Cycling The Earth ~自転車世界一周の旅~

日記

カテゴリー: カナダ

ベアカントリーのど真ん中に…

2024.05.19

【32日目 1,986km】

 

 

ワトソンレイクにて1日休養を挟み、

次なる町“フォートネルソン”を目指します。

1番の楽しみは道中に待つ“アレ”。

 

せっかくのモーテル泊なのでギリギリまで部屋で休んで、

お昼過ぎに出発です。

走り始めてすぐにユーコン準州から

“ブリティッシュコロンビア州”に突入。

 

 

 

道路脇にでかでかと

“バイソン”に注意の看板。

こんなに大きな看板は初めて。

といっても、

ここまでの道のりほぼ動物はいません。

どうせ何も出てこないんでしょ。

 

 

 

 

と思った矢先、前方にて

黒い物体がモゾモゾ…。

ついに出た!

バイソンではなくブラックベア!

「えっ!?どうしよう、どうしよう」

どう振る舞うべきか分かりません。

 

 

 

距離を置いて、じーっと眺めていると

ひょこっと立ち上がるではないか。

デカい、離れていても分かるそのデカさ。

2mはあるだろうか。

凶暴とされるブラウンベア(グリズリー)ほどではないにせよ

やっぱりデカい。

 

と、向こうも若干驚いた様子で茂みの中へと逃げ込んでいきました。

初めての遭遇にビビりまくったけれど、何とか事なきを得た…。

 

 

 

気を取り直して走り始めると

わずか100mのところで

バイソン登場!

いやいや、「初めまして」が多い!

もっと間をおいて出てきてください。

こっちもビックリするから。

 

 

巨体におののきつつも、

やはり牛なので動きはおっとり系。

しばらく互いに見つめあいながら

そぉっと身を引かせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

50kmほど走った夕方4時頃。

曇り空からポツポツと水滴が落ち、すぐに大雨へと変わりました。

カナダに入国して2週間あまり、

思えばずっと晴天で天気など気にしていませんでした。

 

雨宿りをする場所などなく、どうしようと考えながらも

とにかく必死で走り続けます。

 

 

濡れながら1時間ほど走って

道路わきに見つけたのはロッジ。

営業してるようには見えないけど

人の気配を感じ、

「ちょっと雨宿りだけさせて」

と立ち寄ることに。

 

 

 

 

笑顔で応じてくれた女性は“ザナ”さん。

「しばらく止まないから、

休んでいきな」と迎えてくれました。

ほら、と出してくれたのは

お皿に盛られた

フライドライスとチキン。

 

 

 

 

聞けば、廃業したロッジを

別の施設に作り替える最中らしく

建物には5人の作業員さん。

「一緒に食べよう」と

テーブルに並んで

食事をさせていただくきます。

 

 

 

雨が止む様子はなく

「ここで寝ていきな」との提案に

甘えることに。

びしょびしょになった服を乾かし、

落ち着いて屋根の下で

眠りにつくことが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

前日の雨から一転、気持ち良く晴れた

ワトソンレイク出発2日目。

皆さんに別れを告げ、また走り始めます。

 

 

 

出発から1時間ほど

出たー!また出たー!

黒いモサモサがすっごい

こちらを見てきます。

でも近寄ってくる様子もなく

そのまま去っていきました。

 

 

 

さらに、この日たくさん見たのは

トゲトゲした大きなねずみ、

“ヤマアラシ”です。

北米の種はトゲが短め。

のっそのっそとわりと

どんくさそうに動き回ります。

 

 

 

動物に気をとられがちですが

かなり起伏も激しい

この日の行程。

緩やかだけども

絶え間なくアップダウンが続き

体力を奪われていきます。

 

 

 

バッファローの大群にも遭遇。

群れで生活する彼ら、

1頭見ると必ず近くに数頭

いるとのこと。

ゴ〇ブリじゃないんだから。

奥に小さな子供もいましたよ。

 

 

 

100kmあまりを走り、

夕方に開業シーズン前の

キャンプ場を発見。

実はもうオープンしてて

ジュースなんか飲めちゃったりして、

という淡い期待を砕かれる。

 

 

 

