モロッコ南下

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【423日目 16,735km】

 

海辺の街アガディールを出発すると

さらに南、サハラ砂漠の方面へと向かいます。

 

 

 

砂漠の国・モロッコの夏は

いつもカンカン照りかと思いきや

朝方は雲が広がることが多いです。

涼しいので非常に助かる。

 

 

 

街を抜けるとバイパスのような

1本の大きな道路をひたすら進みます。

車がすぐ横を通りますが、

これまで旅をしてきた国の中で

モロッコは運転マナーが

さほど悪くはないような気がする。

 

 

 

昼には定番のタジン。

もはや他のメニューに

目を向けることはありません。

帰国したらタジンの写真展できるくらい

タジン食べまくりの撮りまくり。

 

 

 

 

 

 

 

 

午後から走り始めると、

いよいよ景色は

これまで以上に起伏のない

なだらかな荒野に変わっていきました。

こうして徐々に砂漠に近づくのを

感じています。

 

 

 

まれに小さなカフェや

レストランが現れる。

つぎの補給地点が遠い可能性もあるので

少しずつ水分を補給しながら

着実に距離を縮めていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

100km足らず走ったこの日は

「ティーズニート」の街に到着。

最高気温はおそらく30℃ほど。

南下しているもののマラケシュ周辺にいたころより

かなり涼しくなっています。

地形の関係でしょうか。

 

 

 

カフェの2階にある

¥500の安宿にチェックイン。

この価格帯の宿が通りに並んでおり

宿探しが楽なのがとてもありがたい

モロッコの道。

 

 

 

 

トルコ入国以来ハマってるカタツムリ。

調べてみると、

低脂肪で高タンパクなうえに

ミネラル豊富で消化器系にも優しい

かなりのスーパーフードだとか。

これからもお世話になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アガディール出発2日目。

街を離れるとあっという間に

見渡すかぎりの荒野。

モロッコ旅前半の景色と似ているようで

緑の数が着実に減っていることが分かります。

 

 

 

また街から街への間隔も

かなり長くなってきており、

マラケシュ以南は

人口密度が少ないことが

目で見てわかります。

 

 

 

 

道ばたのカフェで

しばしの休憩。

静かな場所でのんびりしていると

エネルギッシュな旧市街が印象的だった

モロッコとの別れが近づいてることを

予感します。

 

 

 

昼前にはアガディール出発以降、

最大となるであろう峠に差し掛かりました。

自転車を押しながらゆっくり登り

1時間ほどかけて頂上へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

峠を越えるとちょうど昼頃に

「ラクサス」という小さな町に到着。

 

 

 

今日はヤギのタジン。

どれだけ暑くてもこれは美味しい。

¥300前後で買える毎日の幸せ。

モロッコ終わって

タジン食べられないの嫌だな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後からも元気よく進みます。

最近涼しいので、

シエスタ(昼寝)することもなく

快適に走ることが出来てます。

サハラは意外と涼しいのだろうか。

 

 

 

「あぁ、涼し。楽だわ」と

余裕で走っていると、

舗装路は途切れて

ゴツゴツのオフロードへ。

スピードに乗れないし

コケそうになるし大嫌い。

 

 

 

 

 

 

 

 

オフロードに四苦八苦すること1時間ほど。

たどり着いたのは

地図にも載っていなかった小さな集落。

 

 

 

冷たい飲み物を買おうと

商店を探していると、

英語が堪能な男性と遭遇。

「お店は今日閉まってるし

ウチで休んでおいでよ」と

招いてくれたのは“ナジッドさん”。

 

 

 

言われるがままにホイホイついていき、

お家の中で冷たい水とスイカを

ご馳走になりました。

のどが渇いているときのスイカは

本当に美味しい。

 

 

 

 

まだ日が暮れるまで時間もあるので

ナジッドさんの案内で

集落を散策することに。

失礼ながら本当に何もない場所ですが、

こういうトコロに立ち寄れるのは

自転車旅ならではの恩恵です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨーロッパに留学経験があり

“先進国”の生活を知るナジッドさん。

「モロッコの生活は

ストレスはないけど、退屈だよ」

確かに、静かで穏やかな場所だけど

ずっとここには居られないかも。

 

 

 

「もう今日は泊まって来なよ」

ということで、

ありがたく1晩お世話になることに。

部屋の中は空気がひんやりとして涼しく

のんびり移動の疲れを

癒すことが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

荒野のど真ん中の

名もない集落で(あるんだろうけど…)

まったりとした時間を過ごすことができました。

 

引き続き、南へと下ります。