やっとの思いで…
【26日目 1206.8km】
前回の更新でお伝えしたビザ更新の件ですが…。
やはりと言うべきか思った通りにことは運ばず
今週に入りバタバタと動き回った結果、
やっとの思いで希望の光が降りそそいできました。
中国に滞在するための許可証であるビザ。
そして現在の僕に許された猶予期間は残り4日。
このビザ延長を申請するに至る紆余曲折についてご紹介します。
まず、
河南省許昌市の公安(警察)出入境管理局へ行ったところ、
「その処理はここではできません。」
見事に突っぱねられました。
それ以上の説明もなく、あっさり撃沈。
戻ってホテルのスタッフに相談すると
実は同じ街にもう一つ管理局があるとのこと。
そちらに出直すと「ビザ? ここじゃ無理だよ。」
はい撃沈。
見かねたホテルのマネージャーが
一緒に管理局に出向いてくれることに。
中国人がいれば心強いと思い、胸を張って再び飛び込むと、
「ダメです。」
やっぱり撃沈。
詳しい事情は分からないけども、
とにかくダメなものはダメだそう。
■管理局がある街ならどこでもできる
■大都市よりも地方の方が申請がスムーズ などなど
これまでに聞いた情報、ネットで調べた情報を考慮して挑戦した
許昌市での申請でしたが、どうやら難しい様子。
そこで、100kmほど離れたところにあり
同じ河南省の省都でもある「鄭州」でできないかと
オフィシャルサイトを調べたところ、
管轄業務のなかに“外国人ビザ申請”と書いてありました!
「電話で確認したげるよ。」とホテルのスタッフ。
期待しつつも、立て続けに断られたこともあり
どうせ無理なんじゃないかと不安を抱えて返事を待つこと数分。
「この省では処理できません。」
ほらね。撃沈。
まさに、八方塞がり。
体育座りをして夕日を眺めるしかなくなりました。
そこで最悪の場合はこれしかないと
頭の隅に置いていたプランを決行することに。
それは旅の先人たちがブログなどに書き綴ってくれた知恵でした。
許昌からはるか南西へ1,200km、四川省「楽山」という都市。
この場所ではかなり高い確率でビザ延長が申請できると同時に、
通常発行までに5~10日かかるところわずか24時間で処理してくれるそう。
残された時間は僅か、迷っている時間はないと
すぐさま新幹線に飛び乗り“楽山”へと向かいました。
中国上陸以来、自転車以外の乗り物に乗っていなかったのですが
急遽自転車をホテルに残し、“鉄道の旅”がはじまりました。
タクシーで違う駅に到着したり、
新幹線に歯ブラシ、タオルなどお泊まりセットを置き忘れたり、
正しい駅にいるのにタクシーで変なトコに向かったり。
心の余裕を失った途端にミスを連発しましたが、
複数の乗り継ぎをこなし13時間かけて目的の“楽山”に到着しました。
そして到着の翌朝、“人民政府政務服務中心”という所へ向かい
恐る恐る申請したい旨を伝えると、
「あーはいはい、ビザね。」
なんともまぁ、あっさり受け付けてもらえました。
必要書類の提出や証明写真を撮影の後、わずか30分ほどで終了。
翌日にビザを受け取ってビザ延長処理完了です。
ということでいま、四川省・楽山にいます。
ほんの一週間前には予想していなかった動きをしましたが
なんとか目の前に道は開けました。
なぜ、河南省では不可能なのか?
なぜ、楽山はたやすく申請できるのか?
なぜと問うても誰もわからないようで、
在中日本大使館も
「ビザ申請ができるかどうかはわかりません」と、サイトで述べてます。
理由なんて聞いてもムダ!
ただ目の前の道が閉じたら、開く! 開いたら進む!!
変わらず日々前進してまいります。