Cycling The Earth ~自転車世界一周の旅~

日記

カテゴリー: ザンビア

28ヵ国目・ボツワナ

2019.11.13

【528日目 22,560km】

 

水がチョロチョロとしか流れないヴィクトリアの滝を訪れたら

次なる国へ移動開始です。

 

 

 

夜になっても気温は下がらず寝苦しい日々を過ごした

リヴィングストンの街にもお別れ。

気温の上がる朝7時ごろには

西に向けて走り始めます。

 

 

 

5kmほどで国立公園の区域に入り

車も人もぱったりいなくなりました。

平坦な道をまっすぐ走り続ける。

 

 

 

 

 

 

60kmに及ぶ道路をひたすら直進し、

昼前11時ごろには国境の町

「カズングラ」に到着。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぞろぞろと行列をなすトラックを追い抜いた先には

国境が見えてきました。

入国管理の前に路上の両替商とやりとりして

新しい通貨を手に入れておきます。

 

 

 

ヴィクトリアの滝へとそそぐ川が

国境になっているこの場所では

ボートに乗っての越境となります。

5分間のクルージングを最後に

暑さに苦しんだザンビアとは

ここでお別れ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やってきたのは28ヵ国目となる「ボツワナ」。

 

1966年の独立以降、内戦などを経験しておらず

アフリカ南部でもかなり治安のいい国であるそう。

 

ケニア以降通過してきた国のほとんどがそうであるように

豊かな自然とそこにすむ野生動物たちが見どころのこの国。

ダイナミックで生命力あふれる生き物との出会いに期待です。

 

 

 

入国直後から道路はかなり綺麗。

こうして走っていると

アフリカ最貧国と言われたマラウイの

生活環境が他国とくらべて劣る

というのがなんとなく分かる。

 

 

 

 

国境から10kmほど走った

「カサネ」という町で今日はストップ。

まだお昼過ぎだけれど

早めのチェックイン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

選んだのは「チョベ・リバー・ロッジ」。

サファリを楽しむために世界中から多くの人が集まるこの地域、

1部屋¥3,000以上が相場のようで

テント泊を余儀なくされる状態。

 

 

 

広々とした芝生を独り占め。

キャンプでも¥1,300、

高いです…、

少し休んだら楽しみにしていた

アクティビティーに出かけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナミビアとの国境にもなっているチョベ川の名物は

ボートサファリ。

クルージングをしながら

野生動物を眺めるツアーに参加しました。

(¥4,000)

 

 

 

川の真ん中、中洲部分の湿地帯に

さっそく姿を現したのは

「バッファロー」。

遠くからですが

のんびりくつろぐ群れの姿が

確認できました。

 

 

 

水面からひょこっと

こちらを見つめるのは「カバ」。

臆病なうえに5~6分もの間

水中にもぐっていられるという彼らは

なかなかその全容を見せてくれません。

 

 

 

 

アフリカではじめてお目にかかるのは

「ナイルワニ」。

これは卵を守るお母さんワニだそうで

じーっと見てたけど

全然動いてくれませんでした。

 

 

 

 

続いてはシカのようでいて

実は牛の仲間「インパラ」。

角が枝分かれしてたらシカ、

1本ならばウシ、

という分類だそうです。

 

 

 

 

川辺を悠々と群れで歩くのは「キリン」。

広大なサバンナの定番動物だけに

水辺にたたずむ姿が

なんだか新鮮でした。

両前足をガバーッと開いて

首を曲げて水を飲みます。

 

 

 

最後に姿を見せてくれたのは

やはりこの人たち、「ゾウ」。

いつも群れの真ん中には子供がいて

仲間意識も強く、頭がいい生き物です。

この後ボツワナでは

散々見ることになるけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

西へと沈んでいく夕陽を見送りながら

3時間のクルージングは終了。

 

タンザニアのジープサファリより時間が短い分

次から次へと動物が現れ

非常に密度の濃いツアーとなり大変満足しております。

 

 

初日から楽しませてくれた28ヵ国目のボツワナ。

夜が明けたらいよいよ走り始めます!

