Cycling The Earth ~自転車世界一周の旅~

日記

バイバイアフリカ、最後の日々

2019.12.30 | 南アフリカ

【579日目 25,562km】

 

ついに6カ月におよぶ

アフリカ旅を終えることができました。

 

ここから日本に帰るわけですが、

フライトまで6日間あるので

帰国準備とケープタウンの観光を楽しむことにします。

 

 

 

滞在していたのはケープタウン中心部の外れ

「モウブレイ」という地区にあるゲストハウス。

旅の終わりはちょっと贅沢しようと

1泊¥4,000の所を選んじゃいました。

いいんです、頑張ったんだから。

 

 

 

宿というよりも、

自室に簡単なキッチンも付いている

アパートメントのような所。

快適だけど、もう田舎の小さな村で

テントを張ることもないんだと

少し寂しい気持ちになります。

 

 

 

フライト前の儀式といえば

自転車解体、そして箱詰め。

近くの自転車屋さんで

段ボールをもらうことができました。

セネガル以来2回目なので

あっという間に作業は完了。

 

 

 

 

 

 

 

 

自転車の梱包がすんでしまえば

いよいよ観光に繰り出します。

まず向かったのは

ケープタウンのトレードマークでもある

「テーブルマウンテン」。

 

 

 

テーブル状の真っ平らな頂上部分は

高さ1,000m。

歩いて登ることもできるのですが

疲労もたまってるので

ここはケーブルカーを利用。

 

 

 

 

実はこのケーブルカーも名物で、

面白いのが

床の円盤がゆっくりと1周回ること。

頂上へと上昇しながら

360°の景色が見渡せるというのは

世界的にもかなり珍しいそう。

 

 

 

5分ほどの空の旅を終えると

あっという間に頂上へ。

12月のケープタウンは

半袖ですごせるほど快適ですが、

ここは山の上とあって

かなり寒い。

 

 

 

3kmにわたって

平らなテーブル部分が広がる山頂。

遊歩道が敷いてあり

景色を眺めながら

のんびり散策することができます。

 

 

 

 

 

地層の研究により

6億年以上前に誕生したとされる

このテーブルマウンテン。

その歴史はヒマラヤ山脈より古く

地球最古の山だという説もあります。

 

 

 

 

 

 

 

西のほうを見下ろすと、

ビルと住宅が並ぶケープタウンの街に

左側には切り立った岩山・ライオンズヘッド、

さらにどこまでも続く大西洋と

かつてネルソン・マンデラ大統領が収監されたロベン島

などを一望することができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

明くる日は少し離れた場所にお出かけ。

移動手段は地元の人も多く利用するこちらの電車。

 

旅行者がトラブルに巻き込まれることも

少なくないとのことですが、

昼間のうちなら大丈夫だろうと乗ってみることに。

 

 

 

1時間ほどかけ半島の東側へ。

郊外に差し掛かり乗客も減ると

車窓をながれていく

海辺の景色を楽しむことができました。

そういえばアフリカで電車に乗るのは

初めてだ。

 

 

 

 

 

 

やってきたのはケープタウンの南東に位置する港町

「サイモンズタウン」。

スッキリしたヨーロッパのような景観が印象的です。

 

 

 

さっそく食べたのは

イギリス文化圏ではおなじみ

フィッシュ&チップス。

この料理ってどこで食べても

対して味に違いはないんだけど

ここのは割と美味しかったです。

 

 

 

さらに町から

3km離れた海辺にやってきました。

わざわざ電車に乗ってきたのも

この白い砂浜

「ボルダーズビーチ」

にやってくるため。

 

 

 

 

 

 

波打ち際へやってくると姿を現してくれたのは

ケープタウン名物「ケープペンギン」!

