映画出演なるか!?

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【19日目 1,137km】

 

 

国境(カナダ側)の町ビーバークリークを出発し、

いよいよカナダの旅が始まります。

 

 

 

極端に変わるはずもないのですが

景色が開けたように感じます。

遠くに見えるほんのり雪をかぶった

山々がとても美しい。

寒い時期のメリットは空気が澄んで

遠くまで綺麗に見えること、

 

 

 

暖かくはなってきているものの

まだまだ河の水は凍っています。

地図を見る限り河いっぱいあるし

水には困らないでしょ、と思ってたけど

今のところほとんど汲みに行けるような

場所はありません。

 

 

 

 

 

 

80kmを走った夕方、

道路わきになんとサイクリストのカップルを発見!

向こうも少し興奮した様子ですぐに意気投合しました。

良い人そう。

 

 

 

“ニコラス”と“キャサリン”は

前日、国境から走り始めたらしく

しばらく僕と同じように

南へ下りていくルートをとるそう。

速くてついていくの大変だけど

ずっと一人だったのでちょっと嬉しい。

 

 

 

「せっかくだし一緒にキャンプしよう」

ということで、

川辺に良い場所を見つけ

夜を過ごすことに。

寒くて寂しいばっかりが

雪国の旅じゃないんだ…。

 

 

 

 

 

 

彼らが食事をしていると何やらカメラで撮影している人が…。

実は「ニコラス&キャサリン」カップルすごい人でした!

 

2021年にカナダの最北地点からアメリカ国境付近まで

スキー、カヌー、自転車で縦断する旅をしているのですが、

その様子を収めたドキュメンタリー映画「Canada Vertical」が

国内外の映画祭で大絶賛されたそう。

 

そしてこの度、カナダを西から東へと自転車やカヌーなどで旅しているのですが

次回作として完成させるため2名の撮影スタッフが同行しているんです。

走行中も機材を積んだ車が並走していました。

 

 

 

「君も思っきり映ってるから

映画にも出ちゃうかも。

問題なかったら承諾書に

サインもらっていい?」

ということで、

もしかしたら出られたりして。

 

 

 

カナダ走行2日目。

ずっと一緒に走るのもしんどいので

カップルとは、抜きつ抜かれつ

それぞれのペースで走っていきます。

起伏も少なく

穏やかでいい道が続きます。

 

 

 

夕方には「デストラクションベイ」

という地域に到着。

ガソリンスタンドを見つけ、ここで

テントを張らせてもらうことに。

「僕らはもうちょっと進むよ」と

カップルとはここでお別れです。

 

 

 

 

カナダ走行3日目。

天気の良い日が続いています。

風もそんなに強くないし、日中は気持ちいいくらいの気候。

 

 

 

大きな湖のほとりを走る

この日。

向こう岸の山がはっきりと見えて

最高の風景がずっと続いています。

湖の水面はぎっしりと氷に覆われ

真っ白な平原のよう。

 

 

 

前を向いても

絶景が広がっています。

はやく街に着きたいって思うけど、

こんな景色の中を走れることが

贅沢だよなぁ、なんて

考えながらペダルを漕ぐ。

 

 

 

午後からは緩やかながらも

長い長い上り坂が始まりました。

背中にびっしょり汗をかくほどで

初めてジャケットも抜いて

下着のシャツ1枚で走ったくらい。

でも風が吹くとまた寒い…。

 

 

 

上り坂の途中、また彼らに遭遇。

彼氏“ニコラス”の膝が悪く

なかなか進めていなかったそう。

もう会えないと思っていたので

こちらとしては

ちょっと嬉しいです。

 

 

 

夕方4時に

長い上り坂の頂上に到着。

600mしか上ってないけど

今回の旅でここまで一気に上がる

坂は初めてかもしれない。

徐々に足も鍛えていこう。

 

 

 

冷たい風を切って一気に坂を下ると

「ヘインズ・ジャンクション」という

町に到着。

町っていっても

ガソリンスタンドとモーテルが

数軒あるだけですが…。

 

 

 

ニコラスたち撮影部隊も泊まるというので

同じモーテルに泊まっていくことに。

寒い野宿の後で寝るベッドが最高に気持ち良い。

この時期じゃなかったらモーテルなんて絶対泊まってないけど、

寒い季節ならではの喜びがあります。

ホワイトホースまで、あと少し。