湖畔の町・オフリド

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【277日目 10,417km】

 

 

スコピエの観光をあっという間に終えて

次なる場所“オフリド”へ。

2つの山を越える道のりです。

 

 

北マケドニアに入ってから

かなり天気は安定しており、

連日気持ちのいい日が続いています。

 

 

 

午前中に65kmを走り

“ゴスティバル”で休憩。

昼までにこの距離を走りきるのは

かなり久しぶり。

やはり暖かい方が走れます。

 

 

 

 

午後からの山越えに備えて

しっかりとした昼食。

かつてのオスマン帝国の文化圏なので

トルコのキョフテ(ハンバーグ)が

ここでも食べられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街を出たとたんに

山が待ち構えていました。

気温はさほど下がらず寒くはないけど、

標高が上がればまだ雪が残っています。

 

 

 

黙々と上った標高は700m。

これくらいの山はしょっちゅうですが、

この時はしんどかった…。

疲れが溜まっているのか。

 

 

 

 

 

峠を越え、山を下ると

穏やかな平野が広がっていました。

自転車でなければ味わえない

山越えの後の気持ち良さ。

 

 

 

 

 

1つの山を越えたこの日は、

110kmを走って

“キチェヴォ”に到着。

山間でありながら

割と賑わいのある町でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日も、

街を出るなり山道が始まります。

 

もちろん写真は撮ってないのですが、

北マケドニアに入って犬や猫の亡骸が

いっぱい道路脇に落ちてるのがすごい気になります。

臭うし、不吉だし。

誰か回収して…。

 

 

 

スコピエを出発して

2つ目の山は高さ600m。

さほどで高くなくても

連日となるとさすがに辛いです。

 

 

 

 

 

何とか峠を越えれば

また平坦な道がひたすら続きます。

天気が良いって本当に幸せなこと。

 

 

 

 

 

 

この日は60kmを走り

目的地“オフリド”に到着です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北マケドニア屈指の観光地である“オフリド”。

隣国アルバニアとの間にまたがる

オフリド湖の湖畔に古くからある町は

世界遺産にも登録されています。

 

 

 

観光客が押し寄せるのは

夏だそうで、

2月なら落ち着いていると思いきや

思いのほか

賑わいが感じられました。

 

 

 

 

水際すぐのところまで

家屋が建っており、

静かな路地の向こうに

キラキラと

日の光を反射する水面がのぞく

素敵な街並みです。

 

 

 

北マケドニアの南西に

位置するオフリド湖。

対岸は隣国アルバニアの土地。

国土を対角に横切っても

わずか3日の走行で

走り切ってしまった北マケドニア。

 

 

 

 

 

 

 

 

1,000年以上前から続くオフリドの歴史。

ブルガリア帝国、ビザンツ帝国、セルビア帝国など

支配者が次々変わるのは

東ヨーロッパ各地域における共通項の様です。

 

オレンジの瓦が印象的なオフリドの旧市街は

オスマン帝国の様式だそう。

 

 

 

歴史ある町オフリドは、

自然が生み出した美しい湖と

文明が遺した貴重なキリスト教建築物との

複合遺産として世界遺産に登録されています。

 

 

 

旧市街への入り口をくぐると

さっそく姿を現す聖堂。

アルメニア、ブルガリアとは

また違う

オレンジの瓦が印象的なデザインでした。

 

 

 

 

こちらはローマ劇場。

住宅地の真ん中に堂々と

建っています。

夏にはここでイベントが

行われるそう。

 

 

 

 

オフリドのトレードマークとも

なっているのが

スヴェーティ・ヨヴァン・カネオ聖堂。

湖へとせり出した崖の上に立つ姿が

なんとも美しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

丘の上の砦から見下ろしたオフリドの町。

 

 

旅に出るまで場所も知らなかった

北マケドニアという国にある、

名前すら聞いたこともない

“オフリド”という町。

 

この広い世界にはまだまだ美しい場所が

山ほどあります。