目指せワトソンレイク①

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【26日目 1,603km】

 

よほど疲れていたのか、

ホワイトホースのウィリアムズさん宅には

予定よりも多い4泊もお世話になっちゃいました。

しっかり回復したら再び走り始めます。

 

 

 

目指すは“ワトソンレイク”。

ホワイトホースから450km

ほど離れた小さな村です。

また景色の変わらないなかを

ひたすら走っていくことに

なるんだろうな…。

 

 

 

開業シーズン前の

キャンプ場を発見しランチ。

このテーブルがあるだけで

なんかすごく落ち着きます。

ベーグルサンドが

とても作りやすいし。

 

 

 

 

キャンプ場には

熊に関する注意書き。

とにかくテントの周りを

綺麗にしておくことだそう。

野生の熊なんて見たことないし、

目の前にしたら動けないだろうな。

 

 

 

さらに走って夕方5時ごろ。

やってないガソリンスタンドにて夕食。

熊対策として、

「野営地に着く数km手前で

食事を済ませておけ」

とウィリアムさんからのアドバイスです。

 

 

 

 

とうことでそのまま

テントを張るのではなく

しばらく走ってから野宿場所を

探すことに。

色んな国走ってきたけど、

そんなアドバイスは初めてだ。

 

 

 

夕食を済ませてから

13kmほど走ったところで

川辺に良い場所を見つけました。

サイクリストはもちろん

他の旅行者と一緒になることは

ありません。寂しい…。

 

 

 

 

 

 

 

 

ホワイトホース出発2日目。

だいぶ温かくなってきたとはいえ、朝方は氷点下。

テントには霜が降りるし、水もまだまだ凍ります。

 

 

 

走り始めると、予想に反して

起伏が激しいことが発覚。

450kmを4日間で、

と思っていましたが

どうやら無理な様子。

焦るのは止めよう。

 

 

 

と、1日の予定距離を縮めると

気持ちに余裕が出て

写真ものんびり撮るようになります。

一人っきりの自転車旅。

焦ったり、落ち着いたり

心のバランスをとるのが大切。

 

 

 

 

80kmを走ったこの日、

“テスリン”という小さな集落に到着。

誘惑に勝てずレストランに入店。

大した料理じゃないのに海外だと美味しい

「フィッシュ&チップス」を注文。

ただの揚げ物なんですけどね。

 

 

 

集落の外れに東屋を発見。

テント張れるじゃん、と近づくと

どうやら先客が。

愛犬を連れてヒッチハイクで

ユーコンを旅する「マークさん」。

怪しい人ではありません。

 

 

 

「一緒にキャンプしようぜ」

ということでテントを並べます。

アラスカからずっとですけど

移動中は人との関りが少なく

話をすることに飢えております。

北の果てには人がいないんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ホワイトホース出発3日目。

“テスリン”を出るといきなりの急こう配。

おかげで朝から体があったまるじゃないか。

 

 

 

路肩に動物の足跡を発見。

ホワイトホースから先は

とにかく動物が増えるぞ、と聞いてますが

なかなか近くでお目にかかれていません。

ちょっと怖いけど

やっぱり近くで見たいなぁ。

 

 

 

道の傍らでランチ休憩をしていると

ドライバーの方から差し入れが。

カナダではサイクリストに対する敬意を

とても良く感じます。

広大で自然豊かな国だけに

みんなアウトドアに憧れるよう。

 

 

 

丸い物体はチーズ。

カナダでは定番の一品らしく、

子供の頃弁当に入ってると

「いいなぁ、いいなぁ」と

羨望のまなざしにさらされるそう。

確かにこれは美味しかった。

 

 

 

 

この日から勾配に加えて

向かい風が強く吹くようになりました。

思えば、アラスカから風を

気にすることはなかったのに。

大陸の風ってずっと同じ方向に

吹くから、向かい風はホントにつらい。

 

 

 

 

100kmほど走ったこの日、

道端に廃業したガソリンスタンドを発見。

なかなか良い場所も見つからないので、

「もうここでいいや」とテントを張る。

夕食も済ませてないし。

疲れてると判断が雑になってしまう…。

 

 

 

カナダ北西部のユーコン準州。

人の少ない広大な土地がまだまだ続くようです。

同じ景色が目に焼き付いて、正直飽きるんだけど

でもそれが体験として濃く刻まれるというのも

自転車旅の魅力だったりして。