Cycling The Earth ~自転車世界一周の旅~

日記

カテゴリー: 一時帰国

旅を支えてくれる方々

2024.04.3

アラスカへの出発も迫り、今は装備品の最終チェックをしています。

装備品をざっと並べてみると写真のような具合。

これらが前後タイヤの両側に取り付けるバッグに収まるわけです。

 

野宿道具としてテント、マット、寝袋。

料理用のクッカー(鍋)、バーナー、ガソリンボトルなど。

冬用のダウンや手袋を含む服や下着。

パソコン、ミラーレス一眼、Go Proやそれに伴う充電器類。

予備のタイヤチューブなどの簡易的な修理キットに工具。

合計でおよそ25kgほどの重さになっています。

 

 

 

こうした装備品を用意するうえで

とても大きな力を貸してくださったのが、

アウトドア、自転車用品に携わる企業の皆さま。

そして、今回の広島~神奈川の自転車旅では

一部の企業様に直接ご挨拶周りもさせてもらいました!

 

 

 

 

 

 

 

 

まず最初にお邪魔したのは大阪に本社を置く「モンベル」さん。

国内での高い認知度を誇りますが、

海外でもモンベルのテントを立ててると

「あなた日本から来たのね」って認識してもらえます。

 

 

 

今回ご提供いただいたのが

設置と撤収がとても容易な

「ムーンライトテント2型」、

氷点下にも耐えるシュラフ(寝袋)

「ダウンハガー#2」。

寒い地域でも心強いです。

 

 

 

またダウンやジャケット、

LEDライトなど

アウトドアに関する様々なグッズを

使わせていただきます。

ご担当の安藤さんはじめ

モンベルの皆さんありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

 

 

続いては、京都に拠点を置く

自転車用品の商社「ダイアテック」さん。

自転車乗りならだれもが知るGIRO社のヘルメットをはじめ

有名メーカーの製品を数多く取り扱われています。

 

 

 

ご提供いただいたのは

GIRO社「Syntax MIPS」ほか、

ABUS社のチェーンロック、

LEZYNE社の携帯ポンプなど。

また、訪問の際にGIROのキャップと

ソックスまで下さいました!

 

 

 

そして、サイクリストにとって

普遍の憧れであり定番

BROOKS社のサドルも頂いております。

本革がなじんでいくのが楽しみ。

加納さん、中里さんはじめ

皆さんありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

 

 

次は愛知県に本社のある「新富士バーナー」さん。

キャンプ好きの人に馴染み深い

“SOTO”ブランドの調理用ストーブが有名です。

 

 

 

ご提供いただいたのは

前回もお世話になったガソリンストーブ

「ストームブレイカー」。

強風にも負けない安定した炎。

ガソリンを扱うのって怖いですが

あっという間に誰でも慣れちゃいます。

 

 

 

なんと工場見学もさせてもらいました。

火を扱う器具だけに

とても精巧な作業をされています。

世界の旅で使用することが誇らしい。

坂之上さん、夏目さんはじめ

皆さんありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

 

 

続いては大阪に本社のある

「ティー・アール・エイ」さん。

モバイルバッテリーの“cheero”ブランドなどを展開されています。

 

 

 

ご提供いただいたのは

電力を持ち運べるモバイルバッテリー

「cheero Power Plus13400mAh」

野宿が続く時の心強い味方です。

松本さんはじめ

皆さんありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お次は東京に本社のある「昭文社」さん。

“まっぷる”“ことりっぷ”などの

旅行ガイドの出版で有名です。

 

 

 

「世界地図帳」のご提供に加え

SNSでの情報発信などにも

ご協力頂いております。

コラム記事も書いて頂きました。

竹内さんはじめ

昭文社の皆さんありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、南北アメリカ旅から新たに

ご支援いただくことになったのが東京の「スター商事」さん。

アウトドア用品の製造・輸入をされています。

 

 

 

提供いただいたのは

TOAKS社の

「ウッドバーニングストーブ」。

煙突効果を利用して

効率的に薪を燃やす小さな焚火台。

大自然の調理にぴったりです。

 

 

 

ほかにもSIGG社の水筒や

SEIRUS社のグローブなど

沢山のアウトドア用品を

ご提供頂きました。

佐々木社長はじめ

スター商事の皆さんありがとうございます!

