サバンナを西へ
【535日目 23,204km】
ゾウ達とたわむれた翌日、
サバンナが広がるボツワナの平原をさらに進んでいきます。
ここしばらく天気は曇り、
毎日ではないけれどときには激しいスコールも。
気圧の高低も激しいのか絶えず風も吹いてます。
しかも、たいてい向かい風。
走り始めて1時間ほど、
逆方向へ向かうスペイン人サイクリスト
“ラファエルさん”と遭遇。
日本も走ったことあるそう。
アフリカ大陸ではサイクリスト
5人目くらいだろうか。
さらに走ると道路から10mの所に
ゾウ発見。
遠くから見るぶんには
可愛いのに、
近づいたら怖いということを
キャンプ場で思い知りました。
60kmほどで「ナタ」の町に到着。
野生動物が出現する
“エレファント・ハイウェイ”も
ここで終わりです。
結局、キャンプ場以外では
さほど動物現れず。
西へと進路を変え40kmを走ったところで
「ゾロガ」に到着。
小さな村の集会所のようなところで
テントを張らせてもらうことに。
ボツワナに入ってから道路わきの
小さな食堂がなくなりました。
というか人自体を
見かけなくなった気がする。
サバンナ走ってるからだろうけど。
やむをえずこの日は自炊のパスタ。
翌朝、ふたたび西へと走りだします。
とりあえず目指すは300km先の町
「マウン」。
南向きから西向きになったのに
また向かい風…、
天気の嫌がらせなのか、ボツワナに嫌われてるのか。
「ゾウに注意」の看板を発見。
まだ動物は出てくるみたいです。
たしかに前日までの
“エレファント・ハイウェイ”と
景色は全く一緒。
気を付けて進みます。
昼前に60kmを走り
「グウェタ」に到着。
120kmを走る予定だったこの日、
この村にキャンプ場があるらしく
予定を早めてここでストップすることに。
サファリツアーに来た西洋人向けの豪華ロッジでした。
(キャンプは¥800)
久しぶりのWiFiを楽しんでいると
あっという間に日は暮れ夜に。
ディナーは¥1,200のBBQ。
走行続きで疲れもたまってたので
奮発しちゃいます。
表面にじんわり染み出る
肉汁が食欲をそそる…。
こんなヨーロピアンなごちそうは
かなり久しぶり。
体がとても喜んでおります。
大満足で気持ち良く就寝。
ゾウの集まる「エレファント・サンズ・ロッジ」
を出発してから3日目。
集落を見かけるのもまれで
平坦なサバンナがつづく道をこの日も走ります。
風向きはちょこちょこ変わるのですが
やたら向かい風が多い気がするのは
気のせいだろうか。
平坦なのにやたら疲れる。
50kmを走ったこの辺り、
国立公園の区域内に入ったようです。
道路もしっかり整備されて走りやすい。
サファリに向かうジープも
数台見かけました。
すると木の陰で涼むゾウ達を発見。
写真ではわかりづらいですが
ここに3頭のゾウがいます。
近づくと怖いので
遠くからじっと見つめる。
しばらく進むとさらにもう1頭。
40℃近い猛暑が続くここ数日。
ゾウ達も照り付ける太陽に
耐えられず、
木陰が気持ちいいようです。
130kmを走ったこの日、
「モトピ」の村に到着。
宿もキャンプ場もないので
乾季で枯れかかった川のほとりで野宿。
野菜を買える商店も見つけられず
具なしラーメン。
でも疲れた体ですするこの1杯が
美味しいんです。
火を眺めながら
この日も終わりを告げていきます。
人ととの関りが
一気になくなってしまった
ボツワナの旅路。
気づけばヴィクトリアの滝を見た「リヴィングストン」の街から
走り続けること7日目。
休みを挟まずほぼ毎日100km走るのは
なかなか過酷…。
走行開始まもなく、
綺麗な道に加えて
久しぶりの追い風が吹いてくれました。
1週間におよぶ走行のラストスパート、
背中を押してもらってるようで
嬉しい。
そして、着いたのが「マウン」の街。
ビルなんて全くないですが
ボツワナ入国1週間で
はじめての街らしい街なんです。
サファリが人気の国・ボツワナ。
ここまできても宿は¥3,000以上なので
当然キャンプ場へ向かいます。
酔っぱらって騒ぐ人もいないし、
うるさい音楽も流れてないし、
静かで過ごしやすい場所でした。
キッチンがついてたので
久しぶりに台所での自炊。
のんびり休んで疲れを癒します。