10ヵ国目ブルガリア
【264日目 9,869km】
いよいよトルコに別れを告げると、
次なる国・ブルガリアに突入です。
トルコ最後の町“エディルネ”を後にして
西に向かうと、
わずか1時間ほどでトルコ-ブルガリア国境に到着。
改めてヨーロッパに
たどり着いたことを実感します。
といっても、
急に風景が変わるはずもなく…。
どの国も国境付近は
栄えていないので、
しばらく寂しい景色が続きます。
ブルガリア最初の町で真っ先に向かったのは
銀行のATM。
新しい国に入るときはすぐに両替できるよう
前もってお金を多めに用意しておくのですが、
この時はさっぱり忘れていました。
トルコに2ヵ月もいたので
旅人としての感覚が鈍ってます。
しかも、
ブルガリアの通貨が何なのかも調べてないし
「こんにちわ」「ありがとう」の挨拶も予習してないし
時差も調べてないから何時なのかもわからないし
入国初日はもう本当にぐだぐだ…。
国境を越えてから一人でバタバタ焦ってました。
気を引き締めねば。
ブルガリア1日目のこの日は
国境から80kmほどのところ
“ハスコヴォ”に到着。
人口10万人のこの街。
さっそくブルガリアの雰囲気を
感じられると思ったのですが、
中心地にいっても人がおらず
ガランとしてました。
これがブルガリアなのか…。
安いホテルを何件か探し求めたけど
とりあえず最安値が¥1,800。
これまでの国で
一番高いくらいの水準です。
もっと安いトコあったのかな。
街を歩くと
とにかく目につくのがカジノ。
通りの両脇に
ずらっと並んでいました。
他に娯楽がないから
なのでしょうか。
ブルガリアの第一印象は
どこか寂しさ漂う国という
感じです。
次の日も、
車の少ない田舎道を進んでいきました。
イスタンブールを出発してから
少しづつ寒さが戻ってきています。
休憩に寄った村で
集まってきた子供たち。
外国人自体がかなり珍しいようで
この周りにも遠巻きに眺める子たちが
沢山いました。
ハスコヴォから70kmほど走ると
ブルガリア第2の規模を誇る都市
“プロヴディフ”に到着。
中心街に行けば
人もたくさんいて
賑やかな雰囲気が味わえました。
街のあちこちに
アート作品が多く
展示されています。
近代的で
イメージ通りのヨーロッパ
に近づいてきたように感じます。
町全体がなんともオシャレ。
このプロヴディフ
ただ栄えているというだけでなく、
数千年に及ぶ歴史を通じて
ローマ帝国、オスマン帝国と
異なる大国によって支配されてきた街なのです。
街全体に多くの考古遺跡が
存在しており、
その代表は丘の上に建つ
1,500年以上前のローマ劇場。
現在もイベントが催されるそう。
こちら2世紀頃に造られた
古代ローマの円形競技場。
なんとその上にショッピングセンターが
覆いかぶさっています。
まさに古代と現代の
コラボレーション。
そして旧市街には
古代ローマではなく
オスマン帝国時代の邸宅が立ち並びます。
1つの町に異なる国の遺産が
共存していること自体、
日本人の感覚からすると実に新鮮。
紆余曲折を経て現在に至る
ブルガリアの歴史の複雑さを
垣間見たプロヴディフの街でした。
ホテルに到着して
「さぁ、くつろぐぞ」という時、
前日のホテルにスマホの充電器と変換プラグを
忘れてきたことが発覚!
金額的にも大した損失じゃないのですが
実は旅に出て以来
物を失くしたり、忘れたり、盗まれたことって
ほとんどないんです。
たかが充電器とはいえ
共にアジアを渡ってきた仲間を置き忘れきたことが
すごくショックでした…。
さよなら、古い充電器。
こんにちは、新しい充電器。