 

 

 

 

ということで、これらの企業様から

物資の支援を頂いております。

決して予算に余裕が無い中で、

製品を無償提供して頂けるということももちろん嬉しいのですが、

それ以上に、

一個人の挑戦を企業様が応援してくださっている

という事実がとても大きな励みになります。

 

頂戴した製品がこれから

大切な旅の相棒になっていくのがとても楽しみです。

ご支援いただいた企業の皆さまへ、心より御礼申し上げます!

 

そして、あと4日。

身近な方々にご挨拶をしながら一日ずつ出発が近づいております。

ワクワク…。

 

 

 

神奈川到着、ウォーミングアップ完了。

2024.03.31

これまで、6日間かけて広島から京都まで走行。

日々の走行とテント泊を繰り返すことで

着々とアウトドアモードの心と体を取り戻しています。

 

 

 

 

 

雨に降られた京都到着翌日、旅の7日目。

ここまでスムーズに来ていることから

先を急がずもう一泊することに。

午後の晴れ間を見計らって、少しばかり観光しました。

さくっと滞在時間が短くなるのは一人旅あるある。

 

 

 

そして翌日、曇り空の下

京都を発ちました。

滋賀との県境、逢坂の関。

“これやこの、行くも帰るも別れては…”

バシンッ、て

札を叩きたくなりますな。

 

 

 

この日は90kmを走り

鈴鹿峠を越え、三重県に突入。

伊勢湾沿いの公園でテント泊です。

ここまで、割と綺麗な芝生の

公園を簡単に見つけることが出来てます。

意外と野宿できるぞ、日本。

 

 

 

 

 

 

 

三重県は伊勢半島へと南下。

名古屋を通れば最短ルートですが、大都市って

道は複雑だし、車多いし、なるべく避けたいんです。

 

おかげで人生初の“お伊勢参り”ができました。

平日でも人は多いけど、やはり荘厳な雰囲気で

心を清めてもらった気がします。(もともと清らかですけど…)

 

 

 

名物の“伊勢うどん”。

全然コシがなくてふにゃふにゃです。

香川県に2年住んでた身としては

価値観の覆るうどんでした。

うどん県過激派は認めないかもですが、

これはこれで美味。

 

 

 

鳥羽からフェリーで対岸の渥美半島へ。

半島の付け根、田原市にてテント泊。

「野宿の時って何してんの?」って

よく聞かれますが、

20時過ぎには夢の中です。

疲れてるので小学生より良く寝ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

京都出発3日目に静岡県に突入しました。

各所に関所のある東海道に沿って進みます。

いよいよゴールの神奈川も射程圏内。

 

 

 

静岡の誇るハンバーガー

レストランチェーン「さわやか」へ。

もうね…、これからもずっと好きです。

工場から店舗への輸送時間を考慮して

県外進出しないんですって。

誇り高きハンバーグ。

 

 

 

この日どうしてもシャワー浴びたかったので、

友人からのアドバイスを元に、

人生初のネットカフェに泊まってみました。(写真なし)

けど、ちょっと狭いし音もするし、テントの方が良く寝られます。

 

 

 

 

 

 

 

 

京都出発4日目。

この日ついに、富士山をおがむことが出来ました。

特に綺麗だったのが静岡市は“さった峠”からの景色。

ただここに来るまでの斜度が約26%という、

海外でもお目にかかれない激坂でした。

 

 

この日は富士市の

“田子の浦”にてテント泊。

夜の公園って

結構若い人が集まるんですよ。

「えっ?誰かキャンプしてない!?」

ってヒソヒソ声をよく聞きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして京都から5日目、スタートの広島からは12日目。

ついにゴールの日だと意気込み

荷物を積み込んでペダルを踏みしめると、

前輪が伊勢うどんのようにふにゃふにゃ…。

「やれやれ全く」と愚痴を言う相手もおらず

黙々と修理し、走り始めました。

 

 

 

急峻な坂の続く箱根を避け

御殿場方面へ。

なだらかな坂を下ると

神奈川県に突入しました。

ここまでくればもう道も

頭に入っています。

 

 

 

そして、ゴールである平塚市の自宅へ。

最後まで大きなトラブルもなく

気持ち良く

走り切ることが出来ました。

二週間足らずですが

ささやかな達成感があります。

 

 

 

ということで、12日間、およそ800kmに及ぶ

広島から神奈川への自転車旅は無事終了。

 

予想以上に体のコンディションも良く、

追加で必要なものなども分かったし、とても有意義な旅でした。

出発までもう少し。

不安と期待を胸に日々過ごしております。

 

 

 

故郷・広島、出発!