 

 

 

残念、ヴィクトリアの滝

2019.11.9

【526日目 22,477km】

 

暑さの増してきたザンビアもそろそろ国境間近。

フラフラだけどもうひと踏ん張りして前へ進みます。

 

 

 

ルサカ出発4日目。

キャンプ場の方に40℃あると聞いてから

漕ぐことが怖くなってすらくる。

水を大事に着実に進もう。

 

 

 

村がほとんどなく

立ち止まる用事もないこの日、

お昼には100kmを走り

目的の街「リヴィングストン」に

到着です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国境直前のリヴィングストンは

人気観光地でもあることから

ゲストハウスがたくさん。

地元の人に教えてもらったのは

“Hams Guest House”。

 

 

 

猛暑の中、4日間連続の

サイクリングをしたことで

体はヘロヘロ。

翌日の観光に備えて

早い時間にベッドに倒れこみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてリヴィングストン到着翌日、

中心地からわずか7kmほどのところにタクシーで向かったのは

世界的にも有名な「ヴィクトリアの滝」。

 

いわゆる三大瀑布のひとつにも数えられる大きな滝は

街の名前にもなっている

探検家デヴィッド・リヴィングストンさんによって発見され、

イギリス女王“ヴィクトリア”を名称とするザンビア屈指の

観光地です。

 

 

 

ゲートで¥2,500のチケット代を払い入場すると

さっそく目の前に現れたのがこれ。

 

実は乾季真っ最中のこの地域、

水なんてほとんど流れておらずほとんどただの崖。

大雨を浴びるほどの水しぶきが有名なのですが

そんなものどこへやら…。

 

 

 

本来であれば、写真右側の崖は

圧倒的な量の水が流れ

岩肌なんて見えないそう。

「これはこれで良いじゃん」と

納得しようとしたけど、やっぱヤダ。

ちゃんとした滝が見たいです。

 

 

 

6つの滝が横にズラリとならぶヴィクトリアの滝。

2つの国にまたがっており

南側がジンバブエ、北側がザンビアに位置しています。

ジンバブエ側は乾季でも水が流れているのですが

入国ビザが¥6,000とのことで断念。

(両国を自由に行き来できるフリーパスのようなビザは

空港から飛行機で入国した人のみ入手可能)

 

 

 

両国をつなぐのはヴィクトリアフォールズ橋。

128mの高さがありここから、

バンジージャンプやジップラインの

アクティビティが楽しめるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

滝の周辺をウロチョロしてると

地元のガイドさんにつかまりました。

雨季には水が流れ川となる岩場の上を歩いて散策。

 

 

 

滝の真上部分に到着。

最大落差の108mは

三大瀑布のなかでも最も高いそう。

下を見ると足が震えます。

 

 

 

 

 

さらに歩いて川の上流へ。

割と流れてるようにみえるけど

かなり水量は少ないらしく、

このわずかな水もほとんど

ジンバブエ側に流れてしまいます。

 

 

 

 

この日の気温も40℃だし、

歩いてるだけで汗だくだくだし、

滝を見てももう面白くないし、

川に飛び込んで泳いでやりました。

あぁ、気持ちいい…。

 

 

 

 

 

 

 

ということでタイミングがずれたばかりに

残念な結果に終わったヴィクトリアの滝。

(9~1月は水がない時期です)

 

チャンスがあればいつかもう一度見に来たいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

滝での観光を終え、再びリヴィングストンの街へ。

 

地元の方と話をしたのですが、

やはり近年の水の減り方は異常。

加えて40℃の猛暑が毎日続くことも異常、

とのこと。

 

 

水がないことで発電所のタービンが回らず、

昼間は地域一帯が停電状態。

電気がなければ経済活動にも影響を与えるし、

水がなければ動物の生態系にも大きな影響があるとのこと。

地球全体で加速する異常気象。

 

貧しい国ほど環境問題の代償を早く大きく受け取ってしまう

という事実を直に感じた気がします。

 

 

 

夜はイタリアンレストランでパスタ。

アフリカで美味しいパスタに

出会うことは難しいんですが

これはなかなか美味しかった。

 

 

 

 

 

観光も食事も満喫したら

(滝には満足してないんだけど)

