迷宮都市・フェズ

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【405日目 15,827km】

 

 

シャウエンから2日かけてたどり着いた街「フェズ」。

自転車はひと休みしてのんびり観光です。

 

 

 

モロッコに旅行にやって来た人のほとんどが訪れるほどの

人気観光地であるフェズ。

 

青の町・シャウエンと同じく、

“メディナ”という城壁に囲まれた旧市街があり

世界遺産にも登録されているこの一画が

そのまま観光の見所となっています。

 

 

 

“ブルーゲート”と呼ばれる門をくぐり

メディナの内部へと入り込むと、

そこには古くから続く

アラブの世界が広がっています。

 

 

 

 

 

路地の幅はせいぜい2~3m、

すれ違う人と

肩がぶつかりそうになるほど狭く、

とうぜん自動車は入ってることが

出来ません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街の高台から見下ろしたフェズのメディナ。

昔ながらの建物がぎゅっと密集しているのがよく分かります。

 

 

 

複雑に配置された家々が

つくりあげる小さな通りの数は

1000を超えるともいわれ

まさにこのフェズは迷宮都市。

旅で慣らした方向感覚も

全く役に立ちません。

 

 

 

観光客が練り歩く主な通りが

2本あるのですが、

そこをはみ出てしまうと

地元の方の生活エリアに

迷い込んでしまいます。

 

 

 

 

夏の暑さとアラブ人たちの熱気で

溢れかえる旧市街。

ヨーロッパにはない

エネルギッシュな商人の町です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メディナの中にあるのは家屋やお土産屋だけではありません。

細い路地の中に突然、荘厳なモスクが現れます。

 

 

 

建物の規模はあまり大きくないものの

彫刻は非常に細かく繊細で

建物そのものが芸術品。

久々に見たけど、

やっぱりモスクはしびれます。

 

 

 

 

なかでも「カラウィーン・モスク」は、

859年に神学校として設立され

現在でも教育機関として機能しており

現存する最古の大学として

ギネスブックに登録されているそうです。

でも、イスラム教徒以外立ち入り禁止。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、

フェズの象徴ともなっているのが

メディナの中に位置する“タンネリ”。

 

このタンネリは動物の皮をなめす作業場となっており、

蜂の巣のようにずらっと並んだ大きな桶の中には

なめしに使うタンニンの液がたっぷり。

 

 

 

数百年前から続く伝統的な

皮のなめし。

この時も暑い中、

職人さんがせっせと

作業をされていました。

 

 

 

 

近くの革製品のお店の方の案内で

作業を間近で見せてもらうことが

出来ました。

こういう職人さんの仕事を近くで

見るのってたまらないです。

渋くてカッコいい。

 

 

 

なめすのは牛だけでなく

羊、ヤギ、ラクダなど色々な動物の皮。

見学している間にも

作業場には

次々と皮が運ばれていました。

 

 

 

 

作業場一帯に立ち込めるのは

独特のニオイ。

1番スゴイところだと

ドブと生ごみと野良犬が混ざったような

とても素敵なニオイがします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということでフェズの名産品はもちろん革製品。

タンネリの作業場を見学した後は

「さぁ、買っていけ」と

もの凄い勢いでセールストークが始まります。

 

 

 

なかでも有名なのは

“バブーシュ”という

モロッコスタイルのスリッパ。

革の柔らかさが

足をスッポリ覆ってくれて

素晴らしい履き心地です。

 

 

 

他にもカバンやベルトを筆頭に

あらゆる数の革製品のお土産屋さんが

これでもかというほどに

通りに連なっています。

観光地でのセールストークって

割と楽しくて、嫌いじゃないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

さらにこの街は革製品だけでなく赤銅も名産。

歩いているとどこからともなく

カンカンと鐘を打ち鳴らすような音が聞こえてきました。

 

ときどきテレビで猛スピードの餅つきとか見ますけど、

あんな感じで抜群のコンビネーションの職人技を見せてくれました。

 

 

 

商人だけでなく

職人の街でもあるモロッコのフェズ。

街の片隅で、こちらには目もくれず

黙々と作業をおこなう

仕事人があちこちにいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェズでのんびり過ごす間に

モロッコの定番料理を堪能しました。

 

まず1品目は「クスクス」。

北アフリカだけでなく、

中東やヨーロッパでも食べられているコチラ。

小麦からできた粒状の食材で

世界最小のパスタと言われているそうです。

 

上には野菜や肉の煮物や炒め物がのっており

これだけでお腹いっぱいの定番モロッコ料理!

 

 

 

続いて食べたのは「タジン」。

とんがった蓋が有名なタジン鍋で

香辛料をふんだんに使った煮込み料理。

この時食べたはチキンでしたが、

羊肉や野菜など色々な

食材や味付けがあるそうです。

 

 

 

そして、通りの屋台で食べたのが

「カタツムリ」。

これが貝みたいで旨味があって

結構美味しいんです。

近くでじっくり見たら食欲失せるんで

勢いでどんどん食べるのがコツ。

 

 

 

 

 

 

 

 

スペインでもらった特別賞のトロフィーを持って走っていると

「これ何?ねぇねぇ何なの??」と、

しょっちゅう聞かれて

いちいち説明するのもめんどくさいので

日本に送ることにします。

 

加えて、フェズの魅力的な工芸品に購買欲をそそられて

おみやげ爆買いしちゃいました。

お気をつけて日本まで行ってらっしゃいませ。

 

 

 

‹お知らせ›

旅で出会った方のご縁を通じて、

「Grobal Travel Channel」という

インターネットラジオに出演させていただきました。

 

オーストラリアに拠点を置く局なので全編英語ですが、

旅について色々お話していますので是非聞いてみてください!

https://www.globaltravelchannel.com