渡航準備 in ダカール

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【461日目 19,053km】

 

西アフリカ走行の最終地であるセネガルの首都・ダカール。

サハラ縦断の疲れを癒すためにも

のんびりしたいところでしたが、

東アフリカへの移動に伴う準備をしていかなければなりません。

 

 

 

まず向かったのは自転車屋さん。

 

実は、モーリタニアあたりから

ギアチェンジがうまくできなくなっており

だましだまし走って来たのですが、

ここで原因解明及び問題解決をしておかなければなりません。

ネットで見つけたお店が「Espace Velo」。

 

 

 

原因はリアディレーラー(変速機)。

修理不能なので

新品と交換する必要があるようです。

プロはすぐに問題を把握してくれる。

僕は旅をはじめて1年以上だけど

自転車の知識、大して増えてないです。

 

 

 

新しく取り付けてもらったのは

安心・安全のシマノ製(日本)。

小さな小屋みたいなお店だけれど

各パーツ部品かなり揃ってるようで

大抵の問題は解決してくれそう。

セネガル、侮れません。

 

 

 

さらに2万km近く走って

ついに初めて後ろのタイヤを交換。

よくここまで持ってくれました。

変速機と併せて1万円也(作業代込)。

最後は掃除までしてもらいます。

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

東アフリカへの移動は当然飛行機。

人生初の飛行機輪行(自転車の積込み)に挑戦です。

 

大きなスポーツショップを訪ねると

ちょうど店先で新品自転車の組み立てをしており、

「その横のダンボールちょーだい」と、

すんなり箱をゲット!(しかもタダ)

 

 

 

宿に戻ると、梱包するため

自転車をできるだけバラバラにします。

タイヤ、ハンドル、サドルにペダル

外せるものはすべて外す。

六角レンチ3サイズで

すべて分解できるようになってます。

 

 

 

日本でも自転車の分解したことないけど

ネットやYouTubeで予習済み。

梱包用のテープやプチプチの入手も

予想以上に苦労しました。

それでも、アフリカだって

なんやかんや手には入るものです。

 

 

 

3時間ほど作業をした末、

何とか箱詰めまで漕ぎ着けました。

雨季に入りはじめたセネガル

じめじめした30℃越えの暑さの中、

作業完了のころには

汗はダラダラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

自転車の修理と梱包が完了したらやっと

観光にくり出します。

 

セネガルの港から船で20分ほど揺られた先、

海の上に浮かぶのは世界遺産「ゴレ島」。

 

 

 

上陸すると朝から沢山の観光客が。

雨季は曇りも多く

ときおり激しいスコールが降るのですが

この日は観光日和の

気持ちの良い晴天。

 

 

 

 

かつて西アフリカから集められた人々が

奴隷として売買されていた場がゴレ島。

ポーランドの“アウシュビッツ収容所”

広島の“原爆ドーム”などと同様、

人類の過ちを語り継ぐ

「負の遺産」として知られる所です。

 

 

 

小さな島を見下ろすと

決して大きな建物は無く、

民家サイズのものばかり。

言われなければ、

悲しい歴史を背負った場所だとは

感じることもありません。

 

 

 

アフリカ人たちが収容されていた

「奴隷の家」。

金品と交換された奴隷たちは

アメリカ新大陸の労働力として

海を越えて連行されたそう。

 

 

 

 

島の高台に建つモニュメント。

現在でも

北朝鮮、エリトリアなどの国では

強制労働、性的奴隷の形で

世界累計4000万人ほどの人が

奴隷状態下に置かれているのだとか。

 

 

 

セネガルの人たちにとっては

バカンス地のようでもあるらしく

眩しい日差しを浴びながら

波打ち際で皆キャッキャと

はしゃいでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダカール滞在中にお世話になっていたのは

日本食レストラン兼宿「和心」さん。

ダカール到着前からとても楽しみにしていた場所です。

 

 

 

営んでらっしゃるのは

千葉県出身の幼なじみ2人組。

原田さんは奥さんとお子さんも連れて

ご家族でセネガル生活を送っています。

前のお仕事を辞めてから

料理の勉強をはじめられたのだとか。

 

 

 

小林さんも日本では

飲食とは無関係の仕事をされており、

セネガルに移り住んできたそう。

2人とも僕の同学年

昭和62・63年組です。

海の外に出たがるゆとり世代。

 

 

 

感心したのは現地人スタッフが多くおり

皆さん慣れた手つきで

日本食を調理されていました。

現地セネガルに

雇用をもたらしていることが

素晴らしい。

 

 

 

頼んだのは“カツオのたたき”。

海に囲まれたダカールの港には

毎日新鮮な魚が水揚げされています。

生魚はいつぶりだろう?

シャキシャキの玉ねぎとの相性が

抜群の1品でした。

 

 

 

そして、もう一品は“そば”。

これまで様々な国の料理を

食してきましたが、

僕にとって揺らぐことのない

世界一の料理は“そば”なんです。

あぁ、美味し…。

 

 

 

お店の2階には寝室があり

宿としても利用できます。

ここに居たのは

個性的で面白い生き方してる人ばかり。

のんびりゆったりしながらも

刺激のある滞在でした。

 

 

 

 

 

 

 

おかげさまで

数か月ぶりに日本的空間を味わうことが出来ました。

 

食事だけでなく

日本から来られてる人たちと

久々に触れ合えたことで精神的な疲れも癒された気がする。

 

 

準備が整ったら

新たなステージ・東アフリカへと飛んでいきます!