2024.03.24

去る3月6日(水)、

地元・広島県から現在住んでいる神奈川県への

自転車旅に出発しました!

 

4月初旬にアメリカへ向けて飛び立つのは成田空港。

単純に移動するだけでなく装備品のチェックと同時に、

寒さの残る中での野宿、毎日100kmほどの走行に慣れること。

要は旅の感覚を取り戻すことも大きな目的です。

 

 

 

スタートは実家のある広島市。

両親や応援してくださるご近所さんたちに見送られ

午前9時頃に走り始めました。

荷物はおよそ30kg(はかってないけど…)、

数年ぶりの重量級自転車の走行に苦戦すると思いきや、

意外なほどすぐに順応できてしまいました。

2大陸を走った経験を体は忘れていないようです。

 

 

 

造船の街・呉を経由して

瀬戸内の海沿いを東へと

進んでいきます。

信号待ちで停まると

よく声を掛けられます。

「その荷物でどこまで行くの?」って。

 

 

 

午後からは途端に

足が動かなくなりました。

向かい風もあるけど、

おそらく主には疲労のせい。

先が思いやられます。

「こんなので、大陸を走れるだろうか」

 

 

 

70kmを走り竹原市についた初日は

旅を応援してくれている知り合いのお宅に泊めてもらいます。

ベッドに倒れこむと泥のように眠りに落ちました。

 

 

 

 

 

 

 

 

朝を迎えて2日目。

「はぁ、今日も走るのか…」と

筋肉痛だらけの重たい体を引きずって自転車にまたがります。

すると、気持ち良く漕げちゃうんですこれが。

疲れない体というより、疲れに慣れる感じ。

 

 

 

80kmを走った2日目は

岡山県に突入。

笠岡市の公園に良い場所を発見し

数年ぶりの野宿をします。

水道と芝生さえあれば

そこはもうホテル。

 

 

 

野宿に関しては

まだ寒いしかなり億劫だったけれど、

テントを広げるとワクワクするんです。

ただ深夜になると

寒さで目が覚めました。

まだまだ対策が必要だ。

 

 

 

 

 

 

 

続く3日目以降も、

国道2号線に沿うように

日々80km前後のペースで進んでいきます。

日本は信号が多いこともあり、序盤はなかなか

1日に100km漕ぐこともできませんでした。

 

 

 

3日目は岡山県の東端、

日生にて公園泊。

野宿も連泊したら

ちょっとずつ体から犬みたいな

匂いがしてきますよね。

(犬に失礼。)

 

 

 

4日目には兵庫県突入。

西寄りの姫路市には母校があります。

大学4年間を過ごした思い出の街。

道路も開かれ変わったとこもあれば

変わらないところもあり。

ノスタルジーに浸りました。

 

 

 

3年間ほどアルバイトでお世話になった

喫茶レストラン「コットンキャンディ」へ。

ご馳走してもらっただけでなく、

犬みたいな匂いのヤツを

一晩泊めてくださいました。

(犬に失礼)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5日目に神戸に到着。

大阪を中心とした関西都市圏は野宿が難しそうなので

ゲストハウスに泊まることに。

インバウンド需要の高まりで¥2,000ほどで

割と良い宿が見つけられるんです。

 

 

 

大阪・京都では

ご挨拶したい人もおり

寄り道をしながらゆっくりと

進んでいきました。

交通量も信号も多いので

焦らずゆっくりゆっくり。

 

 

 

そして、広島出発から6日目。

行程のちょうど半分にあたる

京都に到着しました。

人多いけどやっぱり

京都の街って落ち着きありますよね。

写真映えするし。

 

 

 

ということで、

体も自転車も大きな問題なく前半終了。

特に、体力面は心配してたけど

それなりにトレーニングしていれば体って動くもんです。

 

大きな反省点として、

食べ物とか寝床とか

ブログに使いやすい写真を全然取ってないことに気づきました。

何にしてもコツってものがあります。

そのへんも含めリハビリですのでお付き合いくださいませ。

では、後半へ続く。

 