カナダ入国以来、

似たような景色が続いてましたが、

ここ2日は動物との出会いもあり

旅ならではのワクワクを

取り戻せています。

適度な刺激が無いと走ってられないので。

 

 

 

 

 

 

 

 

ワトソンレイク出発3日目。

出発と同時にパンクが発覚、このやるせなさをどう例えようか…。

ただ、今日は待ちにまった“アレ”の日。

修理完了したらすぐに走り始めます。

 

 

 

はい、朝一番すぐ出ました黒いモサモサ。

向こうもリラックスして草を

食べてるし、こっちもなんか

慣れてきてしまいました。

撮影できなかった個体も含め

目撃するの5頭目です。

 

 

 

 

キャンピングカーから

声をかけてくれたウルフさん夫妻。

カリフォルニアの家を売り払って

4年間北米を旅しながら

過ごしているそう。

自由に旅する余生、最高ですな。

 

 

 

ちょうど無くなりかけていた

飲み水に加えて、

プロテインバーなどの行動食を

頂きました。

無補給が続いているので

こうした差し入れがすごく嬉しい。

 

 

 

 

そして、60km足らずを走り

昼過ぎには目的地に到着。

看板には、

「リアドリバーホットスプリングス」。

ずっと楽しみにしてたのは

まさにこの場所…。

 

 

 

 

 

 

アラスカハイウェイを走る旅行者たちの

癒しの場となっている温泉です!

もうここに来るのが楽しみで楽しみで。

 

 

 

自然の泉をそのまま施設にしており

緑に囲まれた最高のロケーション。

端にある源泉へと近づくと

お湯が熱すぎるほど。

程よい場所を見つけて

ゆっくりと腰を下ろしました。

 

 

 

欧米の方々って、広い温泉だと

すぐ泳ぎたがるという偏見がありましたが

みんなじっくりと肩まで

お湯に浸かっています。

「あ゛ぁぁ…」って感じで、

まぁ、言ってはないですけど。

 

 

 

 

 

 

 

各所からやってくる旅行者の社交場ともなっている

リアドホットスプリングス。

 

多くの方と話に花が咲き、気が付けば2時間も浸かってしまいました。

ここまでの長時間入浴はおそらく人生初。

熊と遭遇しまくりのベアカントリーのど真ん中で

待っていたのは最高の癒し。

 

付属のキャンプ場にテントを張って

気持ち良く眠りにつくことが出来ました。

この2日後、とんでもない展開が待っていることも知らずに…。

 

 

 

 

目指せワトソンレイク②

2024.05.15

【28日目 1,768km】

 

 

ホワイトホース出発4日目。

なだらかながらも傾斜が続く道を

せっせと走っています。

 

 

 

走り始めて1時間少々。

「やってるはず」と聞いていた商店が

未だ冬季休業であることが発覚。

ここで食料を補給する予定だったのに…。

前にお店のあったテスリンから

ワトソンレイクまで250km無補給決定。

 

 

 

ここまでの経験上、店の休業は

考慮しておくべきなんだけど、

物価高が影響してどうしても

買い控えをしてしまっています。

残りのわずかな食料で

なんとか2日間、乗り越えよう…。

 

 

 

とぼとぼと走っていた昼過ぎ、

1台の対向車が突然停車しました。

「俺たちも自転車乗りなんだよ!

水や食べ物は足りてるか?」

ウソでしょ、とこの時は

ちょっと泣きそうになりました。

 

 

 

昨年まで日本で英語教師をしていた

彼氏のマイクさん。

「来年二人で日本へ

自転車旅に行くつもりなんだよ」

その時はまた会おう、と

約束をして別れました。

 

 

 

カナダのドライバーさん達はほとんどの方が

手を振ってくれたりサムズアップしてくれたり、

とにかくサイクリストに好意的。

 

とはいえ、わざわざ停車までしてくれたのは

このカップルが初めてでした。

それも僕がお腹をすかせて困り果てているタイミングで…。

 

「カナダやアメリカにいる内はなんでも相談してくれよ。

どこにでも友達がいるし、何か役に立てるだろうから」

知り合いなんて誰もいない北の大地で出会った

マイク&ルーさんカップル。

人に優しくできるってなんて素敵なんだろうか。

あぁ、私もそうでありたい…。

 

 

 