次の国に向かって出発です。

 

 

 

ザンビア南下

2019.11.6

【524日目 22,367km】

 

グレート・イースト・ロードを走り終えると

早くもザンビアは後半戦に突入。

南西の国境に向け走りだします。

 

 

 

首都ルサカはわずか5kmほど走ると

あっという間に郊外へ。

ちょうど祝日と重なったこともあり

道路は車が少なくスカスカ。

 

 

 

50kmほど走ると

大きな川を渡りました。

ここまで大きな水源は

アフリカでは初めてかもしれない。

見てるだけで気持ちがいいです。

 

 

 

 

カフエという町を越えたところ。

真っすぐ進む大きな道を外れ

西のほうへ走り始めます。

 

 

 

 

 

 

昼はやっぱり

シマと肉。

飲み物も炭酸飲料しか売っていないので

コーラを飲みまくってます。

人生ではじめてコーラにはまったかも。

コーラって美味しいんですね。

 

 

 

午後からは道がガタガタ。

工事中らしくときには

砂の上を押して進んでいきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

130kmを走って「マザブカ」という町に到着。

宿も下調べしていたのですが軒並み¥2,000以上。

安いところはないものかとうろついていたところ

モスクを発見。

 

 

 

「敷地内でテント張ってもいい?」

と尋ねると、

宿舎で寝てもいいということに。

宿直の人もおらず貸し切り状態。

久々の100km以上の走行で

疲れはかなりのものでした。

 

 

 

キリスト教が普及したアフリカ南部諸国ですが

イスラム教徒も一定数いるみたいです。

これまで通ってきたイランやトルコで味わった通り

イスラムの方の旅人に対する優しさは世界共通。

 

「スーパーで好きなもの買って食べなさい」と

お金までいただく始末。

断り切れず買い物に向かいすぐさま食べ切ったので

写真ないけど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルサカ出発2日目。

この日はとにかく平坦な道のり。

のどかな景色をとにかく真っすぐ進んでいきました。

 

 

 

そして、120kmを走り「ムゾカ」の村に到着。

走行中は、時に立ち止まり

写真を撮るのが習慣になってるのですが

この日はなぜか写真がありません。

どうしたんだろう?

 

 

 

宿のないこの村では、

民家の裏でテントを張らせてもらうことに。

連日100km以上を走ったからか

体はバテバテの状態。

深い深い眠りに落ちました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、5時の日の出と同時に目が覚めると

「メェー、メェー」と大きな鳴き声。

肩にヤギをかついだ男性と包丁をにぎった男性が

やってきました。

 

 

 

「もしや!?」と思い

ことの流れを観察していると、

地面に押さえつけられ

絶叫するヤギ。

そしてその喉に突き付けられたのは

冷たく光る銀の包丁。

 

 

 

この続きの写真はもちろんあるのですが

ちょっと自主規制。

カメラ向けてるだけで心臓はバクバクでした。

 

朝から壮絶な最期の瞬間を見せられ

この日も元気にスタートです。

 

準備を整えるのですが

ルサカで休んで走行3日目にしてはやけに体が重たい。

なぜだ?

 

 

 

ザンビア前半の

グレート・イースト・ロードに続いて

あまり見栄えのしない

地味な風景の連続。

ただただ前へと進んでいきます。

 

 

 

 

この日も130kmと連日の長距離走行。

道が平坦な分、テンポよく進めています。

向かうのは「カロモ」という町の

10kmほど先の道の脇にある

キャンプ場。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方、疲れ果ててたどり着いたキャンプ場。

 

南アフリカ出身のロブさんご夫婦にあいさつすると

「君、今日自転車を漕いでいたのか!?」と

ものすごく驚いたご様子。

 

聞けばこの日の気温は40℃!

