絶景・5つの村

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【333日目 12,880km】

 

 

ピサの街で一休みした後は

地中海の海岸線をふたたび北方向に走っていきます。

 

 

この日の目的地は

ピサからわずか70kmほど離れた

「ラ・スぺツィア」という小さな町。

 

 

 

途中マクドナルドでの休憩を挟みつつ

平坦な道を進んでいきます。

トスカーナも海岸沿いの道は

住宅街ばかりで

あまり景色の良い道はありません。

ここ数日、道が退屈…。

 

 

 

出発してからわずか4時間ほどで

目的の「ラ・スぺツィア」に到着。

そして、この町にやって来たのは

近くにある

観光名所を訪れるためなんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その観光名所というのが

世界遺産にも登録されている「チンクエ・テッレ」。

 

直訳すると“5つの村”というその名の通り

切り立った海沿いの崖に

5つの村が数kmの間隔で並んでいるというもの。

 

山と海に囲まれているという地理条件によって

現在まで引き継がれた昔ながらの風景を見るため

多くの観光客が訪れます。

 

 

 

多くの人が観光の拠点とする

ラ・スぺツィアの町に到着した翌日、

さっそく電車に乗って

向かってみました。

 

 

 

 

 

まず向かったのは

「レヴァント」という町。

ここからトレッキングをして

チンクエ・テッレ最初の村を

目指します。

 

 

 

 

進んでいく道は細くゴツゴツとした山道。

のんびりハイキングのつもり

だったのですが

意外としっかり登山しちゃいました。

足に疲労が溜まるのは避けたいのに…。

 

 

 

 

旅のお供はゲストハウスで同室だった

「アイヴァンさん」。

アルゼンチンで弁護士をしてる人です。

本人曰く、

首都ブエノス・アイレスには

弁護士がごろごろいるそう。

 

 

 

 

 

 

2時間ほど登った山の上から

見下ろしたチンクエ・テッレ。

あまりに小さすぎて見えませんが

一応これから訪れる5つの村が

すべて視界に収まっています。

 

 

 

山を下りる前に頂上でランチ。

食材が美味しいので

スーパーで買ったものを

サンドイッチにしてしまえば

とりあえず絶品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山を降りてたどり着いたのは

チンクエ・テッレ(5つの村)の

1番西側に位置する「モンテロッソ」。

 

綺麗な光景が広がるかと思いきや

ここはただの町でした。

 

 

 

5つの村の中でも

ここは海水浴目当ての人が集まる

リゾート地という位置づけ。

期待の絶景は次の村までお預けです。

 

 

 

 

 

村から村への移動は電車を使います。

みんな同じような移動をする

観光客ばかりなので

どの便もものすごい乗車率。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わずか5分ほどで着いたのは

2つめの村、「ヴェルナッツァ」。

赤、黄、緑など

色とりどりの建物に

目を奪われつつ

人の集まる海辺のほうを目指します。

 

 

 

町の全容を目にする前に

現地で有名らしい

アイスクリーム屋さんで休憩。

かなり日差しの強い日だったので

冷たいジェラートが美味しかった。

 

 

 

 

海辺へ向かうと、

山を背景に

鮮やかな色が映える村の様子が

しっかりと見えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして高台から見下ろした

「ヴェルナッツァ」の全体像がコチラ。

 

広い海と山の急斜面に挟まれた

陸の孤島状態でありながらも、

色鮮やかな村には人が溢れ活気が感じられました。

 

期待通りの光景に興奮しつつ

次なる村へと向かいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3つ目の村「コルニリア」は

駅を降りてから300段以上にも及ぶ

階段を登った上に位置しています。

山の上にあるので

5つの村で唯一海辺を持たない

というこの村。

 

 

 

 

登る前から分かってはいたのですが

山の上に位置する村の全景を見るには

空を飛ぶか、ドローンを使うか

しかありません。

 

 

 

 

 

いざ村にたどり着くと

「絶景どこ?どこ?」と、

なってしまいます。

とりあえず村から見下ろせる

ワイン畑を眺めたら、次の村へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづいて4つ目の村

「マナローラ」へ。

駅からつながったトンネルを抜けると

これまでの村にはないほどの

賑やかさが感じられます。

 

 

 

 

もちろんこの村の絶景が拝めるのも

海辺付近。

人の流れに身を任せて歩きつつ

期待に胸が膨らんでいきます。

 

 

 

 

 

海辺の岩場から見上げた村。

カラフルで可愛らしい建物が

立ち並ぶ一方で、

まるで要塞のように堂々たる風格。

 

 

 

 

 

 

 

 

村の美しさが最もよく分かるのは

やはり高台から見渡した時。

チンクエ・テッレの象徴として

よくポストカードにも描かれるこの

「マナローラ」の絶景。

 

海のほうへせり出した岩山の上に

ぎゅっと身を寄せ合うように

住宅が密集していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西から順に村を巡り

最後にたどり着いた5つ目の村は

「リオ・マッジョーレ」。

1つ前のマナローラと同じく

かなりの人で賑わっています。

 

 

 

 

山登りから始まり

電車を使いながらとはいえ

歩き続けたこの日、

夕暮れのこの時間には

さすがに足がクタクタです。

夜8時前でもこの明るさだけど。

 

 

 

 

 

 

チンクエ・テッレ(5つの村)

見納めの絶景がこちら。

 

入り江のようにぐっと山へ切り込んだ海辺から

いっきにせり立つ断崖に

色とりどりの建物がところせましと並びます。

 

建物の色づかいはそれぞれに似ていても

地形によって少しずつ印象の違うそれぞれの村。

 

もっとも迫力があったのは

最後のリオ・マッジョーレかも。

 

 

 

 

 

1日中歩き続けたのでこの日はもうヘトヘト…。

レストランで海鮮パスタを食べて

すぐさまベッドに倒れこみました。

 

翌日にはすぐ

自転車に乗って出発する予定でしたが、

のんびりとゲストハウスで休養を取ることに。

 

イタリアもぼちぼち終盤です。