34か国目・ペルー

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【211日目 11,959km】

 

 

日本人宿「桜子」ではたっぷり5日間の滞在。

出発時には、

最後の夜にやっと会えた日本人旅行者の方と

オーナーのナツキさんに見送られ

ついに南米旅がスタートです。

 

 

 

南米大陸はじめの国、

そして自転車旅においては34か国目となるペルー。

 

古代文明が遺した多くの文化遺産や

数千mにもなるアンデス山脈の雄大な光景など、

とても楽しみにしていた国の一つです。

期待と不安を胸に南へと走り始めます。

 

 

 

宿から1kmも走らないうちに

高速道路の乗り口へ。

首都から出るためには

高速道路を進むのが

安全かつ早いそうです。

ちょっとドキドキ。

 

 

 

メキシコは自転車走行が公認だったけど

ペルーではグレゾーンだそう。

ただ料金所でも警察にも

止められないので

事実上オッケーみたい。

路肩も広く落ち着いて走れる。

 

 

 

首都とはいえ高層ビルが

立ち並ぶのは中心の

ほんの一部分だけ。

あとはレンガ造りの建物が

埃っぽい景色を埋め尽くします。

地震が来たら絶対危ない。

 

 

 

新たな大陸とあって

出発前は緊張もあったけど

しばらく走ってしまえば

これまでとなんら大きく

変わることはありません。

ただペルーはクラクション多めかな。

 

 

 

「ここを過ぎるまでは

寄り道なしで突っ切って!」

と忠告を受けていた

“ヴィジャ・エルサルバドル”。

丘の上がギャングの巣窟らしいけど

出発から30kmほどで無事通過。

 

 

 

安全地帯までたどり着いたところで

ガソリンスタンドにて昼休憩。

出発前にナツキさんから

おにぎりとスナックを頂きました。

おかげで余計な買い物もせず

ここまで来ることが出来た。

 

 

 

しばらく走った所で

限りなく広がる太平洋が

お目見え。

バハカリフォルニアでもそうだったけど

はるか向こうにある故郷・日本が

つい頭をよぎる。

 

 

 

夕方になると街も無くなり

ゴツゴツとした岩肌ばかりで

緑のない山々が姿を現しました。

ついこないだまで走っていた

ユカタンのジャングルとは

似つかない風景。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方5時を過ぎた頃、リマから90km地点の

「プラジャ・レオン・ドルミド(眠る獅子の海岸)」に到着。

もっと走る予定だったけど、思いのほか日の入りが早い。

 

ビーチの左手にある大きな岩が

ライオンが寝ている姿に見えるとのこと。

写真の左が頭で、右がおしりです。

 

 

 

砂浜に並んだ海の家のうちの

一軒に尋ねると

テントを張ってもいいとの

許可を頂けました。

ペルー走行初日はとてもスムーズに

野営地を確保。

 

 

 

夕食もここで頂くことに。

海水浴客向けなので値段は高め。

鶏肉を揚げたものに

ポテトとライスで¥1,000ちょっと。

ペルーの相場の把握がまだだけど

毎食こんなに高い訳じゃないです。

 

 

 

ほどなく太陽が海へと沈んでいきます。

言うまでもなくここは海抜0m。

数日後にはここから4,000m

のアンデスまで上っていくんだから

正直全然想像がつかない。

本当に上れるのだろうか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

リマ出発2日目。

メキシコカンクン到着から昨日のリマ出発まで

10日間空いたものだから、体がなまって仕方ない。

夜の19時半には寝たのに目を覚ますと朝の7時。

ほぼ12時間の爆睡でございます。

 

 

 

テントを畳んですぐ出発と思ったけど

海の家を営業する方から

「朝ごはんも食べていきなよ」

とお誘いを受けたので

お言葉に甘えることに。

これはラッキー。

 

 

 

朝からたまたま親戚の方も

集まっていたそうで

なんだか賑やかな朝食に

なってしまいました。

申し訳ないのでパラソルを運んだり

営業の準備を手伝います。

 

 

 

出発が遅れて今日も予定の街に

着くこと出来なさそうだけど、

こんな理由で足止めされるなら

いくらでも大歓迎です。

フランシアさんご一家、

どうもありがとう。

 

 

 

 

 

 

走り出した道は

昨日と同じ埃っぽい景色。

ペルーといえば山

というイメージだったけれど

それ以上に砂漠が広がっているよう。

とにかく砂が多いです。

 

 

 

リマから数百kmに渡る海岸線には

高級住宅街がたくさん存在します。

白くて無機質な建物が

のっそりと佇んでいる。

全く風景に溶け込んでないんだけど

ほんとに人が住んでるのだろうか。

 

 

 

リマを出発した昨日の午後から

ほとんど景色に変化がない。

退屈といえば退屈なんだけど

これがペルーなのか。

道は綺麗なので

気持ち良くは走れています。

 

 

 

砂漠といえば平地のイメージですが

実はかなり起伏もあります。

ユカタン半島が

ほぼ平らだったこともあって

足がビックリしている。

立ち漕ぎなんて一か月振りじゃないかな。

 

 

 

今日も90kmほど走った所でストップ。

名前も分からない村の食堂で

とりあえず夕食をとります。

まだ料理の名前を覚えてないので

いちいちどんなのが出てくるかも

分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

リマ出発3日目。

結局昨晩は食堂の前にテントを張らせてもらいました。

 

すごい静かでお客さん来るのかなと思ったけど、

日が暮れると高速バスが何台も止まって

百人以上のお客さんが次から次へとやってきました。

休憩地点になってるみたいです。

 

 

 

 

いざ走り始めると灰色の空。

リマ滞在中もそうだったけど

この辺り午前中は

雲がかかりがちなようです。

雨が降らないからいいんだけど

せっかくなんでスカッと晴れて欲しい。

 

 

 

メキシコほどそこらじゅうに

屋台があるわけじゃないけど、

村や町にたどり着けば

手頃な食堂が沢山あります。

もうちょっとパターンが見えてきたら

ペルー料理もまとめますね。

 

 

 

リマから200kmほど離れると

交通量もかなり落ち着いてきました。

新しい国に入るとまずは

交通事情が不安。

とりあえずこれまでのところ

猛スピードのトラックはいません。

 

 

 

明日には目的の街に

余裕をもってつきそうなので

今日は70kmちょっとでストップ。

「パラカス」という町の外れに

¥1,500の安い宿を

見つけることが出来ました。

 

 

 

 

 

 

いよいよ始まった南米の旅。

まだ海岸線をのんびり漕いでるだけだけど、

先に待ち構えるアンデスの山岳地帯へと

少しずつ距離を縮めていきます。