため

昼間の彼らは木の下で

のんびり過ごし、

1日に16時間も寝るとか。

 

 

 

 

 

 

 

すべての生き物にとって不可欠であるのが“水”。

ここサバンナでも動物たちのドラマが見られるのは

やはり水辺でのこと。

 

 

 

まず最も体の大きなゾウの家族が

やって来ました。

のんびり水を飲んだり

体に浴びせたり。

余裕に溢れたその姿には

威厳すら感じてしまいます。

 

 

 

ゾウが飲み終えようとするころ、

後ろで様子をうかがっていた

バッファローの群れが

水の中に突入していきます。

大きなゾウ達より先に飲むわけ

にはいかないみたいです。

 

 

 

そしてバッファローの群れが

引き上げると、

数十分にも及び後ろで待っていた

臆病なシマウマたちが

警戒しつつ恐る恐る水を飲み始めます。

水辺でわかる動物たちの序列。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると突然連絡を受け

ジープを走らせるガイドのエドガーさん。

 

水辺へむかうバッファローの群れが

ライオンに襲われたとのこと!

 

 

 

到着すると

そこには1頭のバッファローの亡骸が…。

 

残念ながらライオンが獲物を仕留める瞬間に

立ち会うことはできませんでした。

 

そもそも成功率20~30%で

基本的に夜に行われるライオンたちの狩り。

その瞬間を目の当たりにするには

よほどの幸運が必要なようです。

 

 

 

体力を消耗したライオンは

食事の前に体を休ませるそう。

おそらく木陰でこの亡骸を

見守っているはず。

近づくと襲われて

ガブリッといかれちゃいます。

 

 

 

 

 

 

当然、この屍肉を人間が処理するということはなく

すべてが野生動物たちの血となり骨となるワケです。

 

 

国立公園として管理されているミクミのサバンナですが、

あくまでも自然環境を維持するために

人間活動を制限したり、保全活動をある程度おこなう

というだけで

人間が動物を保護したり、エサをあげたりということは

全く行われていません。

 

 

 

 

 

 

 

 

草木が風に揺れ、動物たちが水を飲む

穏やかな景色。

 

しかし次の瞬間には

血にまみれた大きな亡骸がそこに転がっている

という事実に、

サバンナで日々繰り広げられる過酷な命のやり取りと

それを生き抜く動物たちの逞しさを

感じることができました。

 

 

 

金銭的な理由で

一度は断念しかけたサファリツアー。

たとえ高額な金額を費やしても

それに値するとても貴重な体験になることは

間違いありません。

さあ、あなたもサバンナの旅へ出てみませんか!

(宣伝 ↑)

 

 

 

自転車サファリ

2019.09.27 | タンザニア

【483日目 19,995km】

 

山間のオフロードやペダルトラブルなどを切り抜けて

モロゴロに到着。

ここから“ミクミ”という村に向かうのですが

その道中にはいよいよアフリカの醍醐味

野生動物たちとの出会いが待っています。

 

 

 

主要道路なので道はとにかく綺麗。

朝から気持ちよく走り始めます。

 

 

 

タンザニアは山の国。

「これからの時期は暑くなるのか?」と

現地の人に尋ねるのですが、

地域によって標高が違いすぎて

一概に言えないそうです。

 

 

 

 

車の状況をうかがいつつ

牛を追いやり道路を渡る

マサイ族の皆さん。

今まででもっとも

牛をみた国かもしれない。

 

 

 

 

 

 

「サンガサンガ」

地名がユニークで面白いのは

相変わらず。

どこまで行っても田舎で、

数え切れないほどの村が

点在してます。

 

 

 

 

 

 

昼には小さな村で休憩。

前日まで2日休んでいたからか

日中の暑さで少しフラフラ。

体力維持の秘訣は

とにかく食うこと!