と、とりあえず食料問題が解決し

ホクホクした気持ちで

漕ぎ進めることができました。

食料にしろ、時間にしろ、体力にしろ。

余裕が無いと気持ちが焦ってしまいます。

もっとゆとりをもって旅をしよう。

 

 

 

100kmを走ったこの日。

キャンプ場を発見。

「えっ、勝手に泊っていいの?」と

誰もいないのをいいことに

タダで泊まらせてもらいます。

運がいい日だ。

 

 

 

とはいえ、何があるわけでもなく

そのへんで野宿するのと

変わらないですが…。

開業後のキャンプ場は

Wi-Fiネットワークやシャワーがあれば

利用していきたい意向でございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ホワイトホース出発5日目。

前日、食料を頂戴したことで

朝からしっかり食事をすることができます。

 

 

 

この日も上り坂と向かい風が

結構しんどい…。

だだっ広い土地は

平らなイメージがありますが

かなり上りもあります。

ギアを軽くして、ペダルを回す。

 

 

 

道端の商店はやっぱりお休み。

“5月15日オープン”とのこと。

惜しい…、ちょっと早かった。

オンシーズンで商店が営業してたら

これまでの道も

相当楽になっただろうにな。

 

 

 

午後2時頃、

ついに「ワトソンレイク」到着!

小さな村ですがスーパーもあり

最低限のものは揃うよう。

ここしばらく、ちょっとした町でも

着いた時の感動がとても大きい。

 

 

 

 

 

 

このワトソンレイクには少し変わった見所がありまして、

それがこちらの“サイン・ポスト・フォレスト”。

世界各地の地名を記載した標識が無数に掲げられています。

 

これが何かというと、第二次世界大戦中

ケガを負いワトソンレイクで療養していた

アメリカ兵がすべてのきっかけ。

 

 

 

付近の町への距離を示す

標識が壊れていたので、

「キミこれ直すくらいできるでしょ、

やっといて」と指示を受けたそう。

その兵士はただ標識を直すだけなく

ちょっとおふざけをします。

 

 

 

4,000km以上も離れた故郷イリノイ州ダンヴィルを

指し示す標識も並べて取り付けたんです。

それから「じゃあ、俺ん家も書くぅ」と増えに増えて

現在はなんとその数、9万枚!

今でもここを訪れる観光客によって増え続けているそうですよ。

 

 

 

 

 

そんなワトソンレイクですが、ミッションが一つ。

アラスカ走行初日に折れた荷物取り付けのキャリア。

エポキシ樹脂で修理していましたが、

取り付けが甘かったようでまたパイプが分離していました。

 

食料をくれたカップル“マイク&ルーさん”がアドバイスをくれており、

修理できそうなところを紹介してくれていました。

 

 

 

快く引き受けてくれた“ダンさん”。

手際よく溶接して

壊れた部分をくっつけてくれました。

「気を付けて旅をしろよ」と、

お礼のビールを渡したときの

素敵な笑顔も忘れられません。

 

 

 

 

 

まだキャンプ場がオープンしていないのでモーテルに宿泊。

日中は10℃を超えることもあり、道中かなり温かくなっています。

人ともかかわりも増え、旅の厳しさと同時に

楽しさも徐々に増しているような。

ワトソンレイクを離れると、いよいよ楽しみにしていたアレが待ってる!

 

 

 

目指せワトソンレイク①

2024.05.12

【26日目 1,603km】

 

よほど疲れていたのか、

ホワイトホースのウィリアムズさん宅には

予定よりも多い4泊もお世話になっちゃいました。

しっかり回復したら再び走り始めます。

 

 

 

目指すは“ワトソンレイク”。

ホワイトホースから450km

ほど離れた小さな村です。

また景色の変わらないなかを

ひたすら走っていくことに

なるんだろうな…。

 

 

 

開業シーズン前の

キャンプ場を発見しランチ。

このテーブルがあるだけで

なんかすごく落ち着きます。

ベーグルサンドが

とても作りやすいし。

 

 

 

 

キャンプ場には

熊に関する注意書き。

とにかくテントの周りを

綺麗にしておくことだそう。

野生の熊なんて見たことないし、

目の前にしたら動けないだろうな。

 

 

 

