Cycling The Earth ~自転車世界一周の旅~

日記

カテゴリー: 5 トルクメニスタン

中東の大国イラン

2018.10.4

【128日目 5,245km】

 

 

謎深きトルクメニスタンでの1泊を終え、

早々と次の国イランを目指します。

 

国境に向かうべくアシガバードの街中を走ると

石油産出国だけあり道路やビルはまさに豪華絢爛。

行ったことはないですが、ドバイなどに似た街並みなのでしょうか。

(自転車がかなり目立ってしまいジロジロみられるので写真は控えました。)

 

 

トルクメニスタン-イラン国境は、

アシガバードから距離にしてみればわずか60kmなのですが

その標高ははるか山の上1,700m。

5日間でのトルクメニスタン自転車縦断をあきらめた理由がここにあります。

 

1日掛かりの山登りになると意気込んでおりました。

食料も買い込んで準備万端だったのですが、実はしばらくして拍子抜け。

 

山道を登り始めて5kmほどで小さなゲートに着きました。

「ここからは自転車もバスに乗っけていってね。」

徒歩や自転車での通行は禁止されているようです。

しばらくしてやって来た大型バスに自転車ごと乗ってしまいました。

 

 

汗をかきながら数時間かけて走ることになるだろうと

思っていた登り道ですが、30分ほどで国境に到着。

何か予想しえないトラブルに遭うのではと

ヒヤヒヤしていたトルクメニスタンでの滞在はわずか24時間ほどで終了。

 

あっという間に6ヵ国目“イラン”に入国してしまいました。

今回の旅で唯一となる中東の国に突入です!
といっても越境直後はまだまだ何もない山の上、

はるか麓を目指して進まねばなりません。

 

木も生えていない殺伐とした山の中を2時間ほど走り、

夕方にたどり着いたのが

ひっそりとした山間の村“ダル・バーダーム”。

 

四角い家々が立ち並ぶ中央アジアにはなかった光景が

確かに異なる地域にやってきたコトを感じさせてくれます。

 

小さな商店の前に集まっていた人たちと話をしてみましたが、

英語は当然通じず、響きもこれまでの中央アジアとは違うペルシャ語になりました。

アルファベットから変化したキリル文字(ロシア語)も難しかったですが、

ペルシャ文字ともなるといよいよ解読不能です。

 

テントを張る場所を探しつつ村を散策していると、

ある男性が「ウチに泊まっていきなさい。」と優しい言葉。

リンゴ畑の奥を進んだ離れに寝床を用意してくれました。

 

ウズベキスタン最後の町ヒヴァを出発する時から、

閉鎖的なトルクメニスタンを経由し

中東のイランに入っていくということで、

どことなく不安や緊張がありました。

 

それでもこうした人の優しさに触れることで

晴れた気持ちで落ち着いて眠ることができます。

 

心優しきバルゲリーさん一家。

本当にありがとう!

 

とにかく人が親切だということで旅人からも評判の国・イラン。

1日目から素敵な出会いを与えてくれました。

 

この勢いで中東の大国を旅していきます!

 

 

 

謎深きトルクメニスタン

2018.09.30

【127日目 5,198km】

 

 

砂漠の聖都“ヒヴァ”での滞在を終えると

いよいよウズベキスタンともお別れ。

わずか60kmほど西にある国境を目指します。

 

 

国境の向こうに待ちかまえる次の国は“トルクメニスタン”。

中央アジア最後の国となります。

 

実はこのトルクメニスタンという国、

・故ニヤゾフ大統領時代より続く独裁政治

・旅程詳細を申請の上、ガイド付きでなければ観光旅行不可

・報道の自由度世界ワースト3位

 

これらのことから

「中央アジアの北朝鮮」とも呼ばれ、

極めて閉鎖的な国として知られています。

 

ただ入国することがまったく不可能なわけではなく

他の国へ向かうための経由地としてであれば5日間滞在することが認められており、

シルクロードを辿って旅をしているものとしては

通らざるを得ない場所にあります。

 

実際に、近年「地獄の門」なる観光スポットが人気で

多くの旅人が訪れているんです。

(絶景ですが、今回は行っていないので気になる人は検索!)

 

 

当初、自転車で縦断することを予定していたのですが

5日間という期限付きであることから断念してしまいました。

 

ということで、

お昼前頃にウズベキスタン-トルクメニスタン国境を

予想以上にスムーズに超えた後、

待ち構えていたタクシーを捕まえました。

(というか捕まりました。)

 

南のイラン側国境付近の首都アシガバードまで40ドル。

トヨタセダンの後部座席に何とか自転車を押し込むと

ドライバーは勢いよく走りだします。

 

道のりのほとんどはウズベキスタンでも散々見てきたような砂漠ばかり。

国土の85%が砂で埋め尽くされており、

人が住むのは国境付近の端のあたりだけだそう。

 

 

7時間ほどのドライブの末、目的地のアシガバードに着いたのが夜8時ごろ。

野宿は当然許可されておらず、

外国人が宿泊できるホテルも限られています。

 

いくつか安宿に目を付けていたのですがすべて満室で断られ、

たどり着いたのが1泊80ドル(1万円弱)の高級ホテル。

今回の旅で最高額の宿です。

 

夕食をとろうとホテルのレストランに向かうと、

30人程のスーツを着た大人たちが円卓を囲み大宴会をしておりました。

こちらの姿を見つけると、

「こっちおいで!」と無理やり椅子に座らされます。

 

次々と出される料理をつまみながら、

「どっから来たんだ?」「どんな旅をしてるんだ?」と、

酔っ払いたちから矢継ぎ早の質問。

 

何となく打ち解けたと感じた頃合いを見はかり

一緒に写真を撮ってもいいかと聞くと、

「ダメだ。カメラをしまいなさい」と忠告されてしまいました。

さっきまで機嫌よく話していたのに断られるとは…。

 

 

公的機関などの撮影が固く禁じられていることは聞いていました。

街中で白昼堂々とカメラを構えているとたちまち公安がやってきて

データの削除を命令するそうです。

 

そしてどうやらこのスーツのおじさん達も撮影禁止。

何者だったんだろう…。

終わりの見えない宴会の隙を突き、トイレに行くふりをして逃げ出しました。

 

 

どことなく窮屈さを感じつつこの日は就寝。

高級ホテルにもう1泊できるはずはなく、

ろくに観光もしないまま翌日トルクメニスタンを後にすることになりました。

 

 

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