 

 

 

 

ごはんてんこ盛り。

黄色いのはキャベツの煮物です。

お椀には豆。

食物繊維とたんぱく質は

問題なし。

 

 

 

 

昼からももう少し走って

この日は50kmほど。

翌日の動物に備えて

早めにチェックインすることにします。

 

 

 

 

 

安定の安さで¥500。

小さな村なので

のんびり休めるかと思いきや、

朝までブンブンと鳴っていた

発電機の音。

耳栓して何とか寝付きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モロゴロ出発2日目。

いよいよ動物たちに会えるこの日は、

朝から元気なトラックの運ちゃんたちが

お見送りしてくれました。

 

 

 

出発からわずか5kmのところに

こちらの看板。

 

「ミクミ国立公園」という野生動物保護区の

敷地内を道路が貫いており、

ここから50kmほどにわたって

野生動物たちをタダで見ることが出来るんです。

 

お金の持ち合わせがなく

豪華なサファリツアーに参加できない僕には

ピッタリの場所。

言うなれば“自転車サファリ”です。

 

 

 

トラックやバスも往来する

こちらの道路。

動物を轢いてしまうと

罰金が発生してしまうようです。

気をつけて進も…。

 

 

 

 

 

 

 

走行開始から10kmほど。

なかなか動物が現れないと思いきや

目の前を1匹のヒヒが

横切っていきます。

そして茂みの中へ。

 

 

 

 

ヒヒを追いかけた茂みの向こうの

開けた場所には沼地が。

渇いたサバンナの

オアシスになっているようです。

 

 

 

 

 

そして、水際に集まっていたのは

たくさんのヒヒ(バブーン)たち。

真っ赤なお尻をさらして

のんびりリラックスモードの様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び道路に戻ると

ひたすらまっすぐ進んでいく道路。

動物たちは素早いうえに見えにくいので

ゆっくりと進んでいきます。

 

 

 

すばしっこくてなかなか

カメラに収めることが出来ないのは

インパラ。

保護色で見えにくいですが

シカの様な見た目の

牛の仲間です。

 

 

 

またしても罰金の看板。

バッファローを轢いたら

およそ20万円。

インパラが4万に

ヒヒが1万。

ヒヒ安いな…。

 

 

 

しばらく動物が出てこずに

ボーっと走っていると、

道路脇わずか2mのところにキリンが!

びっくりして「わぁっ!」と叫んだら

奥の方に逃げちゃいました。

しかし、こっちを見つめてくる。

 

 

 

キリンとの出会いに興奮していたら

大きな金属片が刺さってパンク。

何もこんなところで…、

ライオン襲ってきませんように。

 

 

 

 

 

タイヤを直していざ走行再開と

思ったら、

またしてもすぐそこにキリンが!

怖くないのか全然逃げずに

こっちを見つめてきます。

耳ピクピク。

 

 

 

さらに進むと

シマウマが数匹!

しかもこちらを見つめてきます。

ただただじーっと見つめてきます。

こんなおしゃれな柄の奴が

自然界にホントにいるんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30kmほどのところで

ミクミ国立公園のゲートに到着。

この先には野生動物がうようよいます。

 

いちおう自転車のまま受付の覗いてみると、

「車じゃないと入れないにきまってんじゃん、ダメダメ」

当たり前です。

 

 

 

 

トヨタのランドクルーザー。

これでサバンナを駆けたら

気持ち良いだろうなぁ。

数日間のサファリで

5万円以上が相場らしいので

やむなく断念です。

 

 

 

 

 

 

はい、また罰金。

ハイエナ6万円の

シマウマが12万。

ゾウはなんと150万円!

というかやっぱりゾウも

見れるのか…!

 

 

 

 

 

 

 

 

見えにくいですが

木の下にいるキリンと

草原を駆けるインパラ。

やっぱり野生動物たち

パッと見には目立たない柄なんですね。

 

 

 

そして、またしてもヒヒ。

何かを加えてます。

猿ってこっちに寄ってくる

イメージでしたが

ここのヒヒたちはすぐ逃げていきます。

怖いのか。

 

 

 

ゆっくり3時間ほど走ると

動物ゾーンは終了。

ゾウもバッファローにも

会えなかったけど、

キリンとシマウマ見れたので

良しとします。

 

 

 

 

 

 

この日は

公園を抜けたミクミの村で1泊。

 

見たい動物すべては見れなかったけど

これは運だけに仕方ないなと、

夜には豚肉と揚げバナナを食べている最中

なんと思わぬ展開に…!

