バハカリフォルニア走破!

投稿日:

【147日目 8,827km】

 

 

暑さにあえぎながら辿り着いたのは「ロレト」。

当初キャンプ場に泊まる予定でしたが、

熱帯夜による睡眠不足を考慮して宿をとりました。

 

 

 

エアコンの効いた部屋で

ベッドに埋もれる幸せ。

メキシコのWi-Fi環境はかなり良く

宿泊施設は当然の事、小さな食堂ですら

ネットワークを備えている確率が

かなり高いです。

 

 

 

到着翌日は休養日。

ロレトは“新大陸”西部への

キリスト教布教の拠点となった街。

中心部には石造りの教会が

堂々と構えています。

天気は毎日快晴。

 

 

 

ただ、炎天下での観光は地獄。

そもそも他の観光客なんて

ほとんどいないし、

お土産屋の人達も

日陰でぐでぇっと横になってます。

すぐ宿に戻ってのんびりしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、体力も回復してロレトを出発。

目指すはここから400km南の「ラパス」。

バハカリフォルニアの南端にある港町です。

 

 

 

出発からほどなくして見つけた商店で

めったに飲まないエナジードリンクを

補給しておきます。

今日は標高500mを一気に登る

峠が待ち受けている。

暑くなければ何でもないんだけど。

 

 

 

昼前にいよいよ峠越えの始まり。

バハも後半になるけど

結局、ほとんどの道に

十分な路肩はありませんでした。

まあ交通量自体が多くは無いので

危険を感じることも少ないですが。

 

 

 

ギアを一番軽くして、

時速6kmくらいで

じわりじわりとペダルを踏み込む。

振り返ったときの

曲がりくねった坂に

達成感を覚え、また上を目指す。

 

 

 

メキシコの道路脇には

よく祠のようなものがあります。

影で見えにくいですが

中に祀ってるのは聖母マリア。

ベンチを置いてあることも多いので

座って休ませてもらう。

 

 

 

意外とスムーズに峠を上り切り

60kmを走った所で食堂を発見。

まだ15時だし走れそうだけど、

この先に何もない砂漠が数十km

続くようなので、今日はここに

寝かせてもらえないか、お願いする。

 

 

 

100ペソ(約¥700)で

泊ってもいいよ、とのこと。

シャワーもあるようなので

泊まっていくことにします。

風通しも良く涼しい屋内で

休めるのが嬉しい。

 

 

 

営業中だというのに

広々と絨毯を敷き

くつろがせてもらうことに。

結果的に19時の閉店まで

ほとんどお客は来ませんでした。

大丈夫なのかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

ロレト出発2日目。

食料も持ってるけど、売り上げ貢献のために朝食を注文。

まあ美味しいんだけど、豆と炒り卵で¥700は高いなあ…。

 

 

 

昨日の峠を上ってからは

ほとんど平坦な道が延々と

伸びていました。

いくつものサボテンが

どこまでも生えているわけでもなく

だいぶ退屈な道が続く。

 

 

 

バハカリフォルニアで涼しかったのは

海沿いの街エンセナダくらいで

結局、全行程3週間のうち

ほとんどを暑さに苦しみながら

走っています。

常に冷たい飲み物を求めている。

 

 

 

砂漠に現れるこんな商店に

いつも助けられています。

掘っ立て小屋みたいなお店でも

ちゃんと冷蔵庫があって

冷たい飲み物を用意してくれてるから

なんとも嬉しい。

 

 

 

昼には町に到着し、

路肩の屋台にてタコス休憩。

汗だくで食欲無いのに

焼きたてのタコスは

食べれちゃうんですよね。

すっかり魅了されてます。

 

 

 

午後からも

代り映えのないまっすぐな道を

ひた走る。

サボテンの絶景を堪能したバハも

もう終わりに近づいているようで

ちょっとだけ寂しくなる。

 

 

 

16時前には100kmを走り

「コンスティテューション」という

街に到着。

予想以上に栄えており

ヤシの木が並ぶ

綺麗な街のようです。

 

 

 

通りにいくつもホテルが並んでおり

試しに値段を聞いてみると

¥3,000ほどと

意外に安いことが判明。

今日は野宿の予定だったけど

宿に入ることに決定。

 

 

 

気温の下がらない熱帯夜が

何日も続くことで、

夜が来るのが嫌にすら

なりつつあるここ数日。

朝まで目を覚まさずに

眠ることがこんなにも尊い。

 

 

 

 

 

 

 

 

ロレト出発3日目。

今日はひたすらに砂漠を走っていく行程。

 

 

 

アメリカ国境から1,500kmも

離れていたラパスが

あとほんの155km先に。

順調にいけば

明日には到着できそう。

予定通りにここまで来れました。

 

 

 

アメリカ・カリフォルニア州では

46℃のヒートドームに苦戦しただけに、

35℃なんて余裕と思ってましたが

最後までヘロヘロになりながら

何とか進んでいるという状態です。

観光をする元気すらない…。

 

 

暑いばかりに野宿でなく

宿に泊まることも多かったぶん

地元の方との交流も

最低限に留まり、

町から町への移動ばかりとなった

バハカリフォルニアの旅。

 

 

 

110km近く走ったこの日の夕方。

道路わきの食堂で食事を済ませ

店主の人に、

ここで寝ても良いかと尋ねる。

快く許可をくれて

裏の敷地に寝させてもらうことに。

 

 

 

家の横にはズラリと

牛肉が干してありました。

メキシコに入ってから

ビーフを食べる機会が

すごく多いです。

タコスは圧倒的にビーフが美味しい。

 

 

 

水辺が無く蚊がいなければ

テントすら立てず、

絨毯の上にごろんと寝てしまいます。

この日は吹く風も冷たく

気持ち良く眠ることが出来た。

いよいよ、バハ走行もあと1日。

 

 

 

 

 

 

 

 

ロレト出発4日目。

若干ながらも起伏があり、朝から汗を流して進む。

 

 

 

商店のベンチでちょっと休むつもりが

30分近く寝落ちしてしまう。

確実に疲れは溜まってます。

でもこの日の光を避けて

日陰で休んでいる時間は

最高に気持ちが良い。

 

 

 

ゆるやかな坂を上り続け

昼過ぎには峠の頂きに到着。

ここを下ればもうラパスは

すぐそこ。

達成感もあるけど、

何より早く宿で休みたい。

 

 

 

向こうには数日振りに目にする

カリフォルニア湾が。

来週にはこの向こうの

メキシコ本土を

走り始めているのか。

先の事を考えるといつも不安。

 

 

 

街の郊外で食堂を発見。

かなり久し振りに

お米を食べる。

これがかなり美味しかったけど

メニューの名前を覚えてない。

またこんなの食べたいから調べとこ。

 

 

 

坂を下り切ってから

さらに10kmほど進むと

いよいよ市街地へやってきました。

ここまで人や車が多いのは

国境付近のエンセナダ以来。

バハは大きな街も少なかったな。

 

 

 

 

 

 

バハカリフォルニアのゴール地・ラパス、到着しました!

 

まだメキシコ入国から一か月も経ってないですが、

すごく長く感じています。

メキシコに対する漠然とした不安があり気疲れしたのでしょうか、

とりあえず初めのパートを無事に走り切りホッとしています。

 

ここで船を待ちつつひと休みしたら、

いよいよメキシコの本土へと渡っていきます!