砂漠へ

投稿日:

【425日目 16,892km】

 

海沿いのアガディールから

せっせとモロッコを南下しています。

 

 

 

小さな集落で出会ったナジッドさんに別れを告げると

涼しい朝のうちにまた走り始めました。

 

 

 

出発からわずか1時間ほどで

前日に到着予定だった

「ゲルミン」の街に到着。

綺麗に整備されており

なかなかの規模であるようです。

 

 

 

 

実はこの街は

“Door to Sahara(サハラへの玄関口)”

と呼ばれている場所。

つまり、この街からいよいよ

サハラ砂漠の旅が始まるということです。

 

 

 

 

お昼にはちょっと早いけど

食堂へ寄って腹ごしらえ。

鍋ではないけれど

お皿に盛られたタジンです。

まだ羊とヤギの違いがよく分からない。

 

 

 

 

思っていたより大きな街ゲルミン。

ゆっくり昼の休憩を取り、

心と体の準備が整ったら

街を南へと抜けていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モロッコ市街の郊外には

こうした石造りのゲートがあります。

 

ゲルミンの街の出口であるこちらのゲートをくぐると

ついに、

これから1ヵ月2,000kmに及ぶ

真夏のサハラ砂漠を越える旅の始まりです!

 

 

 

アーチをくぐった途端、

ものすごく分かりやすいほど

急に建物がなくなりました。

どこまでも広がる茶色の大地。

この景色をこれから何日も

眺めつづけることになります。

 

 

 

砂漠といっても

サラサラの砂の土地ではなく、

まだ乾いた荒野といった様子。

羊やラクダたちも

のんびり過ごしています。

 

 

 

 

営業していないカフェを発見して

軒下で休憩。

この日は向かい風が強く

思うように前進できませんでした。

まだ始まったばかりなのに

先が思いやられる…。

 

 

 

 

 

 

 

 

曇り空に覆われ暑さに悩むこともなく

砂漠を70kmほど走ったところで、

道路脇に食堂がいくつも集まった場所を発見。

高速のサービスエリアのような感じでしょうか。

 

 

 

この時点で19時ごろ。

先には数十kmに及んで

建物がなさそうなので

今日はここで休むことにします。

夕食は牛肉のバーベキュー。

 

 

 

 

疲れた状態でかぶりつく肉は最高。

モロッコの1食当たりの平均金額は

¥200~300くらいでしょうか。

安いからもはや値段すら聞かずに

欲しいものそのまま注文してしまってます。

 

 

 

 

食堂を少し離れたところに民家を発見。

テントを張ってもいいかと尋ねたところ

快く許可してくださいました。

さらにチャイや果物の差し入れもあり、

人の優しさに触れてこの日は就寝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝目を覚ますとなんと雨。

前日から曇っていたもののまさかサハラで雨が降るとは。

気温も下がり、ウィンドブレーカを羽織るほどでした。

 

 

 

雨も弱まった10時過ぎ頃、

荷物をまとめて出発。

少し内陸側なので

まだちょっとした山があります。

日差しが無いので汗もかかずに

気楽に上ることが出来ました。

 

 

 

道路はかなり整備されており

交通量もそれなりにあります。

このあたりしばらくは

自分の身に何か起こっても

助けてくれる人はいそう。

 

 

 

 

出発から60kmほど。

道の向こうにかすかに

町が見えてきました。

昨日砂漠に突入してから

ここまで130km。

もうすぐでゆっくり休める…。

 

 

 

 

 

 

 

そして、到着したのが

サハラ砂漠最初の街「タンタン」。

そして、“正式なモロッコの街”としては

ここがほぼ最後になります。

(詳しい説明は後ほど)

 

 

 

 

 

 

広大な砂漠に突如現れた街・タンタン。

予想していたよりもはるかに町の規模は大きく

中心部には活気が溢れています。

 

 

 

砂漠を移動する人たちの

休憩地点的な立ち位置かと思いきや

しっかりこの地に根を下ろし

生活している人はいます。

人口はなんと60,000人。

 

 

 

 

 

到着当日は、ここ最近モロッコでも

かなり賑わっていたサッカー大会

「コパ・アフリカ」の決勝戦。

モロッコの隣国で仲の良い

アルジェリアがセネガルを打ち破り

優勝したので皆、大盛り上がり。

 

 

 

こちらが滞在していたカフェの2階にある

1泊¥400の激安ホテル。

 

タンタンの街で疲れを癒したら、

さらにサハラ砂漠へと

深く深く突入してきたいと思います。