Cycling The Earth ~自転車世界一周の旅~

日記

カテゴリー: ケニア

アフリカ後半戦スタート

2019.09.13

【470日目 19,252km】

 

飛行機でやって来たケニアの首都・ナイロビ。

3日ほど休みつつ準備を整えると東アフリカの旅の始まり。

ここから南アフリカ・喜望峰を目指して走っていきます。

 

ちなみに、ダカールからナイロビへ空路移動した際に

気づくと赤道を越えてしまってました。

ということでここからは

季節も逆転の南半球ということになります。

 

 

 

曇り空の下、漕ぎだしたのは

南東へと向かう幹線道路。

 

 

そしてなんと、

中国を出発して24か国目のケニアで

ついに初めての左側通行!

 

愛する祖国・日本と同じだけど

1年以上右側走ってたので

違和感が物凄い、すごく走りにくい…。

 

 

 

 

首都ナイロビ付近とあって

交通量はかなりのもの。

気をつけて進まねば。

運転マナーが悪いということはなく

スピード出しまくるドライバーも

いないようです。

 

 

 

休憩によったガソリンスタンドで

日本製品“レモンウォーター”を発見。

スポーツドリンク的な飲み物が

海外は少ないので

こういうものがもっと普及してほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼に食堂で食べたのは「ウガリ」。

コーンスターチ(トウモロコシの粉)を

水で練って焼いたもの。

 

ケニア以南のアフリカでは広く食べられる主食だそうで

国境を変えるたびその呼び名を変えながらも

これから度々お世話になりそうです。

 

あまり味はなく、

付け合わせの肉や野菜と一緒に食べるのが定番。

 

 

 

 

 

 

 

午後からは青空が広がり

車の量も減って

気持ちの良い景色を

のんびりと走っていきました。

 

 

 

 

 

意外とアップダウンのあったこの地域。

西アフリカのサハラはほとんど

起伏がなかったので

足がなまってます。

登りがしんどい…。

 

 

 

 

道路脇には絶えず家々が立っていました。

自転車漕いでるとすごく目立つのですが

ケニアの人は皆

明るく声を掛けてくれたり

手を振ってくれたり。

初日から気分が良いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ひたすら幹線道路を110km走ったこの日は

「エマリ」に到着。

 

 

 

道路脇に宿を発見。

ケニアでは初めての宿泊なので

相場が気になりますが…

 

 

 

 

 

 

なんと1泊¥300!

お湯も出るし、蚊帳もついてるし

トイレットペーパーもタオルもついて

たったの¥300!

タダの野宿は何度もしてきたけど

宿泊施設としては最安値です。

 

 

 

夕食は近くの食堂でピラフ。

ケニアでは割と定番メニューな様です。

野菜もしっかり添えてあって

これが¥250。

ケニアは激安王国なのか…。

好き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナイロビ出発2日目。

この日は幹線道路をそれて南へ向かい始めます。

国境の町“オロイトキトク”まで100km。

 

 

 

ケニア入国以来

朝がたはいつも曇っています。

そういう時期なのか

気温も25℃くらいで

とても過ごしやすいです。

 

 

 

 

しばらくすすむと

“野生動物に注意”の看板が。

道路には現れないけど

一応、ゾウやキリンの生息域だそう。

出てこい、出てこい。

 

 

 

 

飛行機移動を挟んだこの2週間ほど、

自転車を全く漕いでいなかったので

一気に疲労が押し寄せました。

足が動かずペダルが重い。

サハラ砂漠では

我ながらよく毎日漕いでたな。

 

 

 

休憩をして

再び走り始めるとこんな看板が。

日本政府が小学校設立の援助を

してるみたいです。

アフリカではぜひ

学校訪問してみたいな。

 

 

 

ふと、道ばたを歩く

マサイ族のおっちゃん発見。

「写真NGだけどこれ撮っていいよ」

と見せてくれた棒。

テレビで見たことあるけど

これでライオンやっつけるそうです。

 

 

 

お腹すいたので

ふらっと食堂に寄ることに。

小麦粉を練った焼いたチャパティと

キャベツの炒め物を

食べようとしたその瞬間…

 

 

 

 

子供たちの集団が

コチラをじっと見てきました。

食べ物を狙ってるわけじゃないらしく

外国人に興味があったみたい。

寄ってくるけど声はかけてこないのが

シャイでカワイイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

もう少しで目的の村という16時ごろ。

うっすらと大きな山の姿が見え始めました。

 

こちらは

言わずと知れた世界の名山、

アフリカ大陸最高峰「キリマンジャロ」です。

頂上には雲がかかってますが

その存在感は圧倒的。

じっと見つめていたくなります。

 

 

 

サバンナの低木の向こうに見る

キリマンジャロ。

どこまでもつづく赤土の大地。

こんな景色を見るために

旅に出たんだと

心奪われる風景でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

キリマンジャロに見とれながら走っていると、

後ろから古い自転車をキコキコと漕いでやってきて

そのまま並走し始めた少年・ダンくん。

 

夕日を浴びながら

簡単な英語で会話をしつつ、

5kmほど走ったところで

目的の町「キマナ」に到着。

疲れてたけど、ゆったりとした良い時間でした。

 

 

 

適当にふらっと入った安宿に

そのままチェックイン。

しっかりした作りだけど

昨日と同じく¥300。

もう世界中のホテルが

¥300ならいいのに…。

 

 

 

夕食はまたもやピラフ。

アフリカは料理がおいしくないと

聞いてましたが、

しっかり野菜も摂れるし

個人的には大満足です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナイロビ出発3日目。

やはり曇ってます。

このあたりキリマンジャロの山麓とあって

とにかく登りが続きます。

 

 

 

2時間ほど走ると

国境の町「オロイトキトク」到着。

変わった地名が多いけど

ケニアや周辺国で

多く話されているのはスワヒリ語。

「ジャンボ!」ってやつです。

 

 

 

昨日までのサバンナ地域よりも

山麓の方が

多く人が住んでいるようです。

町から国境までは

あと10kmほど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして田舎道のひっそりとした国境に到着。

ケニア走行はたった3日間だったけど、

これからのアフリカ大陸の旅がより楽しみになる

良いスタートが切れました。

 

国境の向こうはタンザニア!