 

 

広報ツアー in 広島

2024.03.2

 

出発まで一カ月余りとなりました。

なんとなくそわそわしてはいるものの、

「これから2つの大きな大陸を旅するんだ」という実感はあまりなく

穏やかな気持ちで準備を進めております。

 

準備ったって毎日なにをするんだという話ですが、

2月は地元の広島県で人前に立って旅の話をさせてもらっていました。

せっかく長期の旅をするので

「たくさんの人に旅について知ってもらおう」と思い、

ぜひお話をさせてください、と各所にお願いをしたのが4カ月ほど前。

 

 

 

昨年度、書籍出版の際にお邪魔した学校の先生に再度お願いすると、

「あの学校でも話してみませんか」

「この学校も興味持ってくれてます」

と、おかげさまであれよあれよと予定が埋まってしまいました。

かつてこんなにも人から必要とされたことがあったでしょうか。

あぁ、嬉し…。

 

 

 

2月に入るとすぐに帰省し、

小学校ツアーがはじまりました。

自転車を持参し

写真を見せながら話をすると

児童の皆はすぐに夢中になってくれます。

1コマ45分がホントあっという間。

 

 

 

時には1日3講演もさせてもらい、

巡りに巡って11校。

母校である中筋小学校にもお邪魔しました。

時には1~2年生にもお話ししましたが、

これがちゃんと理解してくれるんです。

子供の理解力、想像力は侮れない。

 

 

 

質問も山ほどしてくれるし、本にも興味持ってくれるし。

嬉しいこと尽くしだったのですが、

一番嬉しかったのがこの言葉、

「今日の授業、マジ神回。」

かつてこんなにも人に喜んでもらえたことがあったでしょうか。

あぁ、幸せ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに小学校だけではなく、

週末には色々な場所で

一般の方向けのトークイベントも実施しました。

 

 

 

サイクリング協会の皆さん。

公民館に集まってくださった方々。

経営者の方々。

ヨガインストラクターさん達。

本当に色々でした。

 

 

 

 

実は、これらの会場ではある挑戦をしておりました。

それは、“旅の支援金を募る”ということです。

再出発を決心した1年半前に予算組みをしたのですが、

円安が大きく影響し、大きなズレが生じていたのです。

 

「最低限旅には出られるけど、余裕が無さすぎる…。」

周囲のアドバイスもあり、

クラウドファンディングも考えたけれど

“個人の旅”を顔の見えない不特定多数の方に支援してもらうのもちょっと違う…。

 

そこで実行したのが、イベント会場での寄付のお願い。

つまり、顔が見えて直接お礼の伝えられる

特定少数の方に支援をして頂こうというもの。

 

 

 

そして、ご来場いただいた方に

心苦しくもお願いをしたところ、

多くの方々に温かくご支援いただけることになりました。

結果的に、目標としていた金額を上回るご寄付と

沢山の応援の声を頂くことができました!

(ご協力頂いた皆様には、改めて心より御礼を申し上げます。)

 

 

 

 

また、今回の広報ツアー中にも

複数のメディアに取り上げて頂くことが出来ました。

広島の朝を代表するラジオ番組

『本名正憲のおはようラジオ』 (RCC中国放送) に出演。

根強いファンの方がとても多い番組で、反響も大きかったです。

 

 

 

授業の様子を

中国新聞さん、朝日新聞さん

に掲載して頂きました。

イベントの告知もしてくださり

おかげで沢山の方に

ご来場頂きました。

 

 

 

広島に戻る直前には

TBSラジオにお招き頂き

高嶋ちさ子さん、山内アナと

対談してきました。

「私、すごく心配よ!」

by 高嶋さん

 

 

 

一人ぼっちで始まった旅のプロジェクト

「Cycling The Earth ~自転車世界一周の旅~」。

当初は予想もしなかったほどの広がりを見せ、沢山の人に応援頂いております。

 

ブログやSNSを通じて、ちょっとでも楽しんでもらえるよう

引き続きなんやかんやと報告させてもらうので、

ぜひ旅を追いかけてみてくださいね。

 

 

南北アメリカ大陸旅の予定

2024.02.17

 

