ユーラシア大陸完走!

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【394日目 15,514km】

 

スペイン・イベリア半島の最南端を目指す前に

まずはマラガの街を

散策してみることにします。

 

 

 

スペイン6番目の人口を誇る都市「マラガ」。

多く人を抱える大都市としては

ヨーロッパで最も南に位置している街です。

 

 

 

中心部には

ブランド店などが並ぶ大通り。

沢山の観光客たちが闊歩していました。

かの芸術家ピカソを

生んだ場所でもあります。

 

 

 

 

マラガの街に集まる人々の目的は

“コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)”

と評される美しい海岸。

結構な割合でヌーディストがいるので

写真を撮るのは一苦労。

(皆さん下ははかれてましたよ。)

 

 

 

実はこの街で、

10か月前にキルギスでお会いした

日本人の旅人の方と束の間の合流。

再会を祝してちょっと奮発。

海の幸を遠慮なく平らげました。

 

 

 

 

複数人だと色んなメニューが

食べられるから素晴らしいです。

料理って1人で黙々とではなく、

「美味しいね。」「そうだね。」

と笑顔で食べるもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぶしい日差しが照りつけるマラガの街で

3日間ほどのんびりしたら、

いよいよスペイン

そしてユーラシア大陸最後の地

を目指して走り始めます。

 

 

 

マラガを抜けても

海岸沿いは人の多く住む

住宅街が続いており、

交通量の多いバイパスに沿って

走って行きます。

 

 

 

 

風が吹き抜けるからなのか

海沿いの道はあまり暑くもなく

起伏も少ないので

力強くペダルを踏みしめて

ぐんