サハラ脱出!

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【452日目 18,715km】

 

西サハラ=モーリタニアの国境から南へとひた走り

たどり着いたのは

首都・ヌアクショット。

 

 

 

砂漠の真ん中にある

モーリタニア最大の都市はいかなるものかと

散策をすると、

これがもうゴミ、ゴミ、ゴミ。

 

 

 

ゴミを踏まずして歩くことは

不可能というほど

とにかく街中がゴミだらけ。

当然ニオイもかなりのもの。

おまけに砂埃も相当スゴイです。

 

 

 

 

そんななかでも

元気に暮らす地元の子供たち。

「写真撮ってよ」と親しげに

近寄ってきました。

さらには

お礼に僅かながら小銭を頂く始末。

 

 

 

なんでこんなに街中に捨てるんだろう

と思うけど、ゴミ処理システムは

確立してないだろうし…。

大した観光地がないことからも

「世界一しょぼい首都」なんて

言われるとか。

 

 

 

イスラム教国らしく

モスクもあります。

さすがにこの周辺は

若干ながら綺麗ではありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中心の一番汚いであろうエリアから

少し離れたところにある

ゲストハウスに滞在しました。

 

 

 

数千円の高値が続いていた

モーリタニアの宿ですが、

コチラは¥600。

砂漠の疲れを癒すため

4泊もしてしまいました。

 

 

 

水のない砂漠を走ってたので

これまで蚊はいなかったのに、

人の暮らす都市ともなれば

やっぱり奴らは現れます。

かゆくてかゆくて寝苦しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

疲れが癒えたらヌアクショットを出発。

10kmほど走れば都市圏を抜け、ご覧の風景。

サハラ砂漠はもう少し続くようです。

 

 

 

ただこれまでより家の数も増え、

砂の大地に木が生えています。

もう何十kmに渡って

何もないということはなさそう。

 

 

 

 

 

道ばたのモスクで昼休憩。

この時、

弱いながら向かい風が吹いており

なかなかスムーズに進めません。

 

 

 

 

 

再び走り出すと

目の前にはラクダが。

ちゃんと左右を見て

車が来てないのを確かめてから

渡ってましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

110kmを走って夕方、

「ティグエンド」という村に到着。

 

 

宿探しの前に飲み物を買いに商店へ行くと、

英語ペラペラな男性が声を掛けてきて

「俺んち泊まって来なよ!」とのこと。

 

 

 

イギリスで働いており数年ぶりに

帰国したという“アドゥラミさん”。

「旅人を助けるのは当たり前だよ」

という嬉しい言葉。

 

 

 

 

 

離れにマットレスを用意していただき、

ここでゆっくり休ませていただきました。

夕ご飯までごちそうになって

至れり尽くせり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝。

人の家にお世話になった時は

相手のお顔を忘れないためにも

記念写真を撮らせてもらうのですが、

僕が出発するときになっても寝ていたアドゥラミさん。

 

「気をつけてね、良い旅を。おやすみ…zzz」

 

起きてくれませんでした。

昨日撮っときゃよかったと思いつつ

この日も出発。

 

 

 

道の両脇にはまばらながらも

木々が立ち並ぶようになりました。

一瞬にしてではなく

少しずつ変わっていく景色を

堪能できるのは

自転車旅の良いところ。

 

 

 

気温は30℃ちょっとでしょうか。

西サハラよりも暑くはなってるけど、

路肩に小さな商店がいくつもあるので

水分補給は簡単です。

大量に水を運ばなくてもいいから

助かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

隣国・セネガルに向かうにおいて、

主要道(オレンジ)を進み

「ロッソ」という街で越境する予定だったのですが、

■国境であるセネガル川を渡るためにボートにすし詰めにされる

■入国審査の際にワイロを請求される

との悪評があったので、

外れの田舎道(青)を進んで「ディアマ」の国境を目指すことに。

 

途中、国立公園もあるので

景色もいいのではと淡い期待。

 

 

 

実際の分かれ道。

右側に行く車は少なく

多くの人が

主要道を進み

ロッソに向かっているようでした。

 

 

 

 

進んだ先には多くのアップダウンが…。

疲れは溜まるけど、

徐々に増えていく緑に心が和む。

いよいよ砂漠を渡りきろう

というところなのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、分かれ道から30kmほど。

緑の生い茂った一帯に瑞々しい湿地帯があらわれました!

 

モロッコから走り続けることおよそ2,000km。

明らかな標識なんかはないですが

この瞬間、サハラ砂漠縦断を達成したことに!

 

不安だらけでしたが、人の助けもあり

無事渡り切ることが出来ました。

 

 

 

さらに進んだ先は、

決して交通量の多い道ではないので

舗装もされておらず

牛が堂々と闊歩しています。

過酷な地帯を越えた安心感と達成感で

胸を弾ませのんびり走ります。

 

 

 

国境であるセネガル川に沿った

未舗装路が50kmにも及びます。

どのみち今日の到着は無理なので

ガタガタ道をゆっくり進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道を外れた、あたりに人もいない所で

この日は野宿。

夜になれば十分涼しいです。

 

 

 

アフリカにも売ってます、

夏の風物詩。

水辺なのでおそらく夜は

いっぱい蚊が出てくるはず。

 

 

 

 

 

ディナーは

久しぶりのインスタントラーメン。

キャンプってくせになるもので

久々に1泊すると

次の日もやりたくなるんですよね。

 

 

 

国境までもう少し。