山を走る

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【487日目 20,195km】

 

タンザニアでの一大イベント・サファリツアーを終えると

ミクミを出発して

南の隣国・マラウィを目指し走り始めます。

 

 

 

ここから山間部を走るので

アップダウンが続いていく予定。

サバナ気候も壮大な平原ばかりではありません。

 

 

 

朝の走り始めから

いきなり数百mも

標高を上げていきます。

太ももに力を込めて

とにかく上る。

 

 

 

山中も

しっかり道路は舗装されています。

道路の路面状況に関して言えば

本当にこれまでの国で

一番素晴らしいのではなかろうか。

 

 

 

ふと道脇に

青々とした果実を実らせた木が

群生しているのを発見。

地形も様々なタンザニア。

地域によって獲れる

農作物も色々なようです。

 

 

 

すぐ先に露店でおっちゃんが

例の果物を売っていました。

その正体はパパイヤ。

この大きさで¥100と

かなりお買い得。

ほんのり甘くて美味しいです。

 

 

 

しばらく走るとヒヒ発見。

国立公園から離れても

コイツらからは離れられないよう。

完全な野生だからか

人を見ても

こちらに寄ってくる様子はなし。

 

 

 

 

 

 

 

 

昼には

道路わきの食堂でランチ。

米、豆、ほうれん草、それに肉2切れ。

どこいってもこればかりです。

¥100で栄養もありそうだから

良いんだけど、ちょっと飽きた…。

 

 

 

「自転車で喜望峰に行くよ」と

伝えると、

タンザニアの皆さんは「アッ!!」と

明石家さんまの引き笑いみたいな声で

驚いてくれます。

かわいい。

 

 

 

山間を走っているので、

緑が豊かなうえに

大きな川も流れています。

日本の田舎のようで

懐かしく清々しい気分。

 

 

 

 

15時ごろ「ムブユニ」の村に到着。

村に着く前に

大量のパトカーに追い抜かれたのですが

さらに村の真ん中を走る道は

トラックで大渋滞。

 

 

 

ただならぬ雰囲気を感じて

地元の人に何事かと尋ねると

タンザニアの大統領が

この村を訪れていたそう。

交通規制による渋滞でした。

すごいタイミングで来たもんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう10kmほど進む予定だったけれど

ちょうど宿が目に留まったので

この日はここまで。

 

 

 

大きなベッドに蚊帳付き、タオル付き。

清潔感あふれるお部屋が

なんと¥500。

これもタンザニアでは当たり前に

感じてきました。

次の国に行くのが不安で仕方ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミクミ出発2日目。

渋滞もすっかりなくなった村から走り始めます。

この日は1つ山越えが待ち構えている。

 

 

 

出発から間もなくのこと。

マサイ族の皆さんが道端で

何か焼いてました。

興味あったけど

朝一でお腹すいてないので素通り。

おそらくヤギの肉です。

 

 

 

前日と変わらない

山の合間をぬっていく行程。

なだらかな勾配を

上っては下るの繰り返し。

 

 

 

 

山越えの前に食堂でお昼休み。

直火で炊かれた美味しそうなお米が

鍋のなかにたっぷり。

トウモロコシの粉をこねたウガリも

主食なのですが、

やっぱりお米を選んでしまいます。

 

 

 

この日は久々に鶏肉。

モサモサしてて暑い地域だと

あまり食べる気しないのですが

この時はすごく美味しくいただきました。

ごちそうさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

午後からはいよいよ山越え。

9kmで700m標高を上げていきます。

ユーラシアではこれぐらいはいくつも越えてきたけれど

アフリカ大陸でここまでの山は初めて。

気合を入れて臨みます。

 

 

 

急な勾配が延々と続いたのですが

写真に撮ってしまうと

あまり伝わらないのが悔しい。

ヒーヒー言いながら

少しづつ上っていきます。

 

 

 

 

 

ゆっくりゆっくりと進むこと

1時間余り。

上り坂の終わりが見えました。

足はもうガクガク。

久しぶりの大きな山で

疲労困憊です。

 

 

 

 

山越えから10kmほど走ったところで

「イルーラ」の町に到着。

 

 

 

この日の宿は¥400。

上り坂で疲れ切った足を

しっかり休ませるため

深い深い眠りにつきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミクミ出発3日目。

標高1,000mを越える高さに位置する町とあって

朝方はかなり冷えます。

20°を下回るほど。

 

 

 

とはいえ日もすっかり昇り

しばらく走ると

体はポカポカ。

むしろ暑いくらいです。

 

 

 

 

 

車の数も少なく

空気のきれいな高原の景色は

なんとも爽やか。

風を切りながら

気持ちよく進んでいきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

この日はわずか40kmを走り

昼頃には目的の「イリンガ」に到着。

 

町や村に着くと

大体「ヘイ、フレンド!」と

声をかけてきて

宿やレストランを紹介してくれる

親切な人がいるのですが (無料で!)

この“ヴェーダさん”はまさにそんな人。

 

 

 

安くていい宿を紹介してもらえました。

アップダウンの激しい道を走り

体はクタクタ。

しばらくこの町で

ひと休み!