さらに走って夕方5時ごろ。

やってないガソリンスタンドにて夕食。

熊対策として、

「野営地に着く数km手前で

食事を済ませておけ」

とウィリアムさんからのアドバイスです。

 

 

 

 

とうことでそのまま

テントを張るのではなく

しばらく走ってから野宿場所を

探すことに。

色んな国走ってきたけど、

そんなアドバイスは初めてだ。

 

 

 

夕食を済ませてから

13kmほど走ったところで

川辺に良い場所を見つけました。

サイクリストはもちろん

他の旅行者と一緒になることは

ありません。寂しい…。

 

 

 

 

 

 

 

 

ホワイトホース出発2日目。

だいぶ温かくなってきたとはいえ、朝方は氷点下。

テントには霜が降りるし、水もまだまだ凍ります。

 

 

 

走り始めると、予想に反して

起伏が激しいことが発覚。

450kmを4日間で、

と思っていましたが

どうやら無理な様子。

焦るのは止めよう。

 

 

 

と、1日の予定距離を縮めると

気持ちに余裕が出て

写真ものんびり撮るようになります。

一人っきりの自転車旅。

焦ったり、落ち着いたり

心のバランスをとるのが大切。

 

 

 

 

80kmを走ったこの日、

“テスリン”という小さな集落に到着。

誘惑に勝てずレストランに入店。

大した料理じゃないのに海外だと美味しい

「フィッシュ&チップス」を注文。

ただの揚げ物なんですけどね。

 

 

 

集落の外れに東屋を発見。

テント張れるじゃん、と近づくと

どうやら先客が。

愛犬を連れてヒッチハイクで

ユーコンを旅する「マークさん」。

怪しい人ではありません。

 

 

 

「一緒にキャンプしようぜ」

ということでテントを並べます。

アラスカからずっとですけど

移動中は人との関りが少なく

話をすることに飢えております。

北の果てには人がいないんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ホワイトホース出発3日目。

“テスリン”を出るといきなりの急こう配。

おかげで朝から体があったまるじゃないか。

 

 

 

路肩に動物の足跡を発見。

ホワイトホースから先は

とにかく動物が増えるぞ、と聞いてますが

なかなか近くでお目にかかれていません。

ちょっと怖いけど

やっぱり近くで見たいなぁ。

 

 

 

道の傍らでランチ休憩をしていると

ドライバーの方から差し入れが。

カナダではサイクリストに対する敬意を

とても良く感じます。

広大で自然豊かな国だけに

みんなアウトドアに憧れるよう。

 

 

 

丸い物体はチーズ。

カナダでは定番の一品らしく、

子供の頃弁当に入ってると

「いいなぁ、いいなぁ」と

羨望のまなざしにさらされるそう。

確かにこれは美味しかった。

 

 

 

 

この日から勾配に加えて

向かい風が強く吹くようになりました。

思えば、アラスカから風を

気にすることはなかったのに。

大陸の風ってずっと同じ方向に

吹くから、向かい風はホントにつらい。

 

 

 

 

100kmほど走ったこの日、

道端に廃業したガソリンスタンドを発見。

なかなか良い場所も見つからないので、

「もうここでいいや」とテントを張る。

夕食も済ませてないし。

疲れてると判断が雑になってしまう…。

 

 

 

カナダ北西部のユーコン準州。

人の少ない広大な土地がまだまだ続くようです。

同じ景色が目に焼き付いて、正直飽きるんだけど

でもそれが体験として濃く刻まれるというのも

自転車旅の魅力だったりして。

 

 

 

最も退屈な日?

2024.05.8

【22日目 1,303km】

 

映画撮影組のニコラス達と共にやってきた

“ヘインズジャンクション”。

互いに二手に分かれる道を別の方へと向かうということで

今度こそ本当にお別れ。

ホワイトホースを目指し、東へと向かいます。

 

 

 

この日は本当に退屈な道でした。

景色が特段キレイなわけじゃなく

起伏もなく平坦。

どれだけ進んでも何も起こらないし

人も建物もホントに

何もない。

 

 

 

唯一の出来事といえば

野生の馬に出会ったくらい。

「このへん出るんだぞ」とは

聞いてたけど、まぁ馬です。

牧場から脱走したんでしょ、って感じ。

たてがみボサボサなのが野生っぽいけど。

 

