あっという間のジョージア、そしてトルコへ!
【197日目 7,692km】
無事アルメニアを出国してやってきたのは
8ヵ国目となる「ジョージア」。
国境から40kmほどの田舎町「アハラカルキ」に到着しました。
特に観光地もない静かな町です。
これまで山中では部分的に雪が降り積もっている所はありましたが
いよいよ町中にもちらほら雪が見えるようになりました。
このジョージア。
ワインや伝統料理が評判で長居する観光客もいるそうですが、
これから厳しい冬を迎えるうえで
自転車での進行速度が鈍ることが予想されるため
観光はせず早々と次のトルコに向かうことにしました。
アルメニアから直接トルコに入ればよいのですが、
隣り合う両国の関係が悪く国境が閉鎖されているので
一度ジョージアに入国する必要があったのです。
アルメニアの山々によって疲労困憊状態のため
この町で3日ほど休憩。
美味しそうなレストランもないので毎日自炊しとりました。
疲れが癒えたらいよいよ出発。
いちおう道路には雪はないですが
見渡す限り真っ白の景色のなかを走りだします。
交通量が少ないうえに、雪が積もっていることもあって
あたりは本当に静寂の世界。
寒さと同時に清々しさも感じます。
不思議なことに、
若干の起伏がある程度でほとんど標高は下がっていないのに
ある丘を越えると突然雪が消え去りました。
「アハラカルキ」の町を出発してから30kmほど走ると
ジョージア-トルコ国境に到着。
ジョージアに入る際はかなりスムーズに入国できましたが、
ここではかなり入念な荷物検査を受けました。
数年前にはテロが起こっていたり、
シリアの隣でもあるトルコ。
警備の目を光らせているのが感じ取れます。
いよいよ国境を越えて入国すると
一気に400mをのぼる峠が待っていました。
本当に休む間を与えてくれません。
ここしばらく標高1,500~2,000mのあいだを
ひたすら上ったり下りたりしています。
そして気温は5℃から-5℃。
走っている最中は身体も温まっていますが、
少し止って休むと一気に冷え込みます。
峠を下った先にあるのが「チュルドゥル」という町。
声を掛けてきた警察が町はずれのホテルへと案内してくれました。
1泊1,200円なので
物価はこれまでの国とも大きくは変わらない様子。
入国後、記念すべき1食目の食事は
やっぱりケバブ。
イランには失礼ですが、ケバブの味はトルコの勝ち。
ということで
アジアとヨーロッパが出会う国、
地中海と黒海に挟まれた大国“トルコ”の旅がはじまります!