オアシス都市ブハラ
【116日目 4,672km】
到着するなり首都タシケントに戻ったりとバタバタしましたが
“ブハラ”は、乾いたシルクロードの道中に在るオアシス都市として栄え、
神学校やモスクが集中していたことで多くの有識者を育成、輩出。
旧市街には数々の史跡が溢れ、
現在でも世界中からの旅行者をひきつける観光地なんです。
自転車を置いてのんびり観光を楽しめたので
街のハイライトをご紹介したいと思います!
「カラーン・ミナレット」
ブハラ旧市街を代表する建築物が、
カラーン・モスクとその傍らにある“カラーン・ミナレット”。
約900年前に建てられた高さ47mにも及ぶ塔は
中央アジア地域のイスラム建築の中でも最大の高さを誇るのだそう。
青い空を貫く姿が爽快ですが、かつては罪人を袋に詰め
ここから突き落とす公開処刑の場でもあったみたいです。(怖いっ。)
現在修復工事中で残念ながら上には登れませんでした。
「アルク(城)」
5世紀頃に地を収めた領主の王宮として建てられ、
ブハラで一番古い建物でもあるのが「アルク(城)」。
壮大な建築ですが、1920年にロシア赤軍に爆撃され8割が崩壊してしまいました。
内部は博物館になっていて、
王室や処刑場など当時の暮らしが分かるようになっています。
中央アジアに来て以来あまり見かけなかった
中国人旅行客が殺到してました…。
「チャル・ミナール」
入り組んだ住宅街の中にこじんまり佇むのが「チャル・ミナール」。
築およそ200年のこの建物はかつて傍にあった神学校の門番小屋だったらしく、
重要な役割を担う場所ではなかったみたいです。
しかし、ブハラでは珍しくインドの建築様式の影響下にあり
そびえる青い4つの塔が特徴的。
中はお土産屋さんになっていました。
「ボロハウス・モスク」
アルク(城)のすぐにあるこちら「ボロハウス・モスク」。
王族が祈りを捧げとき専用のモスクであったそうです。
外側の柱に石ではなくクルミの木を使っていたり、
砂漠の地域にも関わらず目の前に大きな池があったりと、
王族ならではの特別配慮がちりばめられていました。
「タキバザール」
小さなドームが集合して、モコモコと丸い屋根が特徴の「タキバザール」。
数百年間前から市場としてあちこちに点在していたそうですが、
旧市街には3つのバザールが現存しています。
その名の通り今もバザールとしての役目を果たしています。
すべてお土産屋さんで、
民族衣装、絨毯、ナイフ、スパイスなどなど
まさにシルクロードを彷彿とさせるアイテムがそろっており
貧乏旅をしている身でもついつい買い物したい気分になってしまいます。
まだまだこれだけでなく、
大きなものから小さなものまで歴史を語る貴重な建築物が
ずらっと揃っている“ブハラ”の街。
しかもその多くは旧市街中心地に密集しているので
1日もあればひと通りまわれてしまいます。
自転車で移動すれば上海からたったの3カ月。
中央アジアへのご旅行をお考えの方はぜひお立寄りください!