夏が近づくアフリカ南部、

連日の猛暑で現地の人もヘロヘロ状態だそう。

 

この瞬間、ルサカを出発してから

やけに体が疲れていることに合点がいきました。

(走行中の写真が無いのも、

カメラを手に取る気力がなかったってことです)

 

やけに暑いなと思ってましたがまさかの40℃越えとは…。

人に言われなければ暑さに気づかない自分の体に呆れます。

28℃くらいだと思ってました。

 

 

 

日が傾き暑さも和らぐと、

元気が戻ります。

ロブさん家の

野菜と自家製ソーセージをゲット。

どう料理してくれようか…。

 

 

 

野菜スープを作ることに決定。

直火でじっくりコトコト

煮込んでいきます。

焚火での調理は

キャンプの醍醐味なんです。

 

 

 

ナス、トマト、ズッキーニの

夏野菜のだしに加え

牛肉の旨味がしっかりと溶け込んだ

至高のスープが完成しました。

オリーブオイルと塩で味を整えたら

もう最高。

 

 

 

 

 

 

 

しょっちゅうキャンプしてると

「良いキャンプ」と「悪いキャンプ」ってのが

自分の中でできあがってきます。

 

この日はホントに

良いキャンプだったなぁ。

 

 

 

首都ルサカ到着

2019.11.3

【519日目 21,978km】

 

マラウイからザンビアに入国。

引き続き西に真っすぐ進み、首都ルサカを目指します。

 

 

 

“グレート・イースト・ロード”走行4日目。

さほど景色が綺麗ということもなく

日ごと増す暑さに苦しみながらこの日も走り始めます。

 

 

 

ちょうどこの日から

首都への道のりも

後半に突入といったところでしょうか。

途中に楽しみはあまりないので

ただただ進む。

 

 

 

 

60kmほど進んだ昼頃、

川を渡る大きな橋に差し掛かりました。

ちょうどここが州の境目でも

あるそう。

まだまだ山は続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

橋から1kmあたりの「ルアングワ」の村の

宿に早めのチェックイン。

なるべく疲れを残さないよう

余裕をもって1日を終えるようにしています。

 

 

 

電気が使えるのは18時以降、

シャワーは水バケツ。

日本での“当たり前”が

いかにありがたいことが

気づかされる毎日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレート・イースト・ロード走行5日目。

 

自転車乗りの間では、

アップダウンが続く道のなか

上り坂の標高差のみを合計して実質どれだけ上ったかを表す

“獲得標高”という概念があります。

 

そして国境から首都ルサカまでの約1週間の行程での獲得標高は

実に4,500m。

富士山よりはるかに高いです。

 

 

これまでもっと上りの多い地域はたくさんありましたが

・必要最低限の買い物ができる商店が少ない

・宿についても電気がない

・景色が地味で、峠を上った達成感がない

などの理由で

地味にストレスがたまる過酷な道となっています。

 

 

 

道が綺麗で交通量が少ない

というのがせめてもの救い。

綺麗な自然の中だと

「いつまでも走ってたい」という

気持ちもわきますが、

そんなことすら思わない…。

 

 

 

おのずとカメラを取り出す回数も

減ってしまいます。

毎日毎日同じ景色。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上りに苦戦しながらも80kmを走ったこの日は

「ルフンサ」に到着。

宿はないので、道路わきのガソリンスタンドで

寝かせてもらうことに。

 

 

 

スタッフの休憩室で寝ていいという

話になったのですが、

暑くて暑くて

とてもじゃないけど寝られません。

結局、外にマットを敷いて

眠ることに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレート・イースト・ロード走行6日目。

首都ルサカまで200kmを切り、

ようやく終わりが見えてきました。

 

 

 

子供たちの笑顔には本当に

癒されます。

時々怖がる子がいるのは

相変わらず。

 

 

 

 

 

疲れもあってカメラを取り出すことも

減ってましたが、

ここ数日とにかく食事は

シマと肉ばかり。

昼もシマ、夜もシマ。

シマ、シマ、シマ…。

 

 

 

疲れながらも

気が付けばルサカまで100kmを

切っていました。

首都に着いたら美味しいものも

きっとあるはず…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

80kmを走ったこの日、「チニュニュ」に到着。

キャンプ場に行くとベッド付き部屋があったので

そちらに泊まることに。

テント泊予定だったので得した気分。

 

 

 

明日にはついに首都につけると

ウキウキ胸をはずませながら

眠りに落ちました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレート・イースト・ロード走行7日目。

上り坂の連続で

力強く踏み込む足にわずかな痛みを感じながらも

ゴールを目指し進み始めます。

 