 

 

人のいない地域って

その分絶景が広がってたりしますが

そんなこともなく、

ホントに作業として

ペダルを漕いでいる

気分になってきました。

 

 

 

夕方、川辺にテントを張って

野宿をすることに。

毎日書いてる日記にも

“過去一退屈な日だった”

と書き留め、こんな日もあるかと

眠りに落ちました。

 

 

 

 

 

そして深夜未明。ふっと何気なく目が覚め

ついでに「おしっこしよ」とテントの外に出ました。

そして、用を足しながら何気なく空を仰ぐと…

 

 

空一面のオーロラが!

「うわぁ、出とる出とる」と一人で大興奮。

頭上を覆う神秘の光景にしばらく見とれてしまいました。

 

アラスカについたばっかりの頃は「ねぇ、オーロラ見れる?」

なんて出会う人にしょっちゅう聞いてました。

でも確実に見られるわけではないし、深夜は大体疲れ果てて眠りこけてるので

チャンスをうかがうことすら忘れてたんです。

本当に偶然目が覚めただけなのに、

最も退屈な日が最後の最後に挽回してくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

オーロラを満喫した翌朝、

ユーコン準州の街ホワイトホースまで60kmちょっと。

休養日もなく連続で走り続けましたがようやく到着できそうです。

 

 

 

街に近づくと

やたらと工事中の箇所が増えました。

この砂利が厄介で

まともに漕ぐことが出来ず

押しながらなんとか進む。

車も苦戦してました。

 

 

 

そして、郊外から

街の中心部へ。

交通量もかなり増え

路肩を申し訳なさそうに走ります。

カナダのドライバーは

運転がさほど荒くない印象。

 

 

 

そしてついにたどり着きました

「ホワイトホース」。

アンカレッジから1,000kmあまり。

寒さに苦しみながら目指していた

最初の都市です。

ここでひと休み。

 

 

 

 

 

 

ホワイトホースはユーコン準州の州都。

といっても人口は2万人あまりで、

とても大都市というほどではありません。

中心のダウンタウンも全長2kmほどですぐに歩き終わるほど。

 

街そのものよりも

オーロラ観察やユーコンの自然を満喫する人々の

活動拠点となっているそうです。

 

 

 

川沿いにはサイクリングロードが

敷設され、

とても穏やかで雰囲気の良い街です。

移住地としても人気で

毎年1,000人もの人が

移り住みにやってくるのだとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

ホワイトホース滞在中にお世話になったのは

“Warm shower”のホスト、ウィリアムさんご一家。

ダウンタウンから河を挟んだ向かいの住宅街にあるお家です。

 

 

 

 夫婦ともどもお医者さんということで

お家はとても“いい感じ”。

3人のお子さんと仲良く暮らす

とても雰囲気の良い

ご家族でございます。

これ吹き抜けから見下ろしたリビング。

 

 

 

到着翌日の夜は

ピザパーティー。

夜っていっても22時過ぎまで

明るいので、

小さな子供も含め

大勢の人が集まります。

 

 

 

筋金入りの自転車好きの

ウィリアムさんご一家。

自転車仲間が総勢20人ほど。

庭先でピザ焼いて

ホームパーティーなんて、

ちゃんと欧米してます。

 

 

 

お世話になりっぱなしも

悪いので、

御礼に料理をふるまうことに。

翌朝、近所で豚肉を仕入れ

チャーシューを煮込みます。

グツグツ。

 

 

 

特に子供たちが

大喜びしてくれました。

「ワンモア、ポーク!」って。

あぁ、いけない。

また女子大生の

留学日記みたいになってしまった。

 

 

 

 

 

ということでひとまず目標にしていた

「ホワイトホース」に着き、ちょっとの間お休みです。

疲れが取れたら、だだっ広いカナダを南へと下っていきます。

 

 

 

 

映画出演なるか!?

