メキシコ本土、走行開始

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【153日目 8,959km】

 

 

バハカリフォルニアのゴール地・ラパスにて休養中。

滞在しているのは今回の旅で初めてとなる“ゲストハウス”。

世界旅行の定番ですが、カナダ・アメリカでは

旅人が集まるような観光地を訪れていないので

泊まる機会がありませんでした。

 

 

 

ゲストハウスの良い所は

大体キッチンが着いている点。

スーパーで買い物をすれば

野菜なり肉なり

自分の望むものが食べられるし

料理をすること自体が楽しい。

 

 

 

砂漠の水不足は深刻なため

手洗いで洗濯するのも禁止でした。

「近くの洗濯屋さん行ってちょうだい」

とのことで、お任せすると

¥800ほどとぼちぼちの値段。

水が無いからと1日遅れでの仕上がり。

 

 

 

写真整理にブログ更新、

船チケット購入などなど

細々した用事をこなすと

2日間の休養日はあっという間。

結局ラパスの街も軽く歩いた程度。

スキューバの名所らしいですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてついに本土へ移動する日。

港は中心街から20kmほど離れていました。

19時発だけど、なぜか16時には乗船しなければならない。

暑さのピークとなる昼過ぎに宿を出て向かいます。

 

 

 

宿を出てほどなく

港方面に向かうトラックに

声を掛けられました。

普段なら断るけど、

今日は港までの小移動なので

ここは甘えてしまいます。

 

 

 

あっという間に港に到着。

19時に出港して

対岸のマサトランに着くのは明朝9時。

つまり船で夜を越すことになります。

普段自転車ばかりだから

ちょっとワクワクする。

 

 

 

ちなみにチケットは1万6千円。

もっと安く、日をまたがずに着く

船会社もあったけど

なかなか経験しない船旅を

楽しみたかったんです。

どんな部屋だろう…。

 

 

 

期待を胸にキャビンへ向かうと

飛行機のように椅子がズラリ。

実は、一番安いチケットでは

ベッドなどなく椅子だけ。

「ウソでしょ、船旅楽しみだったのに…」

スペイン語が理解しきれない為の失敗です。

 

 

 

乗り込んでしばらくすると

まだ出港前だというのに

食事の配給が始まりました。

ビーフの煮込みとトルティーヤなど。

メキシコ人の「そんなに辛くないよ」は

僕にとってはめっちゃ辛いです。

 

 

 

やがて日も暮れた頃に船は出港。

座席を倒しても、やはりじっくりとは眠れず

寝たり起きたりを繰り返しながら朝を迎えました。

 

 

 

朝の9時の到着したのは

海辺の観光地でもある「マサトラン」。

船上から街を見渡すと

高いビルも立ち並び

賑わいが感じられます。

メキシコ旅も次なるステージへ。

 

 

 

船の上で仲良くなったのは

自転車好きのフアン&カルロスさん。

バハの各所を自転車で走った

帰りなのだそう。

インチキスペイン語をなんとか

聞きとってくれました。

 

 

 

 

 

 

フェリーを降りたら、

勢い良くペダルを漕ぎ始める予定だったけど

椅子で寝たせいで、体が痛くイマイチ眠れてないので

今日は無理せずマサトランにて一泊してくことに。

 

 

港近くのホテルにチェックイン。

すぐに走れるよう朝到着の便を選んだのに

結局宿をとることになるなんて…。

言葉が上手く話せていれば、と思うけど

こういう小さなトラブルこそ

旅の醍醐味だと納得することにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

宿のベッドでぐっすり眠った翌朝。

気を取り直して、いよいよメキシコ本土を走り始めます。

ここからまず目指すのは国内一大観光地である「グアダラハラ」。

5日もあれば着くだろうか…。

 

 

 

船で出会ったフアンさん達の

アドバイスに従って

“オウトピスタ(高速道路)”を

走ることに。

多くの区間は無料で

路肩がしっかり確保されてます。

 

 

 

「メキシコの高速なんて危なそう…」

と思っていたけど、

交通量はそんなに多くないし

スピード出す人もそんないないので

のどかな景色を眺めつつ

とても快適に走ることができます。

 

 

 

昼は町に着いてランチ。

まだ走り始めたばかりだけど

バハに比べると、

小さな集落でも人が多くて

活気があるように感じます。

バハが田舎だったんだろうな。

 

 

 

半島に比べると若干気温は下がり

30℃ほど。

少しは快適かと思いきや

こんどは体にドロっとまとわりつく

湿気がひどい。

日本の梅雨時のような不快な暑さ。

 

 

 

120kmほどを走って

夕方に「パルミジャス」

という集落に到着。

怪しい雲行きが気になってたけど

やはりしばらくすると

雨が降り始めました。

 

 

 

雨宿りもかねて飛び込んだ食堂。

日も暮れて雨も止まないことから、

閉店後にこの軒下で

寝させてもらいないかと

店主のおばあちゃんに

相談しました。

 

 

 

 

 

 

すると、いとこの家にベッドが空いてるからと

そちらで寝かせてもらうことに。

不安だったメキシコ本土での野宿ですが

なんと初日から幸運に恵まれました。

 

 

 

しかも、いとこの“ショーンさん”は

(↑上写真右側)

小学校の先生をされているとのこと。

話は進み、

翌日は学校の授業に

お邪魔することとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝。

集落の外れにあるのは100人あまりが通う公立中学校。

ショーンさんと一緒に朝7時前に来ました。

やたら早いから授業準備かなと思ったら、

なんと1時間目の始業が7時だそう。

 

 

 

各クラス10~20人ほど。

自己紹介をすると

生徒の子供たちは

旅について、日本について

あれこれと質問をしてくれました。

最終的に4つの授業に参加。

 

 

普段は英語を教えている

ショーンさんですが、

この日は近く行われる行事で

披露するダンスの練習を行っていました。

中学生にあたる子供たちですが

みんな素直で良い子そう。

 

 

 

楽しいひと時を終え

午前中で授業は終了。

午後からはショーンさん宅で

のんびりさせてもらうことに。

ただ、暑いしジメジメするしで

家の中にいても汗をかいてしまう。

 

 

 

ショーンさんお手製の晩御飯で、

食べよう食べようと思いつつも

出会えていなかった

サボテン(ノパル)を食べました。

炒めものだと味ははっきりしないですが

ネバっとした食感が独特。

 

 

 

 

 

ということで、メキシコ本土編に突入しました。

 

1日走っただけで、嬉しい理由での足止めもあり

これからの旅路にも期待が高まります。

ショーンさんありがとう!