西安到着!
【42日目 1792.4km】
霊峰・崋山から黄河に沿ってなだらかな道を走ること130km、
ついに中国内陸の大都市「西安」に到着しました!
上海に上陸してから6週間ほど、
ウォーミングアップをしつつ観光も楽しみつつ
予想以上に時間とお金を注いでしまいましたが、
とりあえず第一の目的地にたどり着くことができました。
以前も触れたのですが、
2カ月のビザ猶予期間中に中国を横切ることは難しいので
この都市から新疆ウイグル自治区・烏魯木斉(ウルムチ)まで鉄道で移動する予定です。
さてこの西安ですが、
こないだ寄った“洛陽”と同じように古代から都が置かれてきた場所とあって
多数の歴史遺跡を有する、中国でも指折りの観光都市となっています。
<大雁塔>
市内中心部から真っすぐ南下したところにそびえたつ石でできた塔。
実はこの西安で最も古い建造物は、かの有名な玄奘(三蔵法師)が
インドから持ち帰った経典を保存するために建立されたものなんです。
当時主流だった木造建築では火災の可能性があるから政府にお願いして
石で作ってもらったんだとか。
それでも、一回燃えちゃってるらしいです…。
<青龍寺>
見た目は普通のお寺なんですが、
日本文化にも大きな関わりがある場所です。
唐の時代に日本からやってきた空海が教えを受けたのがこの青龍寺。
1000年以上も前に瀬戸内海を抜け、東シナ海を渡ってここまでやってきた空海。
つまり旅の大先輩でもあります。
空海が切り開いた“四国霊場八十八箇所”の第0番札所でもあるそうで。
旅立ち前の巡礼を思い出して参拝してきました。
<兵馬俑>
西安観光のハイライトになっているのが有名な“兵馬俑”。
秦の始皇帝を埋葬する際の弔いとしてつくられたもので、
始皇帝の軍団を模しているそうです。
何千という数も圧巻ですが、紀元前200年ほどの昔に
これだけ精巧なものをつくる技術があったことに驚きです。
現在でも解明されていない技術も用いられていたそう。
1974年に井戸を掘っていた農夫さんがたまたま兵馬俑の破片を見つけ、
それをきっかけに研究が始まり、そのままドームをかぶせて博物館にしてしまっています。
そして、破片を見つけた農夫さんは現在博物館の名誉館長に!
掘ってみるもんですね。
ドーム内では今でも発掘作業や壊れた個体の修復作業が行われていますが、
まだ全体の1/10しか発掘されていないという話もあるとか。
こちら市内にある“回民街”というイスラム街で食べた「びゃんびゃん面」。
太いしっかりとした麺が特徴的でかなり美味。
びゃんびゃんの「びゃん」の字はこれまでに見たこともないほど
画数が多くて(58画)、変換もできないので
気になる人はぜひ検索してみてください。
大きな街だけに見て回るのにも時間がかかる西安ですが
たっぷり満喫してから次の街へ向かいます!