2024.05.5

【19日目 1,137km】

 

 

国境(カナダ側)の町ビーバークリークを出発し、

いよいよカナダの旅が始まります。

 

 

 

極端に変わるはずもないのですが

景色が開けたように感じます。

遠くに見えるほんのり雪をかぶった

山々がとても美しい。

寒い時期のメリットは空気が澄んで

遠くまで綺麗に見えること、

 

 

 

暖かくはなってきているものの

まだまだ河の水は凍っています。

地図を見る限り河いっぱいあるし

水には困らないでしょ、と思ってたけど

今のところほとんど汲みに行けるような

場所はありません。

 

 

 

 

 

 

80kmを走った夕方、

道路わきになんとサイクリストのカップルを発見!

向こうも少し興奮した様子ですぐに意気投合しました。

良い人そう。

 

 

 

“ニコラス”と“キャサリン”は

前日、国境から走り始めたらしく

しばらく僕と同じように

南へ下りていくルートをとるそう。

速くてついていくの大変だけど

ずっと一人だったのでちょっと嬉しい。

 

 

 

「せっかくだし一緒にキャンプしよう」

ということで、

川辺に良い場所を見つけ

夜を過ごすことに。

寒くて寂しいばっかりが

雪国の旅じゃないんだ…。

 

 

 

 

 

 

彼らが食事をしていると何やらカメラで撮影している人が…。

実は「ニコラス&キャサリン」カップルすごい人でした!

 

2021年にカナダの最北地点からアメリカ国境付近まで

スキー、カヌー、自転車で縦断する旅をしているのですが、

その様子を収めたドキュメンタリー映画「Canada Vertical」が

国内外の映画祭で大絶賛されたそう。

 

そしてこの度、カナダを西から東へと自転車やカヌーなどで旅しているのですが

次回作として完成させるため2名の撮影スタッフが同行しているんです。

走行中も機材を積んだ車が並走していました。

 

 

 

「君も思っきり映ってるから

映画にも出ちゃうかも。

問題なかったら承諾書に

サインもらっていい?」

ということで、

もしかしたら出られたりして。

 

 

 

カナダ走行2日目。

ずっと一緒に走るのもしんどいので

カップルとは、抜きつ抜かれつ

それぞれのペースで走っていきます。

起伏も少なく

穏やかでいい道が続きます。

 

 

 

夕方には「デストラクションベイ」

という地域に到着。

ガソリンスタンドを見つけ、ここで

テントを張らせてもらうことに。

「僕らはもうちょっと進むよ」と

カップルとはここでお別れです。

 

 

 

 

カナダ走行3日目。

天気の良い日が続いています。

風もそんなに強くないし、日中は気持ちいいくらいの気候。

 

 

 

大きな湖のほとりを走る

この日。

向こう岸の山がはっきりと見えて

最高の風景がずっと続いています。

湖の水面はぎっしりと氷に覆われ

真っ白な平原のよう。

 

 

 

前を向いても

絶景が広がっています。

はやく街に着きたいって思うけど、

こんな景色の中を走れることが

贅沢だよなぁ、なんて

考えながらペダルを漕ぐ。

 

 

 

午後からは緩やかながらも

長い長い上り坂が始まりました。

背中にびっしょり汗をかくほどで

初めてジャケットも抜いて

下着のシャツ1枚で走ったくらい。

でも風が吹くとまた寒い…。

 

 

 

上り坂の途中、また彼らに遭遇。

彼氏“ニコラス”の膝が悪く

なかなか進めていなかったそう。

もう会えないと思っていたので

こちらとしては

ちょっと嬉しいです。

 

 

 

夕方4時に

長い上り坂の頂上に到着。

600mしか上ってないけど

今回の旅でここまで一気に上がる

坂は初めてかもしれない。

徐々に足も鍛えていこう。

 

 

 

冷たい風を切って一気に坂を下ると

「ヘインズ・ジャンクション」という

町に到着。

町っていっても

ガソリンスタンドとモーテルが

数軒あるだけですが…。

 

 

 

ニコラスたち撮影部隊も泊まるというので

同じモーテルに泊まっていくことに。

寒い野宿の後で寝るベッドが最高に気持ち良い。

この時期じゃなかったらモーテルなんて絶対泊まってないけど、

寒い季節ならではの喜びがあります。

ホワイトホースまで、あと少し。

 

 

 

32ヵ国目・カナダ

2024.05.1

【15日目 741km】

 

 

“トック”の町を出て東に目指すのは

アラスカ=カナダ間の国境。

アンカレッジから出発したばかりではありますが、

今回の旅で初めての国境越えです。

 

 

 

前日までよりも景色が開けた分

起伏も多くなってしまいました。

上り坂が多いので汗もかきやすく

少しずつジャケットを脱いで走ることが

増えてきています。

早く半袖で走りたい…。

 

 

 

トックの町でクルミを購入。

何か物足りないと感じていた

サンドウィッチが遂に完成しました!