 

前の二日間ほどで山場は越えたらしく

比較的道は穏やか。

平坦な道ってもうそれだけで

うれしいです。

 

 

 

 

 

現地の人も良く飲んでいる

エナジードリンク「カンフー」。

オロナミンCみたいな味です。

通りから覗いて

冷蔵庫が備わった商店があると

飲み物を求めて駆け込むこの数日。

 

 

 

はじめて料金所を目にしました。

自転車は支払い対象外ですが

いよいよ首都圏にはいってきた

ということなのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ザンビア入国から走り続けること7日目。

ついに首都ルサカ到着です!

こんなに大きな建物が並んでいるのは

ケニア・ナイロビ以来じゃないだろうか。

 

 

 

ゲストハウスを数件尋ねたけれど

どこもドミトリー(相部屋)で¥1,500以上。

完全に欧米人をターゲットにした価格です。

 

そんななか、ネットで調べて見つけたのが

街の静かなエリアに佇む

インド・シーク教の寺院。

 

 

 

宿舎も備わっており、

宗教問わず滞在可能。

爆音で音楽も流れてないし、

飲んで騒ぐ人もいないし、

静かな空間が広がっています。

宗教施設っていいですよね。

 

 

 

個室で扇風機もついて

たったの¥400。

都会の宿選びは難しいのですが

良いところを見つけました。

宗教施設っていいですよね。

 

 

 

 

しかも、夜には

チャパティと豆カレーを

おすそ分けしていただくことに。

数年前に旅したインドを思い出す

懐かしい味。

ダンニャバード。

 

 

 

 

 

 

 

 

アフリカの中では近代的なルサカの街。

やたらとショッピングモールがあります。

 

 

 

内部はものすごくきれいで

ヨーロッパ基準の小売店と

なんら変わりありません。

これまで田舎を走ってきたけれど

まったく違う国にやってきたかのよう。

 

 

 

 

そんなショッピングモールには

たくさんのレストランがあります。

まずはステーキ(¥2000)。

村で放し飼いのヤギの肉とは

わけが違う。

舌がとろける…。

 

 

 

中華レストランでは海老ラーメン。

あっさりのだしが体にすっと染み込む。

旅の始まりを思い出す

懐かしき東洋の味。

あぁ、美味し…。

 

 

 

 

タイ料理屋さんではグリーンカレー。

ココナッツミルクの甘味の向こうには

刺激あふれるチリの辛味。

汗を流しながらも

南国タイの爽快感が味わえます。

もう、最高…。

 

 

 

 

 

とまぁ、首都にやってきて何をしたかというと

食べてしかいないです。

 

「現地に赴いたからには現地のモノを」

なんて言ってられるのは最初だけ。

結局、世の中ステーキが一番美味しいんだから。

 

 

 

27ヵ国目・ザンビア

2019.10.31

【514日目 21,673km】

 

マラウイ最後の町“ムチンジ”での休息を終えると

いよいよ次なる国へと向かいます。

 

 

 

国境まではわずか10km。

最後に一波乱ありましたが

総じてマラウイの人は穏やかでのんびりな人が

多かったように思います。

 

 

 

 

 

 

 

1時間もしない内に国境に到着。

物流ルートにもなっているようで

多くのトラックと人が

列をなしていました。

ここでマラウイとはお別れ。

 

 

 

 

 

 

 

やってきた27ヵ国目は「ザンビア」。

 

海と接しておらず8つの国に囲まれており

1700万人が暮らす内陸の国。

アフリカで最も平和な国ともいわれるらしく

74もの部族が在りながら

内戦が勃発したことがないのだとか。

 

きっと良い人がいっぱいいるに違いありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

入国のビザ取得時に必要な

50ドル(アメリカ紙幣)の入手を

忘れており、

路上のいわゆる闇両替で換金。

手数料¥1,000もとられました。

 

 

 

 

入国直後、

道路は非常にきれいに整備されており

しかも下り坂。

車の少ない道を

気持ちよく進みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国境からわずか30kmで最初の街「チパタ」到着。

