32ヵ国目・カナダ

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【15日目 741km】

 

 

“トック”の町を出て東に目指すのは

アラスカ=カナダ間の国境。

アンカレッジから出発したばかりではありますが、

今回の旅で初めての国境越えです。

 

 

 

前日までよりも景色が開けた分

起伏も多くなってしまいました。

上り坂が多いので汗もかきやすく

少しずつジャケットを脱いで走ることが

増えてきています。

早く半袖で走りたい…。

 

 

 

トックの町でクルミを購入。

何か物足りないと感じていた

サンドウィッチが遂に完成しました!

マヨネーズをベースに、ピクルスの酸味。

シャキシャキ玉ねぎとクリスピーなクルミ。

食感の対比が旨味を引き出します。

 

 

 

遠くに見える山の向こうに

カナダの大地が広がっているのだろうか。

ここまで景色が変わらないと

ずっとアラスカが

続くような気すらしてきます。

早く違う景色が見たい。

 

 

 

 

 

 

90km走ったところで

道端にガソリンスタンドを発見。

北米のスタンドには大抵、

ちょっとした商店がついてます。

ただ18時を迎えたこの時は

既に閉まっていました。

 

 

 

閉店とわかりうなだれる僕を

遠くで見ていたドライバーのおじちゃんが

辛ラーメンをくれました。

人からもらう辛ラーメンは暖かく、

そして辛い。

そのままガソリンスタンド前にテント泊。

 

 

 

 

 

 

 

 

トック出発2日目。

この日も縦に横にうねる道を国境目指して進んでいきます。

日中の気温は8度ほど、だいぶ暖かいです。

 

 

 

朝いち、ガソリンスタンドで

汲んでもらった水を飲もうとすると

すんごい濁ってました。

アフリカの井戸水でも

もっとキレイだったんですけど。

なぜ入れたときに気づかないのか…。

 

 

 

 

国境まであと少しのところで

モーテルを発見。

汚い水を全て入れ替えてもらうことに。

結果的にこれが

アラスカ最後の建物となりました。

ちょっと名残惜しい…。

 

 

 

さらに5kmほど進んだところに

入国審査の建物を発見。

ドキドキしながら行ったけど、

審査対象はカナダ側から

アラスカに入る人だけでした。

反対方向の僕はあっさりアラスカ出国。

 

 

 

 

 

そして、やってきました北米の大国・カナダ。

国境を越えてすぐ広がるのは北の大地・ユーコン準州。

まずはここから州の最大都市ホワイトホースを目指します。

 

 

 

入国後すぐは変わらない道が

しばらく続きます。

距離の単位が“マイル”から“キロ”へ。

暗算が苦手なのでとても助かります。

毎度1,6倍して考えるのが大変で大変で。

お隣同士なんだから共通にすればいいのに。

 

 

 

国境を越えてから

やたらと白鳥を見るようになりました。

「クワッ、クワッ」とちょっと間の抜けた

鳴き声がなんとも可愛い。

写真撮れなかったけど

ワシも見かけるんですよ。

 

 

 

 

国境から30km地点で

ようやくカナダ側への入国審査へ。

「入国目的は?」「どこ走るの?」

「仕事は何してたの?」「貯金は?」

など割と細かく聞かれます。

陸路の場合ビザなどの事前申請は必要なし。

 

 

 

審査後すぐに“ビーバークリーク”

という町に到着。

トックから200km弱。

ここで新鮮な野菜や果物を

仕入れておきたいところ。

栄養なさ過ぎて唇カッサカサなんですけど。

 

 

 

ところがやはりオフシーズンの為

商店やレストランはほぼ休業。

前後数百kmにわたって補給地点ないのに

どうやって食いつなげというのか…。

「あんた来る時期早すぎよ」って

地元の人にしょっちゅう言われてます。

 

 

 

開いてるけど

シェフが長期休暇で料理が提供できない、

という謎のレストランの前に

テントを張らせてもらうことに。

もう開けてる意味が分かりません。

いや、ホントどういうこと?

 

 

 

 

 

ということで通算32ヵ国目となるカナダの旅が始まりました。

人口は3600万と日本の3分の1にすぎないけれど、

国土はロシアに次ぐ世界第二位。

文字通りの大国はどんな旅となるでしょうか。

期待を胸に引き続きペダルを漕ぎます!