出発の時が日に日に近づいており、

期待と不安を膨らませながら準備を進めている

ここしばらくでございます。

ここで、次の旅で走る予定の道のりを説明させてもらいます。

(※これからゆく場所の話なので、写真ではなく

フリーのポップなイラストでご紹介します。)

 

 

 

大まかに言うと、南北アメリカ大陸を

北から南へほぼ真っすぐ下りる行程です。

旅の期間は13カ月、

走行距離はおよそ18,000km。

通過する国の数は意外と少なく、7つ。

今回は一つ一つ国土が大きな国ばかりなんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

4月7日に成田空港を発ち、降り立つのはアラスカ。

州都アンカレッジからサイクリングをスタートします。

まだ本格的な春とは言えない4月のアラスカ。

平均気温は3~4℃ほどらしく、寒さとの戦いになりそうです。

 

 

 

楽しみなのは雪原の景色や動物たち。

寒い地域ほど動物は体が大きくなるそう。

ムースなんて近くで見てみたいです。

グリズリーと出会ったらどうしよう。

ほんとにどうしよう…。

 

 

 

 

 

 

 

アラスカを抜け、カナダを走ると

アメリカ本土に突入。

目の前いっぱいに広がる大陸的な風景を駆け抜けます。

 

 

 

西側を進んでいくけど海沿いは走りません。

海沿いって一見気持ちよさそうだけど、

大都市ばかりが続いて

車多いし、物価高いし。

野宿場所限られるし、風の影響受けるし。

これはヨーロッパの地中海沿いで学んだ経験則。

 

 

 

 

 

 

アメリカを抜けるとメキシコへ。

西の半島部、バハ・カリフォルニアから入る予定です。

 

 

 

背の高いサボテンがいくつも生える

荒涼とした景色を進みます。

やっぱり自転車旅は

人の少ないところを行くのが魅力。

いっぱいパンクするんだろうな。

 

 

 

 

メキシコで旅の一区切り。前半戦終了といったトコでしょうか。

予算に限りがあることから、約1年を旅の期限としているので、

飛行機に乗り南米ペルーまで移動します。

 

 

 

 

 

 

 

 

後半戦はペルーの首都・リマからスタート。

南米大陸は世界を巡る旅の全行程におけるハイライトと捉えています。

 

 

 

海抜の低いリマから登っていくのは

太平洋に沿ってそびえるアンデス山脈。

標高3~4千mの場所に挑みます。

体力的に過酷な分、

最高の景色が拝めるはず。

 

 

 

マチュピチュ、ウユニ塩湖

など世界的に有名な絶景も眺めつつ

南へと進んでいきます。

標高数千mの大地に砂漠があり

時には自転車を押しながら

やっと進めるような場所もあります。

 

 

 

大陸南部・パタゴニア

と呼ばれる地域を進んでゆき、

目指すのは南の端に位置する

アルゼンチンの“ウシュアイア”。

世界の果てとも言われる

この町をゴール地とします。

 

 

 

 

 

 

ざっとですが、こんな具合で

旅をしていこうと考えています。

アラスカやアンデス山脈など

寒さの厳しい地域は走れる時期が限られるため、

前回のユーラシア・アフリカよりもきっちりと旅程を守る必要があります。

 

とはいえ、

なんとなーくで走っていくのも旅の魅力ではあるので予定はあくまで予定。

気分次第で進む道を決めながら“良い感じ”で走ってまいります。

 

 

 

 

 

新たな旅立ち

2024.02.3

皆さん、大変お久し振りです。

 

ついにこのブログを更新するときがやってきました。

タイトルの通りですが、旅を再開します!

コロナ禍による“無期限の中止”を決断してから、実に3年半。

来る2024年4月、南北アメリカ大陸の旅へと出発します!!

