東洋のベニス

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【4日目 136.8km】

 

降り続いていた雨がやみ、初めて晴れ間が見えたのが

中国上陸から4日目のこと。

やっと自転車を漕ぎだせるときが来ました。

 

雲がかかってばかりの上海を後にして、青空のもと颯爽と走れるかと思いきや、

見上げる空には霞がかかって、工事現場のように埃っぽい空気。

うわさに聞くPM2.5を肌で感じながらも、タオルで顔を覆いながら

幹線道路を西へと進みます。

 

初日は苦戦した中国の道路事情も慣れてみると、

自動車レーンと原付・自転車レーンが完全に分かれており

日本よりもむしろ走りやすいことに気づきます。

 

ただこっちの原付バイクってエンジン音が全く鳴らないので

ドキッとすることが多々あります。

プリウスみたいにのそーっと近づいてきて気がついたらすぐ後ろにいるんです。

みんなクラクション鳴らしまくるから結局うるさいんですけど…。

 

 

休みをとりつつ上海から西へおよそ80km走ると、

昼過ぎにはこの日の目的地「蘇州」にたどり着きました。

 

この街、「東洋のベニス」なんて呼ばれているそうです。

上海のような高層ビル群もありつつ、

旧市街には運河が張りめぐらされた歴史的な景観が広がる渋い場所。

古くから生活に溶け込んできた運河の歴史は本家イタリア・ヴェニスよりも古いそうです。

 

 

また、市内に点在する沢山の庭園の多くは世界遺産にも登録されており、

観光にぴったりの場所。飽きません。

 

このあたりの地域は雨期に入りかけているそうで、

天気予報を見るかぎりまた足止めを食らいそうな予感。

なので、しばらくのんびり観光していきたいと思います。

(全然、 Cycling してない)

 

蘇州にたどり着く前に、休憩にふらっとよった市場で

珍しく英語で話しかけれられたかと思うと、青年は自転車に興味津々。

 

実はこのチャンくん、今年の夏から自転車中国横断を計画している

同胞だったんです。しかも、同い年。

夜には友達と一緒にわざわざ滞在先まで遊びに来てくれて、

食事をしながら旅について語り合いました。

 

聞けば彼の友達も現在、自転車で世界を一周しているそう。

流行ってます!