ザンビア南下
【524日目 22,367km】
グレート・イースト・ロードを走り終えると
早くもザンビアは後半戦に突入。
南西の国境に向け走りだします。
首都ルサカはわずか5kmほど走ると
あっという間に郊外へ。
ちょうど祝日と重なったこともあり
道路は車が少なくスカスカ。
50kmほど走ると
大きな川を渡りました。
ここまで大きな水源は
アフリカでは初めてかもしれない。
見てるだけで気持ちがいいです。
カフエという町を越えたところ。
真っすぐ進む大きな道を外れ
西のほうへ走り始めます。
昼はやっぱり
シマと肉。
飲み物も炭酸飲料しか売っていないので
コーラを飲みまくってます。
人生ではじめてコーラにはまったかも。
コーラって美味しいんですね。
午後からは道がガタガタ。
工事中らしくときには
砂の上を押して進んでいきました。
130kmを走って「マザブカ」という町に到着。
宿も下調べしていたのですが軒並み¥2,000以上。
安いところはないものかとうろついていたところ
モスクを発見。
「敷地内でテント張ってもいい?」
と尋ねると、
宿舎で寝てもいいということに。
宿直の人もおらず貸し切り状態。
久々の100km以上の走行で
疲れはかなりのものでした。
キリスト教が普及したアフリカ南部諸国ですが
イスラム教徒も一定数いるみたいです。
これまで通ってきたイランやトルコで味わった通り
イスラムの方の旅人に対する優しさは世界共通。
「スーパーで好きなもの買って食べなさい」と
お金までいただく始末。
断り切れず買い物に向かいすぐさま食べ切ったので
写真ないけど…。
ルサカ出発2日目。
この日はとにかく平坦な道のり。
のどかな景色をとにかく真っすぐ進んでいきました。
そして、120kmを走り「ムゾカ」の村に到着。
走行中は、時に立ち止まり
写真を撮るのが習慣になってるのですが
この日はなぜか写真がありません。
どうしたんだろう?
宿のないこの村では、
民家の裏でテントを張らせてもらうことに。
連日100km以上を走ったからか
体はバテバテの状態。
深い深い眠りに落ちました。
翌朝、5時の日の出と同時に目が覚めると
「メェー、メェー」と大きな鳴き声。
肩にヤギをかついだ男性と包丁をにぎった男性が
やってきました。
「もしや!?」と思い
ことの流れを観察していると、
地面に押さえつけられ
絶叫するヤギ。
そしてその喉に突き付けられたのは
冷たく光る銀の包丁。
この続きの写真はもちろんあるのですが
ちょっと自主規制。
カメラ向けてるだけで心臓はバクバクでした。
朝から壮絶な最期の瞬間を見せられ
この日も元気にスタートです。
準備を整えるのですが
ルサカで休んで走行3日目にしてはやけに体が重たい。
なぜだ?
ザンビア前半の
グレート・イースト・ロードに続いて
あまり見栄えのしない
地味な風景の連続。
ただただ前へと進んでいきます。
この日も130kmと連日の長距離走行。
道が平坦な分、テンポよく進めています。
向かうのは「カロモ」という町の
10kmほど先の道の脇にある
キャンプ場。
夕方、疲れ果ててたどり着いたキャンプ場。
南アフリカ出身のロブさんご夫婦にあいさつすると
「君、今日自転車を漕いでいたのか!?」と
ものすごく驚いたご様子。
聞けばこの日の気温は40℃!
夏が近づくアフリカ南部、
連日の猛暑で現地の人もヘロヘロ状態だそう。
この瞬間、ルサカを出発してから
やけに体が疲れていることに合点がいきました。
(走行中の写真が無いのも、
カメラを手に取る気力がなかったってことです)
やけに暑いなと思ってましたがまさかの40℃越えとは…。
人に言われなければ暑さに気づかない自分の体に呆れます。
28℃くらいだと思ってました。
日が傾き暑さも和らぐと、
元気が戻ります。
ロブさん家の
野菜と自家製ソーセージをゲット。
どう料理してくれようか…。
野菜スープを作ることに決定。
直火でじっくりコトコト
煮込んでいきます。
焚火での調理は
キャンプの醍醐味なんです。
ナス、トマト、ズッキーニの
夏野菜のだしに加え
牛肉の旨味がしっかりと溶け込んだ
至高のスープが完成しました。
オリーブオイルと塩で味を整えたら
もう最高。
しょっちゅうキャンプしてると
「良いキャンプ」と「悪いキャンプ」ってのが
自分の中でできあがってきます。
この日はホントに
良いキャンプだったなぁ。