テムコでひと休み

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【307日目 17,035km】

 

 

首都サンティアゴを出発して5日目、

南部の都市「プエルトモント」を目指しています。

 

途中の小さな町で

親切なご夫婦“ルイス&ジェシカさん”に声を掛けてもらい

テントを張らせてもらった翌朝。

なかなかお二人が起きてこないので、

実は昨日の夕方に判明していたパンクの修理をおこなう。

 

 

 

のんびり起きてきたジェシカさんが

朝食に用意してくれたのは、

チリの家庭料理「ウミタ」。

すり潰したトウモロコシを

皮に包んで茹でたもの。

ほんのり甘味があって美味しいです。

 

 

 

記念撮影をして、今日も出発。

高速道路の単調な日々が

続いていたので、ご夫婦との

出会いがとても嬉しかった。

“ルイス&ジェシカさん”

ありがとうございました!

 

 

 

そしていつも通り高速道路へ。

何でもない町に忘れられない

出会いがあるって

やはり自転車旅は素敵です。

いつもこうだといいけど、

いつもじゃないからこそありがたい。

 

 

 

出発から40分のところで

高速を下ります。

何百kmもひたすらずっと

真っすぐ爆走してますが

今日は珍しく

ちょっと立ち寄ってみたい所が。

 

 

 

すぐに現地に到着。

安全な場所に自転車を置いて

歩きはじめると、

沢山の土産屋や

通りを歩く観光客の姿が。

ワクワクしてきます。

 

 

 

 

 

 

目的の場所がコチラ「ラハの滝」。

森の中を激しく流れ落ちる豪快な瀑布。

ずっとアスファルトを眺めて走って来たので

目が潤います。

 

 

 

すぐ傍まで近づくと

スゴイ水しぶき。

何か記録的だとか、逸話があるとか

そういう滝ではないんですが、

落差40mに及ぶ滝は珍しく

予想以上に圧倒されました。

 

 

 

自転車を置かせてもらっていた屋台で

今日の“モテ”。

日に日に、このチリの

夏の風物詩の飲み物が

大好きになっていってます。

必ずキンキンに冷やされてるのも良い。

 

 

 

そしてまた高速道路を

走り始める。

サンティアゴ出発から

ずっと道は平坦だったけど

このあたりから起伏が出てきました。

時に立ち漕ぎをして進む。

 

 

 

夏真っ盛りのチリは

ただ今夏休み中。

平日なのに交通量多いし、

休憩に停まると

どこも家族連れの人でいっぱい。

ジュースを買うのも行列です。

 

 

 

あたりには木々も増え

気がつけば平原から

山間部に突入していました。

南北にほぼ真っ直ぐチリを

突っ切っていると、

地形の変化が感じられて面白い。

 

 

 

 

 

 

夕方7時頃、

「エスペランサ」という小さな集落に到着。

 

村に入る手前の橋から

ちょうど良さそうな川辺が見えたので

テントを張ることに。

静かだし、水は手に入るし

これ以上ないキャンプ地です。

 

 

 

傾いていく日を眺めつつ

夕食のクスクスを調理。

久しぶりに食べ始めたら

やっぱりクスクスは美味しい。

しばらくすると大自然に突入するので

かなりお世話になりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

サンティアゴ出発6日目。

連日、朝から天気が良く

雲のない青空がどこまでも広がります。

 

 

 

前日から増え始めた上り坂が

さらに多くなる。

ここ数日120km走るのが

当たり前だったけど、

今日はそこまで楽には

進めないかもしれない。

 

 

 

なかなか休める村を

見つけられないなか、

お昼過ぎに

道路脇のカフェを発見。

何もない景色を延々と走ると

つい休憩を忘れて疲れてしまいがち。

 

 

 

今日のモテ。

よく冷えてるどころか

半分凍ってシャリシャリなのが

すごく美味しい。

フルーツ缶の汁を薄めて

飲みやすくした様なお味です。

 

 

 

朝は一枚羽織るぐらいだけど、

日中はじわり汗をかくほどに

暑いです。

気付けば水も残り少なく

喉が渇いた状態で

前へと漕ぎ進んでいく。

 

 

 

そんなところに停まってくれたのが

こちらのご家族。

興奮した様子で、水と一緒に

熱い応援の言葉を貰いました。

“フリオ&パトリシオさん”

どうもありがとう!

 

 

 

 

 

 

そして、100kmあまりを走った夕方7時。

チリ南部では比較的大きな街だという「テムコ」に到着。

サンティアゴからプエルトモント、1000kmの旅ですが

ここで一度中休みをとっておきます。

 

 

 

すんなり宿を見つけられる

と思いきや、夏休みということで

チリやお隣アルゼンチンからの

旅行客でどこも満室。

一か月前に入国して以来、

大きな街はどこも人で溢れてます。

 

 

 

7軒目でやっと見つけた安宿。

画角の小さな単焦点レンズでは

映り切らないほど狭い部屋だけど

¥3,000とボチボチの値段。

でも個室だし綺麗とは言えないけど

ゆっくり休むことはできそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

6日間連続で走ると

さすがに疲れが溜まっています。

同時に、順調に進めた達成感も合わさった

心地の良い筋肉痛を抱え翌日は街を探索。

テムコの街は市場が評判だとか。

 

 

 

思えばチリでは

一定規模以上の街じゃないと

こうしたローカルの市場が無いようで

久しぶりの感じ。

特に買うものは無いんだけど

ダラダラと歩いて廻ります。

 

 

 

目を引いたのは

こちらも久しぶりのセビーチェ。

魚介類を果汁やお酢でしめた

サッパリとした海鮮グルメ。

生なので鮮魚が手に入る場所

じゃないとお目にかかれません。

 

 

 

 

テムコで一番おいしかったのは

宿近くの食堂で食べた「カスエラ」。

 

牛肉のほか、じゃがいも、カボチャ、トウモロコシ

と中に入る具材が決まっている定番スープ。

道中何度も食べてきたけども、

ダシが良く効いてて感動的に美味しかった。

スープを染み込ませて食べる付け合わせのパンも

また良いんです。

 

胃袋から満足できたら

引き続き南へ!