ケニアへ!
【466日目 19,053km】
ダカールで一休みし
日本人宿「和心」の皆さんにお別れをすると、
いよいよ飛行機に乗って東アフリカ・ケニアを目指します。
郊外の空港までの移動はタクシー。
途中スコールが降り出して
ワイパーすら動かないボロ車の視界が奪われたときは
ホントにスリル満点でした。
こんなトコで旅を終えるのはヤダ…。
セダン型のタクシーの後部座席に
何とか荷物を載せてもらいます。
追加料金とられたけど
安全に空港に着いてくれれば
それでいい。
ちゃんと着いて…。
ダカール市内から1時間ほどで
無事到着。
今回の旅で飛行機初めてだし
自転車載せるなんて初体験なので
とにかくドキドキ。
「搭乗直前で自転車の積込みを断られた」とか
「調理用のガソリンボトルを没収された」など、
他のサイクリストたちの色々なエピソードを聞いて
かなり不安になっていたけれども
手続きは思いの外スムーズ。
自転車(23kg)と旅の荷物(28kg)の
過剰積載料金2万円を支払うと、
中身をチェックすることなく受け取ってくれました。
航空券と併せて7万円でケニアの首都・ナイロビへ向かいます。
途中、コートジボワールを経由して
フライト時間は10時間足らず。
機内食食べて、
映画を観て(万引き家族)、
少し眠ると
あっという間に到着してしまいました。
到着すると荷物の受け取り。
大きな荷物なので
通常のベルトコンベアとは
別の場所での受け取りです。
自転車無事だろうか?
乗り換えもないし
1回飛行機に載せて下ろすだけなのに
やけにダンボールが
ボロボロになってました。
空港の人って荷物積む時投げますよね。
アレ、ホントに嫌なんですけど。
空港を出ると
タクシーに乗って予約していたゲストハウスへ。
たどりついた宿はマンションの1室。
玄関開けてビックリ、ヨーロッパの水準と変わらない
綺麗に整えられた部屋でした。
到着の翌日は
朝から自転車の組み立て作業。
空輸の際に傷がついてないか
不安だったけど、
とりあえず大きなダメージは
なさそうです。
宿のおばちゃんに見つめられながら
コツコツと作業。
分解を経験してるので
組み立てはすんなりできます。
自転車の構造に少し詳しくなりました。
今更だけど…。
そのまた翌日、おばちゃんに
「アンタちょっとはナイロビ観光しなさいよ。
動物だけがケニアじゃないわよ」
と尻を叩かれ、
首都・ナイロビにくり出すことに。
大都市ナイロビはいつだって大渋滞。
滞在先から中心部まで
わずか20kmなのに
バスで1時間以上もかかりました。
自転車ぐらい遅い…。
期待して訪れたのは中心から少し外れにある
「キリンセンター」。
敷地内に足を踏み入れた瞬間から
もう彼らは見えてました。
近い、そしてデカい。
このセンターの魅力は
エサやり体験ができること。
「エサをくれくれ」と
待ってます。
首を長くして。
エサを食べるときは
舌をベロンと出してきます。
0mの距離まで近づいて見る
キリンの顔は可愛いけど
ちょっと怖い。
はい、ベロン。
舌の感触はかなりざらざらとしており
こちらの手はもれなく
ヨダレでべとべとになってしまいます。
しかも粘着性がすごくて
しっかり洗わないととれない。
草食性でおとなしいけれど、
首を振り回したり
後ろ足で蹴ったりと
攻撃力は高め。
天敵はほぼいないらしく
最強にちかい動物だそうです。
ふと後ろをみると
ちょこんと佇むイノシシ。
ここはキリンセンターなので
誰も見てくれません。
記念撮影。
これからサバンナの走行で
たくさん動物を見るだろうけど
触れることはないと思うので
とても貴重な体験です。
ナイロビ市内に戻って
向かったのはKICC(ケニア国際会議場)。
宿のおばちゃんイチオシスポットです。
見どころは
27階のエレベーターを降りた
さらにその上。
屋上の展望台です。
雲が広がっているのが残念。
モーリタニア、セネガルと比べても
圧倒的に高層ビルが多い
ケニアの首都ナイロビ。
建設中のモノも多くあり
今なお経済発展中の様です。
目の前に広がるナイロビの街並み。
この向こうには広大なサハラがどこまでも広がっています。
これから走るアフリカの大地には
一体どんな景色が待ち構えているだろう…。
期待なのか、不安なのか
胸のドキドキが止まりません。
目指すは南アフリカ・喜望峰。
アフリカ後半戦いよいよスタートです!