 

 

 

何から書けばいいのかも分からないほど

紆余曲折のあった、帰国からのこの4年間あまり。

これからの南北アメリカ旅の詳細は次回にまとめるとして、

今回は、「中断から旅の再開」への顛末をつづってみようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

さかのぼること4年前の2020年冬。

アフリカから帰国して間もなく、次なる旅の資金を調達するため

神奈川県の温泉旅館で働き始めました。

しかし、ほんの一カ月ばかり働いたところでコロナが蔓延。

旅館の営業停止とともに当然仕事は無くなってしまいました。

(でもね、ここで今の“アモーレ”と出会うんです。いひひ…。)

 

 

 

国境はどんどん閉じていき、

予定していた南北アメリカ旅は中止に。

そこで、

じっと何もしないわけにはいかず、

旅を全て終えてから書くつもりでいた

旅行記に手を付けることにしました。

 

 

 

 

ネットを検索すると、ちょうど某出版社が開催する旅行記のコンテストを発見。

2か月後の締め切りに間に合うよう、すぐさま執筆開始。

旅の記憶をたぐりよせつつ、せっせせっせと書き進めました。

 

そして、締め切りぎりぎりに完成した作品を提出してから3カ月ほど。

結果は、残念ながら受賞ならず。

ただ、200あまりの応募作品の中から

最終選考6作品まで残っていたことがわかりました。

 

 

 

「むむむ…。

これは日の目を見るべき作品なのでは!」

なんてポジティブな勘違いをした僕は

別の出版社に作品を持ち込むことに。

すると、興味を持ってくださったのが

「みらいパブリッシング」さん。

 

 

 

 

無事契約を交わし、書籍の製作開始。

そして編集・デザイン・校閲など

着々とプロセスを経た後、

2022年4月

『二輪一会 二度と出会えない人』

が出版されました!

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまで書くと、我ながらトントン拍子ですが

心中は意外と複雑なものでした。

“目標だった旅行記出版は叶ったものの、世界一周は走り切れていない”。

とはいえ、すぐに旅の再出発を考えられる状況でもない。

 

ちなみにこれらの期間は、一時的なアルバイトで食いつないでいました。

国際的な通販サイトの倉庫で働いたり、

国際的なハンバーガーショップの配達員をしたり。

はたまた、チョコレート工場でチョコを流す仕事をしたり、

コンベアの上に延々と10cmほどの木の棒を置く仕事をしたり。

 

この状況下、経済的な不安定さや重ねていく年齢もあり、

旅を半ばあきらめていたんです。

「はぁ、どこかに勤めて“普通”の生活しよかな」って。

 

そんな時、「もう一度旅に出よう」と

くすぶっていたものがまた燃え始めたのは、

出版を機に恵まれた沢山の人との出会いでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

出版直後に実施したのが、

地元・広島県での写真展や公民館などでのトークイベント。

さらに小学校での特別授業です。

旅に区切りをつける意味でも

多くの人の前でお話しさせてもらいましたが、

そうした場では心を動かされる言葉をたくさん貰いました。

 

 

 

リタイアされた年代の方々からは、

「話を聞くだけで元気が出るよ」

「若い時に君みたいに挑戦しておけば…」

「私の分まで旅をして

たっぷりと世界を見てきて欲しい」

などなど。

 

 

 

 

そして未来ある小中学生たちは、

「何でもやっていいんだと思いました」

「こんな大人がいることが嬉しいです」

「世界一周の旅これからも応援しています」

なんて言ってくれました。

 

 

 

 

お金のこと、年齢のこと、将来のこと。

諸々の現実問題ばっかりを考えがちだった頭を

ぱっかーん、と叩き割られたようでした。

「あぁ、まだ旅やっていいんだ。」

 

 

 

ということで、南北アメリカ大陸を走ってきます。

出発は2カ月後の4月初旬。

またあの興奮に満ちた旅の日々がはじまるんだと

ワクワクしながら準備をすすめています。

 

また、出発前には地元の広島でお話の場を頂戴しているので

ちょこちょこ人前に立ちます。

それでは、またこれからもブログをのぞいてみてくださいね!

 

計画の変更について

2020.07.18

 

 

日本に戻ってから、

あっという間に7ヵ月が経ちました。

 

標高2,000mの山中や40℃を越える砂漠を旅していたのが

自分でも信じられないほど、

日本でのほのぼのとした日常に溶け込んでいる

今日この頃でございます。

 

 

さてさて、

日本のみならず世界全体を大きく揺るがすほどの災厄

「新型コロナウイルス(Covid-19)」が蔓延する今。

現代に暮らす全ての人に少なからぬ影響を及ぼすこのウイルスによって、

旅の計画も大きな変更をせざるを得なくなってしまいました。

 

世界を取り巻くこの状況を考慮した結果、

9月に出発を予定していたアメリカ大陸の旅を

「無期限の延期」とすることに決定しました。

 

