走行再開!

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【43日目 2,422km】

 

 

レネイさん宅でお世話になること1週間。

再び彼らのトラックの後部座席に揺られています。

 

山火事は収まる様子を見せず、どうやら道路は

1~2週間の内には開きそうもないことが分かりました。

僕が2週間前に通過したワトソンレイクに夫妻が買い出しに行くというので、

一緒に乗っけてもらい遠回りして

ワトソンレイクから自転車を漕いで南下することに決めたのです。

 

自転車乗りとして一番嫌なのが“来た道を戻る”という行為。

これまでの努力が水の泡になった気がするし、

「一度見た景色なんか見たかねぇやい」って気分です。

 

ひょっとしたら道路が開くかもなんて期待もあり

ひとつのギャンブルではありましたが、

せっかく海外まで旅に出たのにただ待つだけの日々を送る

というのも気が進まず、決心しました。

 

 

 

道中にはやはりブラックベアが。

遠くから見ると可愛らしいですが

車で近くから見ると

やはり迫力があります。

でも、彼ら見た目に似合わず

タンポポとか草を食べるんですよ。

 

 

 

300kmあまり走って

ワトソンレイクに到着。

二番目に近い街が300kmって

どんだけ町が無いのか…。

さんざん一緒にご飯を食べたけど

このランチがいよいよ最後です。

 

 

 

 

 

 

買い物を済ませると、ついに彼らと別れ

走り出す時が来ました。

偶然通りかかっただけなのに、本当に優しくもてなして頂きました。

今回の旅でこんなにも長い時間を共にする人は

ひょっとしてもういないかもしれません。

レネイさん、クリスティーナさん、本当にありがとう。

 

 

 

手を振りながら去る二人を見送ると

一気に寂しくなりました。

これから走るのは“ハイウェイ37”という道路。

平常時は交通量が少なく、道も狭くあまり整備されてないそう。

曇り空だし、なんか心細いんですけど。

 

 

 

しばらく進むと、

辺りは焼け焦げた森でした。

今回の火事とは別に

数年前にこの辺りも

ひどく燃えたそうです。

かなり広い範囲が焼け野原。

 

 

 

60km走った夕方。

川辺に無料のキャンプサイトを

発見し、テントを張る。

しばらくベッドで寝てたのに

テント張るとすぐアウトドアモード

入れちゃうから不思議です。

 

 

 

レネイさんおすすめの

インスタントライスが絶品。

もう少し南下したら

スーパーが増えるので

キャンプ飯のバリエーションを

増やしていこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

再出発2日目、この日は朝から雨。

基本ネットも通じないし、

天気予報をチェックする習慣がありません。

 

 

 

そういえばこんなもの持ってた

とバッグ用のレインカバーを初使用。

小屋の一つもあれば

雨宿りしたいけど、

何もない森が続けば

ただ前進するしかありません。

 

 

 

昼に小さな集落に到着。

郵便局の前で

ラーメン休憩です。

体も濡れて、雲もかかって

一気に冷え込む。

春はまだなのか…。

 

 

 

すると、午後から噓のように

綺麗に晴れ渡りました。

思えば今のところ

カナダでは終日雨というのは

経験していません。

日本が雨多いのか…。

 

 

 

午後4時頃。道路わきに

カフェを見つけ休んでいると、

あっという間に雲がかかり

今度は雹(ひょう)が。

なんだか今日は

情緒不安定な空模様。

 

 

 

そして数十分で

また綺麗に晴れ渡る。

もう全く予想ができません。

ただ、どんな悪天候も

どうやら一時的なので

あまり気にせずに進んでいこう。

 

 

 

今日も川辺に丁度いい場所を

見つけてテントを張る。

人が少なくて良いのは

どこでもキャンプができるということ。

アメリカ入ったらどこでもって

ワケにはいかないだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

再出発3日目。

今日はどうやら天気が良いみたい。

何日も変わらない景色をまた走り出す。

 

 

 

寒暖差が激しく

なんとも言えないですが、

暖かい日は暖かいです(当たり前)。

まっすぐ南に下りているので

1日でも早く半袖で走れる日が

来ることに期待。

 

 

 

100kmばかり走って

「ディーズレイク」に到着。

ハイウェイ37では最も大きい町

らしいけど、大したことはありません。

無限に続く森が若干

ストレスになりつつある…。

 

 

 

シャワーを浴びたかったので

初めてキャンプ場に泊まりました。

¥2,000ほどで

ヨーロッパと同じくらいかな。

熊の心配をせずに

夜中ぐっすり眠れるだけでメリット。

 

 

 

 

フォートネルソンの山火事を受け、

一時はどうなることかと思いましたが

何とか再び前に進み始めることができました。

遠回りするのが億劫だったけど、

やっぱり走ってる日々の方が楽しい。

少し時間はロスしたけど焦らず進んでいきます。