首都・ヌアクショット

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【447日目 18,504km】

 

掘立小屋の食堂を営むセイドゥさんとお別れした

モーリタニア入国3日目の朝。

再び南を向き始めた道路を進んでいきます。

 

 

 

南に向いたことで横風はまた追い風に変わりました。

ただ少し内陸に入ったせいか

風自体が弱め。

もっと強く吹いてほしいけど

自然にわがままを言っても仕方がない。

 

 

 

70kmほどを走ったお昼頃。

道路脇にガソリンスタンドと

小さな商店を見つけたので

ここで一休み。

 

 

 

 

 

かなり人懐こい

モーリタニアの人たち。

道中で

旅に興味を持ってくれる人に出会うと

本当に元気をもらえます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまで涼しかったサハラ砂漠も

この日からかなり暑くなってきました。

やはり南に下りてきているからなのか。

ここにきてはじめて

夏を感じているかもしれない。

 

 

 

 

とはいえ乾燥してるし

35℃いかないくらいだと思うので

日本の酷暑に比べるとマシなのかも。

なんとかバテることなく

走ることが出来てます。

 

 

 

 

モロッコにまけない程の頻度で

軍や警察の検問があります。

毎回パスポートを出すのは手間だけど

しっかり治安維持してくれてるようで

旅人からするとひと安心。

 

 

 

 

モーリタニア軍の方と。

アフリカ系とアラブ系の人々が共存する

モーリタニアを象徴する写真です。

そこに平べったい顔をした

日本人も混ざってみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

150km近く走ったこの日は“シャミ”の町に到着。

しかし予定していたモーテルがなんと¥7,500。

モーリタニアには安宿の概念があまりないみたいです。

 

 

 

「えー、高いよ!高い、高い!!」と

駄々をこねると

現在使っていないらしい倉庫らしき

ところで寝かせてくれました。

シャワー付きとはいえこれでも

¥1,500だし、やはり高い…。

 

 

 

夕食はまたもやチェップ。

決して食のバリエーションが

豊富ではないらしいモーリタニア。

それでも素材が良いのか

お米と魚が本当に美味しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モーリタニア入国4日目。

ひきつづきひたすら南下するのですが

この日は弱いながらも向かい風が吹いてました。

ずっと追い風って聞いてたのに話と違う…。

 

 

 

朝から気温も上がって

体力が奪われます。

どこまでもつづく砂漠を

ノロノロと走るのは

精神的にも参ります。

しんどい…。

 

 

 

昼過ぎに道ばたお家の小屋で

休憩させてもらうことに。

日陰でくつろぎながら

パンを頬張る。

 

 

 

 

 

休んでると小さな女の子が

謎の生命体の赤ちゃんを

見せてくれました。

体長2cmほどの哺乳類っぽい生き物。

「正体分かるよ」という方は

早急にご連絡ください。

 

 

 

再び走り始めますが

午後から向かい風が強くなり

走行不可能と判断。

砂漠の真ん中で

無駄に体力を奪われることは

何としても避けなければなりません。

 

 

 

 

 

 

 

予定の半分も満たない70kmを走ったところで

集落を発見。

小さな商店で水を買い求めると、

男の子に導かれ

大きなテントへと連れていかれました。

 

 

テントの中では、男性3人組が

村の大勢の女性に

なにやらプレゼンテーションを行っております。

こちらに気づいた男性たちは英語が堪能。

事情を説明すると今晩ココに泊めてもらえることに。

 

 

 

この時、村には

男性3人組以外がほぼ女性。

基本的に女性(特に未婚)は

撮影禁止なので

あまり村の様子を撮影出来てません。

 

 

 

 

夜は魚料理を頂くことに。

海が近いこのあたりは

「魚が美味しいんだよ」と

村の方が胸を張る一品です。

 

 

 

 

 

出てきたのがコチラ。

見た目はシンプルですが

この揚げた白身魚が絶品で

食べた瞬間に口いっぱいに

旨味が広がるんです。

アフリカ大陸暫定1位。

 

 

 

こちらのとんがり屋根の

可愛らしい小屋で寝させてもらいます。

砂漠の夜は気温が下がるけど

寒くもなく暑くもなく

快適に寝ることが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、出発前の記念撮影。

 

実は、

左側の僕を挟んだ男性3人組は

エネルギー関連の外資系企業に勤めるモーリタニア人で、

付近で採れる鉱石の有用性と危険性を

砂漠の村々に説明する広報活動をされており、

昨日のプレゼンがまさにそれ。

僕と同じようにこの村に泊まられてました。

 

右側が集落のトップである女性たち。

このあたりの地域は女性の立場がかなり強いそう。

この時だけは撮影許可を頂きました。

 

 

 

 

 

 

モーリタニア出国5日目。

この日も向かい風で思うように進まない。

おかげに起伏も多い。

 

 

 

毎日風を受けて進みまくってた

西サハラがもう懐かしい。

風を貯金できたらいいのにという

よく分からないことまで考えるほど

暑いし、疲れてきてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼に到着した村で長めの休憩。

ばったり出会った村長らしき男性に

ボロボロになった学校を案内されました。

 

「日本人の力で建て替えることができないだろうか?」

無力で申し訳ない…。

 

 

 

涼しくなった夕方に

もうひと踏ん張り。

モーリタニアの海沿いに大きな街は

ほとんどなく、

この日も数軒が並ぶだけの

小さな集落を発見。

 

 

 

コチラの宿に

泊めてもらうことにしました。

どうやらこのカタチの小屋が

この地域の定番みたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モーリタニア入国6日目。

休養日をとることなく8日間も走っているので

疲労で体はボロボロ。

なかなか思うように前へ進みません。

 

 

 

それでも何とか這うように

進んでいると

数日振りに都市空間が見えてきました。

もうすぐで休める…。

 

 

 

 

 

そして国境から走ること500km。

ついにモーリタニアの

首都・ヌアクショットに到着です。

 

 

 

 

 

 

サハラ砂漠もぼちぼち終盤。

ホント、疲れた…。