観光地めぐり②

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【149日目 6,226km】

 

ヤズドを後にして

夜行バスで次の街「シーラーズ」に向かいます。

 

 

シーラーズを訪れる人の多くが目的とするのは

車で1時間ほどの郊外にある遺跡“ペルセポリス”。

 

約2,500年前の帝国・アケメネス朝ペルシアの宮殿群で、

500m四方ほどのかなり広大な範囲に広がるこの遺跡は

世界遺産にも登録されています。

 

長い年月を経ているため破壊されている箇所も多いですが

それでも吹きさらしの大地にありながら

2,000年以上経過した現在も、数々の彫刻が姿を残しています。

 

機械もない時代に人の手によって掘られた芸術はかなり見もの。

ライオンの彫刻があったんですが、中東にライオンがいたんでしょうか。

 

王族が住む宮殿だけとしてだけでなく政治や儀式も行われていたらしく、

かなりの人数を収容できる施設が複数あったようです。

丘から見下ろせばその規模が一目瞭然。

 

 

シーラーズの街中にも歴史あるモスクや庭園などが数多くありますが、

なかでも有名なのが“マスジェデ・ナスィーロル・モルク”。

モスクのタイルは青を基調としたものが多いなか、

細かくピンクのバラが一面に描かれていることから

「ピンクモスク」とも呼ばれています。

 

そして、西側の礼拝堂に足を踏み入れるとその先に幻想的な空間が広がっていました。

差し込む光がステンドグラスを通過して綺麗に反射します。

 

この瞬間が見れるのは東から低い朝日が差し込む午前の数時間のみ。

早起きして7時過ぎに到着したらすでに20名ほどの観光客がおり、

良い写真を撮るべく場所取り合戦が勃発してました。

 

 

さらにシーラーズから北に向かうのは「イスファハーン」。

中世の王朝が首都を置いた場所であり、

「世界の半分がある」と称されてきた街です。

 

見どころは中心部にあるイマーム広場。

モスクや王宮、さらにバザールなどの複合施設で

当時の建設技術の最先端が詰まった綺麗な場所です。

 

光に照らされた美しい夜の姿。

 

ただ、

左右対称の整った形状、繊細な装飾、

豪華絢爛を形にしたようなデザイン。

非の打ちどころのないイスラム建築もお腹いっぱいになりつつあります…。

 

 

街を流れる河にはおよそ400年前に

都市計画の一環で架けられた橋が今も残ります。

写真はその1つ、ハージュ橋。

 

夕方になると地元の人たちが多く集まってきました。

それぞれの時間を過ごす憩いの場にもなっているよう。

心の落ち着く場所です。

 

イマーム広場で出会った日本語を巧みに操るイラン人が

「コノ料理ニハ、世界ノ全テガ詰マッテイマス。」

と称賛していた地元の名物料理“ベルヤーニ”。

 

羊肉をこねて焼いたものですが、食感がパッサパサのモッサモサ。

ガストのハンバーグの方が断然美味しいんですけども…。