メキシコ走行開始!
【133日目 7,731km】
エンセナダではのんびり3日も滞在。
情報を整理して準備を整えると
バハカリフォルニアを南へと下っていきます。
いよいよメキシコ本格走行開始。
国境のティファナからエンセナダまでは
無機質な高速道路沿いを
進んでいたので、
ここから本格的にメキシコという
国を走り始める感覚。
期待半分、不安半分。
いつくもの集落を通過していきますが
とにかく埃っぽい。
砂まみれの道であるうえ
交通量が多いから
景色がくすんでみえます。
トラックが横通ると特にヒドい。
海沿いということもあって
空気が滞留しないからか、
昼過ぎでも気温はおそらく30℃ほど。
汗が滝のように流れることもなく
快適に走ることが出来ます。
田舎道は特に気持ち良い。
80kmほど走った「サン・ビセンテ」
の集落にてモーテルへ。
エンセナダのトーマスさん宅の
水道の調子が悪く4日ほど
シャワーを浴びれておらず。
どうしても浴びたかったんです。
1泊が¥3,000あまり。
1万円以下では泊まれなかった
アメリカと比べると
一気に安くなりました。
温水も出てWi-Fiもついて
十分快適です。
夕食は近くの食堂へ。
なんやかんやメニューが並んでいますが
基本はトルティーヤで包む具材を
何にするか、というチョイス。
ビーフとチキンが定番のようで
ケサ(チーズ)が入れば絶対美味しい。
エンセナダ出発2日目。
宿の前の屋台で朝食を済ませます。
やっぱり路上で食事が食べられる国が好きだ。
運転が荒いのでは、と懸念していた
メキシコのドライバーですが
なんらアメリカ・カナダと変わりません。
猛スピードで追い抜かされることも
ものすごく接近されることもなく。
ボロボロの車は多いけど…。
お昼には小さな集落
「エヒード・プンタ・コルネット」
に到着。
多少スペイン語は勉強してきたけど
メキシコは料理名や地名が
長くて難しすぎます。
タコスやブリトーは
生野菜をしっかり摂れるのも
嬉しいところ。
トマト、玉ねぎ、パクチーにキャベツなど。
“ワカモレ”というアボカドを
すり潰したものは必須です。
ランチを済ませるとお昼寝タイム。
エンセナダのお土産屋さんで
絨毯をゲット(¥2,000)。
乾燥した地域だと
日陰がすごく涼しくて気持ちがいい。
1時間近く爆睡しました。
バハカリフォルニア半島は
“1号線”が貫いており、
南北に移動するには
ほぼこの道路しかありません。
必ずしも整備状況が良いわけでなく
路肩が無いこともしばしば。
目的の町「サン・キンティン」
が近づいた夕方。
予想を超えて栄えており
一気に交通量が増えてしまった。
みんなゆっくりだから危なくはないけど
かなりすれすれを追い越されていく。
昼寝のし過ぎで到着が
遅くなってしまい、賑わう街に
野宿場を探す余裕が無くモーテルへ。
アメリカより安いとはいえ
毎日数千円を使うわけにはいかない。
気を引き締めねば。
そして、タコスでも何でも
1食¥800ほどは掛かってしまいます。
物価大国アメリカのせいで
感覚がマヒしてますが
実は今のメキシコ
ものすごい安いわけではありません。
エンセナダ出発3日目。
気を引き締めねば、とか言ってるそばから
食堂にて朝食。
だってメキシコ料理の誘惑が…。
向こう側に見える太平洋。
曇り気味なこともあって
午前中のうちは少し寒いほど。
ただ今日は内陸の砂漠に
突入するので、海ともお別れ。
暑くなっていくんだろうな…。
海に沿って南に向いていた道が
内陸側に曲がると
山が増えて、道の起伏も
激しくなって来ました。
時には自転車を押しながら
せっせと進んでいく。
昼には「エル・ロサリオ」
という集落に到着。
スーパーもあるので
これから向かう砂漠に備え
食料や水などの
買い出しをしておきます。
午後からいよいよ山間部へ。
これまで一定間隔で集落がありましたが
ここから300km近くは
砂漠地域広がっています。
海から離れることで
気温も上がり始めました。
メキシコ入国以来、
涼しい日が続いていたけど
このあたりから気温は35℃。
アリゾナの災害級の暑さじゃないにしろ
やっぱりしんどいです。
熱くなった水で喉を潤す。
最も高い場所でも
標高800mほどだけど、
いくつもアップダウンを繰り越すので
1日の獲得標高は1,000mを
越えます。暑くさえければ
なんてこと無いんだけども…。
夕方、荒野のなかにポツンと佇む
商店を発見。
トラック運転手向けでしょうか、
おじさんが一人で営んでいました。
冷蔵庫もあり冷たいドリンクを買って
今夜はテントを張らせてもらうことに。
モノに溢れ便利すぎるアメリカ・カナダから
やって来た国メキシコ。
物価も高いのか安いのか分からないまま
あれこれと手探りですが、
なんとか前に進み順応していきます。