建物も多くマラウイよりも経済力があるというのが

すぐにわかります。

 

 

 

街の真ん中にあるスーパーに

寄ってみました。

置いてあるものはヨーロッパのものと

ほぼ変わりません。

ただ在庫が全部少ないのは

お客さんが少ないということか…。

 

 

 

目を付けておいた宿はすべて

¥2~3,000という高水準。

アフリカも南に行くほど

物価が上がると聞いてましたが

いよいよ実感しています。

 

 

 

 

こちらはキャンプならば

¥600ということで泊まることに。

お客さんは誰もおらず独り占め。

アフリカで現地の人が

キャンプすることはないだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、この日から本格的にザンビア走行が始まります。

目指すは600km西の首都「ルサカ」。

 

 

 

首都ルサカからマラウイ国境へ

東に伸びる幹線道路は

「Great East Road “すごい東の道”」

と呼ばれ、ヨーロッパの援助を受けて

非常に綺麗に整備されています。

数日に渡りこの道を進んでいく。

 

 

 

ザンビアに入ってからは村人たちに

やたら“How Are You?”と

声を掛けられるようになりました。

ただ“I’m Fine”と返しても、

応答ありません。

なんか言ってよ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

90kmを走ったこの日は「カテテ」という町の

外れにある宿に到着。

栄えていたのは国境の街・チパタだけで

西に向かうとマラウイと変わらないほどの

田舎になっていきました。

 

 

 

相部屋だけど部屋には

誰もいない。

¥800なので

マラウイほどじゃないけど

まあ安いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレート・イースト・ロード走行2日目。

しばらくはこの枯れかかった木が

どこまでも続く風景ばかりとなります。

 

 

 

道脇の村ではブタが焼かれていました。

動物をさばいたり焼いたりは

たくさん見てきたけれど

こんな文字通りの“丸焼き”は

はじめてかも。

もちろん食べるためです。

 

 

 

大地にコロンと転がり

おだやかな顔で逝かれたブタさん。

ヤギと牛ばかりだから

たまにはブタが食べたい…。

(この時はもらえませんでした)

 

 

 

 

地味ながらアップダウンが

延々と続きます。

標高は1,000m近いのですが

夏が近づいてるらしく

日中はおそらく30℃越え、

暑い…。

 

 

 

 

 

 

 

 

100kmを走り「ミンガ」という村に着いたこの日。

宿がないので村の外れにある小さな集落に

テントを張らせてもらうことに。

 

 

 

この子供たちはすべて姉弟といとこ達。

おばあちゃんを中心とした

親戚による集落だそう。

なのでみんな仲良し。

 

 

 

 

 

右の水色のシャツが

集落のボス・“おばあちゃん”。

「何やら知らない外国人がいる」と、

近くから黄色い制服の学生たちが

集まってきました。

 

 

 

 

ガスや電気は通っておらず、

料理は火を起こしておこないます。

トウモロコシの粉を水と混ぜて

茹でるのはマラウイと同じ

伝統料理の“シマ”。

現地の主食です。

 

 

 

英語が伝わらないながら

疲れていることを察してくれて

ご馳走してくれました。

お礼に子供たちにビスケットをあげると

みんな大喜び。

 

 

 

 

日没は18時30分ごろ。

真っ暗な集落の真ん中に火を焚いて

みんなでおしゃべり。

20時ごろにはそれぞれ寝床に向かい

集落の1日は終わります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレート・イースト・ロード走行3日目。

乾季ということで雨の心配は全くありません。

その分、気温が日に日に高くなっている。

 

 

 

景色が変わらないここ数日。

どこまでも広がる山の途中に

小さな集落が時々あらわれる。

そして、「How are you?」

と何度も尋ねられる。

「I’m fine」は無視される。

 

 

 

 

 

 

 

 

90kmを走ると「カチョロラ」の村に到着。

変な名前。

 

 

村に唯一の宿は改修中で

水と電気がありません。

「それでもいいよ」と伝えると

割引価格の¥550にしてくれました。

屋根とベッドさえあれば

それはもう宿なんだから。

 

 

 

長い長いグレート・イースト・ロード。

まだ終わりは見えません。

 

 

 

 

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