 

 

 

ペダルが…

2019.09.24 | タンザニア

【479日目 19,874km】

 

コログウェからモロゴロを目指し、

走行中。

オフロードに悪戦苦闘です。

 

 

 

コログウェ出発3日目。

ニゲロの村を発つと

あいかわらずののどかな風景。

小さな集落があちこちに点在しています。

 

 

 

前日までに比べ

よりうっそうと緑が茂る

このあたり。

山というよりジャングルを

進んでいるかのよう。

 

 

 

 

田舎とはいえ、

小さな食堂を備えている集落が

多いから助かります。

パッと見には分からない食堂を

何となく

見抜けるようになってきました。

 

 

 

主食であるお米の付け合わせには

ホウレン草、豆、ヤギ肉の煮物。

これに果物も食べているので

割と栄養はしっかり摂れてると

思います。

 

 

 

 

前の日にオフロードを走り始めて

アップダウンが

絶えず続いているという状況。

数kmしか走っていないのに

かなり疲労が溜まってしまいます。

 

 

 

 

赤土の道が

固く踏みしめられているのが

まだ救い。

タイヤが埋まらないので

比較的スムーズに走れています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると走行中に突然、

左側のペダルが“ポロッ”と取れてしまう

アクシデント発生!

 

若干、違和感を感じていたものの

まさか外れてしまうとは…。

 

 

 

幸い、数十m進んだところに

路上自転車修理屋さんがありました。

ママチャリが普及しているタンザニア。

自転車修理屋さんがたくさんあるんです。

事情を説明すると

数人がかりで対応してくれました。

 

 

 

原因を探りつつ

ペダルとにらめっこ。

パンクやギア関連のアクシデントは

想定してるけども

まさかペダルが取れるとは…

 

 

 

 

残念ながら根元の方が破損しており

修理は不可能。

2万km達成目前にして

左のペダルはお役御免に。

ここまでありがとうございました。

代わりにママチャリ用のペダルを装着。

 

 

 

 

 

 

 

 

ペダル交換から3kmほど走ったところ。

思いもよらぬとき突然、

アスファルトの舗装路が現れました!

 

 

前日から未舗装路を走ること100km弱。

この時の嬉しさといったら…。

 

“道のありがたみを知っている者は

道のないところを歩いた者だけだ”

-大島亮吉

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快適な舗装路を滑るようにして

気持ちよく走ること

20kmあまり。

この日の目的地

「ムヴォメロ」に到着。

 

 

 

 

ベッドサイズが大きいのと

タオルが付いてるのは

タンザニアの基準みたいです。

宿のコスパはこれまでの国で

1番良いんではないだろうか。

お湯でないけど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コログウェ出発4日目。

この日の行程はほとんど起伏がなく

もちろん綺麗にアスファルトで舗装された道。

 

 

 

しばらく走ると

大きな幹線道路に合流。

向かうのは

東側(写真左)の町

「モロゴロ」。

 

 

 

 

アフリカに来て

1番多く見ているのは

牛かヤギ。

家畜ものんびりしてていいんだけど

そろそろ野生動物が見たいぞ。

 

 

 

 

路肩が狭くて

ちょっと走りづらい…。

しかしタンザニアのバスやトラックなど

の大型車両。

こちらに気づいて

しっかり避けてくれる印象。

 

 

 

 

 

 

 

 

昼は道路わきの村で休憩。

食事については

安くてどこでも食べられるという点で

非常に旅がしやすいです。

 

 

 

まあ、メニューは

変わり映えしないんですが。

それでも自転車で常に疲れていると

なんでもがっついて食べてしまいます。

 

 

 

 

 

さらに午後からもうひと踏ん張り。

オフロードを走りぬいた疲れを

引き摺りながら

何とか進んでいきます。

もうすぐで休める…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして到着しました「モロゴロ」。

 

この町でひと休みした後は

ついに、

野生動物たちに会いに行きます!

 

 

 

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