メキシコ第二の都市・グアダラハラ

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【161日目 9,278km】

 

 

テキーラの原産地“テキーラ”を出発。

メキシコ本土最初の目標としていた

グアダラハラまではわずか70km。

街そのものが楽しみということもあるけど

まずは休みたい。

 

 

 

街を離れても

アガベ畑はかなりの面積に

広がっています。

所々に農家さんが作業をしており

肥料を蒔いたり世話をしてます。

9年てホントすごいなぁ…。

 

 

 

アガベに突き刺された

女性のモニュメント。

コンセプトが全く分かりません。

作者に聞いてみたい。

メキシコはこういった銅像などが

すごく多いです。

 

 

 

醸造所にてアガベが焼かれている様子。

サツマイモをふかしたような

どことなく甘い匂いがします。

これがあの強烈なお酒になる

というのが信じられないよな。

ふかし芋の方が美味しいけども。

 

 

 

午後にはいよいよ

グアダラハラの都市圏に突入。

道路が急に広くなったけど

同時に交通量も極端に増えました。

トラックも多いので

気を付けて路肩を進む。

 

 

 

中心部に近づくと

かなり長い距離に渡って

サイクルロードが敷設されていました。

入国以来ここまで整ったエリアは

走っていないので

新鮮に感じる。

 

 

 

そして、ついにたどり着きましたグアダラハラ!

標高1,500mに位置し、

ここに来るまで上がっては下がる山道に苦戦しましたが

港町マサトランから1週間ほどかけて到着。

 

 

 

 

 

 

まず最初に向かったのは自転車屋さん。

ここで何としても

手に入れておかなければいけないものがありました。

 

 

それがサイクルパンツ。

バハ走行の後半、夜中に干してる間に

犬に嚙まれたのだろうと思います。

最初はほんの小さなピンホールだったのに

一週間あまりでここまで広がってしまった。

人の家泊るのに、こんな奴が来たらヤダ。

 

 

 

ネットでノーブランドの安物を

買ったのも良くなかったです。

内側のクッションもボロボロなので

迷わず新品を購入。

信頼のブランド“スペシャライズド”

(¥6,000也)

 

 

 

 

 

 

 

 

到着翌日は早速市内の観光へ。

 

グアダラハラ市そのものの人口は130万人ですが、

都市圏を形成する近郊の街を含めると

なんと500万人規模の大都市であるグアダラハラ。

首都メキシコ・シティに次ぐ国内2番目の大きさだそうです。

 

 

 

人口の多さだけでなく

かつて植民地として支配していた

スペインの面影を

かなり色濃く残しているのも特徴。

観光地としても有名で、

国内外から多くの人が訪れます。

 

 

 

バハ・カリフォルニアから始まり

いくつかの街を通過してきましたが

メキシコの本格的な都市を歩くのは

ここが初めて。

まず目を奪われるのは

やはり歴史的な建造物群。

 

 

 

数多くの建物の中でも、抜群の存在感を示すのが

都市のど真ん中に鎮座する“グアダラハラ大聖堂”。

完成からは400年も建っており

地域で最も古い教会だそう。

 

 

 

中に入れば、祭壇の上部から

鮮やかな色を放つ

ステンドグラスに視線を奪われます。

壁や天井の彫刻も繊細で

言葉を忘れて見とれてしまう。

これが街の真ん中にあるから凄い。

 

 

 

現役で使用されている

市役所庁舎や劇場など、

どれもが長い歴史を持っており

建物自体が芸術作品といえるほど。

アラスカから走ってきて、ここで

初めてヨーロッパの香りを感じます。

 

 

 

 

 

 

中心部から5kmほど離れたところにあるのは

“トラケパケ”という地域。

伝統的な民芸品を揃えたお店がずらりと並びます。

 

 

 

特に有名なのが

ガラス工芸だそう。

お店に足を踏み入れると

メキシコならではの

色彩豊かなオブジェが

壁中に飾られております。

 

 

 

生活雑貨から家の壁まで

とにかくカラフルで明るいのが

メキシコの特徴。

日本の“わびさび”的な感性とは

真逆をいくようです。

ずっと見てられる。

 

 

 

 

 

 

見所の多いグアダラハラの中でも

一番長く滞在したのが中心部の“リベルタ市場”。

中南米全土でも最大級の規模を誇る市場だそうです。

 

 

 

3つのフロアから成っており

吹き抜けを見下ろすとこんな様子。

八百屋からお土産屋、

靴屋に食堂まで

様々なジャンルのお店が

ぎゅうぎゅうにひしめき合ってます。

 

 

 

やはり心を奪られるのが

色彩豊かな雑貨たち。

こんなの部屋に置きたいなぁ、

ということでお土産に

いくつも買ってしまいました。

(空輸にて日本へ発送。)

 

 

 

メキシコのみならず

中南米を代表する音楽ともいえる

“マリアッチ”もグアダラハラが発祥。

平日だというのに

市場の中では楽団の陽気な

生演奏が響いていました。

 

 

 

市場で食べたのは

グアダラハラ名物“アオガダ”。

牛肉を挟んだサンドイッチに

トマトベースのスープをかけたもの。

パンが染みてグジュグジュです。

ちなみにアオガダは“水死体”の意。

 

 

 

 

 

 

 

 

グアダラハラ滞在中、お世話になったのは

Warmshowerのホスト“アルドさん”宅。

二人の息子さんと仲良く暮らしています。

 

半年後に、僕が南下した

バハカリフォルニア半島を自転車で走るそうで

お互い有益な情報交換が出来ました。

 

 

 

アルドさんのお仕事はピザ屋さん。

完成したピザを十代の息子さんが

自転車で届けに行きます。

昼間からせっせと生地をこね

夜の忙しい時間帯に備えます。

今は一日十枚のスモールビジネス。

 

 

 

どこでピザ修業したの?、と聞くと

「YouTubeだよ」とのこと。

そんなんで美味しいのが出来るわけ…、

と疑いつつもご馳走になると

これがホントに絶品!

やろうと思えば何だってできる。

 

 

 

 

 

 

アラスカ出発以来初めてといえるほど

グアダラハラではゆっくりと観光を楽しみました。

バハから海を渡り、

本当のメキシコというのが分かりつつあるように感じます。

 

まだまだ山間部が続きそうですが

引き続きメキシコを南へ下っていきます。