 

 

日本国内でも終息の兆しが見られず、

アメリカ大陸においては感染が拡大していくばかり。

コロナ鎮静の鍵となるワクチンが完成し

世界中に行き届くまでの目途が立たない中で、

海外への自由旅行が可能になるのは1年先か、2年先か…。

 

旅が再開できる日を待ちながら過ごすことも考えましたが、

あちこちと落ち着きなく駆け回る旅人としての性分が

骨の髄まで染みついてしまったからなのか、

やっぱりじっと待ってなんかいられません。

日本にいながら、新しい目標に向かって動きだします!

 

旅の途中からぼんやり思い描いていたこの目標には

時間もお金もかかります。

多くの人に会ったり、知識を蓄えたり、

やるべきことは山ほどあります。

それでも長い旅への一歩を踏み出すようで

今はとてもワクワクしています。

 

 

 

とはいいつつも、

自転車旅への思いが消え去ったわけではありません。

これまでの旅の写真を見ていると

「はぁ、旅に出たいわ」と思ってしまうし、

北米のアラスカや南米のパタゴニアの絶景への憧れは

今でも持ち続けています。

何より「自転車世界一周の旅」をうたっている以上、

このまま終わらせるわけにはいきません。

 

いつになるかは分かりませんが、

いつの日か必ず南北アメリカ大陸の旅を再開し、

世界一周を実現して見せます。

 

これからはずっと旅の途中ということで

このブログも残しておこうと思います。

 

それでは、いつの日か再びお会いするまで!

 

 

 

 

 

久しぶりの日本

2020.01.13

南アフリカ・ケープタウンを出発し、

18時間のフライトの果てに

ついに日本に到着しました。

 

573日間かけて走った距離も飛行機に乗ればたったの1日。

地球は大きいのか、小さいのか…。

 

 

 

1年7か月ぶりに目にする日本の大地。

(写真は九州上空)

 

まだ旅が終わったわけではないけれど、

ひとまず戻ってくることができてひと安心です。

 

 

飛行機ってあまり乗りなれないので

乗り換えなど色々と不安ごとが多いのですが、

問題なく関西国際空港に降り立つことができました。

 

ただケープタウンで預けたはずの自転車は

そうはいかなかったみたいで、

待てど暮らせど運ばれてきません。

 

係のお姉さんに尋ねると

どうやら香港での乗り換えの際に置き忘れられたとのこと。

まあ、海外でのトラブルに比べると大した問題じゃありません。

(後日、自宅に届きました!)

 

 

 

 

 

 

 

 

広島の自宅に戻ってからは、

出発前の準備段階から

お世話になっていた方々へのご挨拶なんかもしつつ

のんびりと過ごしていると、

あっという間に年は明け2020年を迎えました。

 

 

 

世界各地の料理を口にしてきましたが

やはり1番美味しいのは日本の料理。

時期的なこともあり

豪華なご馳走にありつく機会が多く

質素な食事が続いていたお腹が

ビックリしております。

 

 

 

久しぶりに帰ってきた日本。

モノやサービスに満たされた豊かな母国に

感動の連続かと思いきや、

新鮮さなどほとんど感じることもなく

出発前日にタイムスリップしたかのように

あっという間に日本の生活に慣れていました。

 

おそらく次々と経験する異文化体験が蓄積され

環境適応能力があまりにもつきすぎてしまったのかなと思います。

「あぁ、はいはい次の国ね」って感じで。

 

 

 

旅の途中ではあれだけ

パシャパシャ撮ってた写真も、

帰国してからはおせち料理以外

何も撮ってません。

日本に戻ったとたん

旅人スイッチはオフです。

 

 

 

 

 

現在は、

ビザの手配をしたり装備品の手入れをしたり

再出発に向けての準備をのんびりしています。

(新たにご支援いただく企業様も決定しました!)

 

 

これからは予算拡充のためにアルバイトをしながら、

アメリカ大陸の旅がより良いものになるよう勉強もしながら、

日本での日々を過ごしていきます。

 

 

再出発の9月頃までこのブログもお休みとなりますが、

世界をめぐる旅の後半戦ももっと面白いものになるはずですので

ぜひぜひご期待くださいませ。

 

それでは、また!

 

 

 

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