実は彼らに会えることをすごく楽しみにしてました。

 

 

 

アフリカ大陸南沿岸部に生息する

ケープペンギン。

40年前に沖合の島からやってきた

1組のカップルがこの浜辺に居つき

今ではアフリカ有数の

ペンギン繁殖地になったのだとか。

 

 

 

海水浴客も多く訪れる

このボルダーズビーチ。

人間の生活圏であり

さらに温暖な地域で

野生のペンギンが見られるのは

世界でもここだけだそうです。

 

 

 

 

保護対象の彼らに触れることは

禁止されていますが

撮影しようと近づくと

左腕を噛まれちゃいました。

ペンギン好きなだけに、ショック…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アフリカ最後の街ケープタウンでの滞在を

より思い出深いものにしてくれたのは“ウッドさん一家”。

 

到着4日前のキャンプ場でたまたま隣同士にテントを張っており

「ケープタウン着いたら一緒にご飯いこうよ」と

お誘いいただいてたんです。

 

 

 

郊外の有名なレストランでランチ。

こないだも食べたタラのフライですが

これはかなり美味しかった。

人にごちそうしてもらうときは

いつもの倍美味しくなります。

卑しい人間なので…。

 

 

 

店内から向こうに見えるのは

登ったばかりのテーブルマウンテン。

滞在中の6日間で

終日快晴ということはほとんどなく

残念ながら、見上げた時はいつも

雲をかぶってました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづくこの日はテーブルマウンテンに次ぐ

ケープタウンの観光名所「ライオンズヘッド」。

ウッド家の息子・クレイグさんに連れてきてもらいました。

 

大航海時代にこの地に流れ着いた

オランダの船乗りたちが

「山のカタチがまるでライオンのようだ」と

名付けたそう。

どこがライオンなのか、

僕にはよくわからなかったです。

 

 

 

頂上付近からはテーブルマウンテンが

すごく綺麗によく見えました。

海のすぐそばなのに

これだけの山が

そびえたっている光景は

かなり独特です。

 

 

 

 

 

 

わずか45分の登山を終えて頂上へ!

後半はかなりロッククライミングの様相を呈してましたが

待っていたのは街を見下ろす絶景。

テーブルマウンテンよりも街を間近で見ることができます。

 

 

 

こちらは2010年の

ワールドカップの際に建設された

スタジアム。

本田△(ほんださんかっけー)

が流行った時です。

 

 

 

 

頂上で見つけたのは「ハイラックス」

というげっ歯目の生き物。

かわいいんだけど、

なんでわざわざ

こんな高いところを選んで

暮らしてるんだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでのんびりしながら、

疲れを癒しつつ

これまでの旅を振り返りつつ

6日間を過ごし

ついに出国の日がやってきました。

 

 

 

出発の朝はウッドさん一家が

空港まで見送りに来てくれることに。

荷物が多くタクシーを手配するとなると

一苦労なので本当に助かります。

1週間ほど前に

たまたま知り合ったばかりなのに…。

 

 

 

 

 

 

そしてついにアフリカを発ち、

日本へ戻る時が来ました。

 

 

日本から東シナ海を渡り中国に上陸した時、

ジブラルタル海峡を越えアフリカ大陸に足を踏み入れた時、

旅のはじまりはいつも“不安と恐怖”ばかりで

楽しい出来事なんて想像する余裕すらありません。

 

しかしその道のりで待っていたのは、

温かい手を差し伸べてくれ

心から歓迎してくれるたくさんの人達。

 

ハグをして別れた後には、

また新しい誰かと出会い握手をする。

そんなことを幾度となく繰り返すうちに

気が付けばこんなところまで来ることができました。

 

 

 

“なぜ長い時間をかけ

こんなにも遠い場所まで

旅をすることができたのか?”

 

空港で撮影したアフリカ大陸最後のこの1枚の写真が

ひとつの答えを提示してくれているような気がします。

 

 

 

未知なる出会いに満たされた旅の日々は

ここでひと休み。

日本でからだを休め、気持ちを整えたら

続く南北アメリカ大陸をめぐる旅が

より良いものになりますように。

 

てことで、日本に帰ります!

 

 

 

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