ピサの斜塔

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【330日目 12,798km】

 

 

 

ローマで一休みした後は

さらに西へと向かって走り出します。

 

 

 

長い旅路の中で“シルクロード走破”という

まず最初のピリオドを無事打てたということに

満足と安心を感じながら

のんびりと進み始めました。

 

 

 

 

ローマも中心部を離れてしまえば

あっという間にのどかな景色。

どこまでも建物が並んでいる

日本の風景のほうが

世界的に珍しいと

最近気づきました。

 

 

 

お昼は安心の味、マクドナルド。

小さい頃から食べてきた

ポテトとハンバーガーは

もはや故郷の味。

 

 

 

 

 

巡礼の道とは違い

海沿いは起伏のない

なだらか道がどこまでも

続いていました。

ローマの喧騒が嘘のような

静けさ。

 

 

 

 

 

 

海辺でテントを張るつもりだったこの日。

 

リゾート用に整えられた海辺には

こっそり野宿できるような場所がなく

なんとなくさまよっているとキャンプ場を発見。

 

お金を払ってテントを張るということがこれまでになく

ちょっともったいないなと違和感を感じながらも、

せっかくなので泊まってみることに。

 

 

 

これが予想以上に快適で

場内ならどこにテントを立ててもいいし

Wi-Fiもとんでるし、シャワーもあるし。

ワイルドさのかけらもないけど、

¥1,000足らずの入場料で買える

居心地の良さはクセになりそう。

 

 

 

沈んでゆく夕陽を眺めながら

グツグツと茹でたパスタ。

安いものだと500gで

¥100以下のものが

手に入ります。

さすが世界一のパスタ大国。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日も緑豊かな農耕地帯を

のんびりと進んでいきます。

記憶に残らないような

同じ風景が延々と続いていました。

 

 

 

厄介なのが整備された田園風景が

ずっと続くばかりで、

なかなか野宿場所が見つからないこと。

行けども行けども

道の両脇に広がるのは大きな畑。

 

 

 

 

ということでこの日も

お世話になったのはキャンプ場。

外国人割引ということで

¥500ちょっとで泊まれました。

野良犬もいないし

前日に引き続いて実に快適。

 

 

 

この日のメニューは

ツナパスタ。

トルコ以来キャンプ離れしてましたが

春の到来とともに野宿中心生活に

戻していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ローマを発ってから3日目。

ほとんど変わらない景色の中を

この日も走りました。

 

 

 

そしてこの日も同じくキャンプ場へ。

馬鹿の一つ覚えというやつです、

はじめてキャンプ場を利用してから

連続3日目。

だって快適なんだもの。

 

 

 

 

自炊のいいところは

自分の好みの食材を摂取できる

という点です。

イタリアのパスタって

あまり具だくさんではないので

イタリアはいってからは野菜不足。

 

 

 

トマトペーストと野菜を鍋に放り込んで

パスタと一緒に煮込んでしまえば

失敗のしようがありません。

安くて美味しい

イタリアでのキャンプ生活。

 

 

 

 

人のいない平日のキャンプ場で

出会ったのは、

愛犬と一緒にヨーロッパを旅する

アメリカ人のデイヴィッドさん。

車イスにのりながらも器用に

車を運転をされます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ローマを出発してから4日目。

引き続き

青い空と緑の大地。

 

このあたりも

巡礼の道を走ったときと同じ

トスカーナ地方です。

 

 

 

せわしないローマの後に

再びトスカーナを訪れると

イタリアの田舎の良さを

より一層感じることができます。

えんえんと続いていく

牧歌的な風景。

 

 

 

地味に上り坂が続いているので

なかなかスピードが

あがりませんでした。

でもこのあたりは

のんびりペースで進んでいくのが

ぴったりの場所。

 

 

 

この日たどり着いた街は

「ピサ」。

中心を流れる川の両脇に

立ち並ぶ古い建物が印象的な

静かな場所です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、

ピサといえば有名なのが「ピサの斜塔」。

 

 

教会の横に建つ鐘楼として建てられ始めたのは

西暦1,100年頃。

不安定な地盤のせいで、

着工後まもなく傾き始めたそうですが

当時の技術では修正できなかったそう。

 

最近また地盤の変化によって、

最上部の中心点を基準に

4cmだけ垂直方向に戻ったらしいですよ。

 

 

 

真っ正面に立ってみると

かなり傾いているのがわかります。

中国にも斜塔はありましたが、

流石にここまでじゃなかった。

現地で見ると本当に

倒れるんじゃないかってくらいです。

 

 

 

もはや名物ともいえるのは、

斜塔を支えるポーズで写真を撮る

観光客の方々。

塔の近くでも遠くでも

いたるところでこのポーズ。

 

 

 

 

国籍・性別・年齢・宗教、

関係なく皆このポーズって

良いですよね。

僕は1人ぼっちで友達もいないので

そのポーズをとる人たちの

写真を撮っていました。

 

 

 

 

 

 

そういえば

ニュートンがここで万有引力の実験をした

っていう逸話がありますが、

本当なんでしょうか。

 

ああいうのって大体

嘘くさい気もするけど…。

 

なんてことを考えながら

キャンプ泊での疲れを癒すべく

ピサの街でのんびり一休みしました。