 

 

 

ケニアへ!

2019.09.9

【466日目 19,053km】

 

ダカールで一休みし

日本人宿「和心」の皆さんにお別れをすると、

いよいよ飛行機に乗って東アフリカ・ケニアを目指します。

 

 

 

郊外の空港までの移動はタクシー。

 

途中スコールが降り出して

ワイパーすら動かないボロ車の視界が奪われたときは

ホントにスリル満点でした。

こんなトコで旅を終えるのはヤダ…。

 

 

 

セダン型のタクシーの後部座席に

何とか荷物を載せてもらいます。

追加料金とられたけど

安全に空港に着いてくれれば

それでいい。

ちゃんと着いて…。

 

 

 

ダカール市内から1時間ほどで

無事到着。

今回の旅で飛行機初めてだし

自転車載せるなんて初体験なので

とにかくドキドキ。

 

 

 

 

 

 

 

「搭乗直前で自転車の積込みを断られた」とか

「調理用のガソリンボトルを没収された」など、

他のサイクリストたちの色々なエピソードを聞いて

かなり不安になっていたけれども

手続きは思いの外スムーズ。

 

自転車(23kg)と旅の荷物(28kg)の

過剰積載料金2万円を支払うと、

中身をチェックすることなく受け取ってくれました。

航空券と併せて7万円でケニアの首都・ナイロビへ向かいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

途中、コートジボワールを経由して

フライト時間は10時間足らず。

 

機内食食べて、

映画を観て(万引き家族)、

少し眠ると

あっという間に到着してしまいました。

 

 

 

到着すると荷物の受け取り。

大きな荷物なので

通常のベルトコンベアとは

別の場所での受け取りです。

自転車無事だろうか?

 

 

 

 

乗り換えもないし

1回飛行機に載せて下ろすだけなのに

やけにダンボールが

ボロボロになってました。

空港の人って荷物積む時投げますよね。

アレ、ホントに嫌なんですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空港を出ると

タクシーに乗って予約していたゲストハウスへ。

たどりついた宿はマンションの1室。

玄関開けてビックリ、ヨーロッパの水準と変わらない

綺麗に整えられた部屋でした。

 

 

 

到着の翌日は

朝から自転車の組み立て作業。

空輸の際に傷がついてないか

不安だったけど、

とりあえず大きなダメージは

なさそうです。

 

 

 

宿のおばちゃんに見つめられながら

コツコツと作業。

分解を経験してるので

組み立てはすんなりできます。

自転車の構造に少し詳しくなりました。

今更だけど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのまた翌日、おばちゃんに

「アンタちょっとはナイロビ観光しなさいよ。

動物だけがケニアじゃないわよ」

と尻を叩かれ、

首都・ナイロビにくり出すことに。

 

 

 

大都市ナイロビはいつだって大渋滞。

滞在先から中心部まで

わずか20kmなのに

バスで1時間以上もかかりました。

自転車ぐらい遅い…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

期待して訪れたのは中心から少し外れにある

「キリンセンター」。

 

敷地内に足を踏み入れた瞬間から

もう彼らは見えてました。

近い、そしてデカい。

 

 

 

このセンターの魅力は

エサやり体験ができること。

「エサをくれくれ」と

待ってます。

首を長くして。

 

 

 

 

エサを食べるときは

舌をベロンと出してきます。

0mの距離まで近づいて見る

キリンの顔は可愛いけど

ちょっと怖い。

 

 

 

 

はい、ベロン。

舌の感触はかなりざらざらとしており

こちらの手はもれなく

ヨダレでべとべとになってしまいます。

しかも粘着性がすごくて

しっかり洗わないととれない。

 

 

 

草食性でおとなしいけれど、

首を振り回したり

後ろ足で蹴ったりと

攻撃力は高め。

天敵はほぼいないらしく

最強にちかい動物だそうです。

 

 

 

ふと後ろをみると

ちょこんと佇むイノシシ。

ここはキリンセンターなので

誰も見てくれません。

 

 

 

 

 

記念撮影。

これからサバンナの走行で

たくさん動物を見るだろうけど

触れることはないと思うので

とても貴重な体験です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナイロビ市内に戻って

向かったのはKICC(ケニア国際会議場)。

宿のおばちゃんイチオシスポットです。

 

 

 

見どころは

27階のエレベーターを降りた

さらにその上。

屋上の展望台です。

雲が広がっているのが残念。

 

 

 

 

モーリタニア、セネガルと比べても

圧倒的に高層ビルが多い

ケニアの首都ナイロビ。

建設中のモノも多くあり

今なお経済発展中の様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前に広がるナイロビの街並み。

この向こうには広大なサハラがどこまでも広がっています。

 

 

これから走るアフリカの大地には

一体どんな景色が待ち構えているだろう…。

期待なのか、不安なのか

胸のドキドキが止まりません。

 

目指すは南アフリカ・喜望峰。

アフリカ後半戦いよいよスタートです!

 

 

 

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