マヨネーズをベースに、ピクルスの酸味。

シャキシャキ玉ねぎとクリスピーなクルミ。

食感の対比が旨味を引き出します。

 

 

 

遠くに見える山の向こうに

カナダの大地が広がっているのだろうか。

ここまで景色が変わらないと

ずっとアラスカが

続くような気すらしてきます。

早く違う景色が見たい。

 

 

 

 

 

 

90km走ったところで

道端にガソリンスタンドを発見。

北米のスタンドには大抵、

ちょっとした商店がついてます。

ただ18時を迎えたこの時は

既に閉まっていました。

 

 

 

閉店とわかりうなだれる僕を

遠くで見ていたドライバーのおじちゃんが

辛ラーメンをくれました。

人からもらう辛ラーメンは暖かく、

そして辛い。

そのままガソリンスタンド前にテント泊。

 

 

 

 

 

 

 

 

トック出発2日目。

この日も縦に横にうねる道を国境目指して進んでいきます。

日中の気温は8度ほど、だいぶ暖かいです。

 

 

 

朝いち、ガソリンスタンドで

汲んでもらった水を飲もうとすると

すんごい濁ってました。

アフリカの井戸水でも

もっとキレイだったんですけど。

なぜ入れたときに気づかないのか…。

 

 

 

 

国境まであと少しのところで

モーテルを発見。

汚い水を全て入れ替えてもらうことに。

結果的にこれが

アラスカ最後の建物となりました。

ちょっと名残惜しい…。

 

 

 

さらに5kmほど進んだところに

入国審査の建物を発見。

ドキドキしながら行ったけど、

審査対象はカナダ側から

アラスカに入る人だけでした。

反対方向の僕はあっさりアラスカ出国。

 

 

 

 

 

そして、やってきました北米の大国・カナダ。

国境を越えてすぐ広がるのは北の大地・ユーコン準州。

まずはここから州の最大都市ホワイトホースを目指します。

 

 

 

入国後すぐは変わらない道が

しばらく続きます。

距離の単位が“マイル”から“キロ”へ。

暗算が苦手なのでとても助かります。

毎度1,6倍して考えるのが大変で大変で。

お隣同士なんだから共通にすればいいのに。

 

 

 

国境を越えてから

やたらと白鳥を見るようになりました。

「クワッ、クワッ」とちょっと間の抜けた

鳴き声がなんとも可愛い。

写真撮れなかったけど

ワシも見かけるんですよ。

 

 

 

 

国境から30km地点で

ようやくカナダ側への入国審査へ。

「入国目的は?」「どこ走るの?」

「仕事は何してたの?」「貯金は?」

など割と細かく聞かれます。

陸路の場合ビザなどの事前申請は必要なし。

 

 

 

審査後すぐに“ビーバークリーク”

という町に到着。

トックから200km弱。

ここで新鮮な野菜や果物を

仕入れておきたいところ。

栄養なさ過ぎて唇カッサカサなんですけど。

 

 

 

ところがやはりオフシーズンの為

商店やレストランはほぼ休業。

前後数百kmにわたって補給地点ないのに

どうやって食いつなげというのか…。

「あんた来る時期早すぎよ」って

地元の人にしょっちゅう言われてます。

 

 

 

開いてるけど

シェフが長期休暇で料理が提供できない、

という謎のレストランの前に

テントを張らせてもらうことに。

もう開けてる意味が分かりません。

いや、ホントどういうこと?

 

 

 

 

 

ということで通算32ヵ国目となるカナダの旅が始まりました。

人口は3600万と日本の3分の1にすぎないけれど、

国土はロシアに次ぐ世界第二位。

文字通りの大国はどんな旅となるでしょうか。

期待を胸に引き続きペダルを漕ぎます!

 

 

 

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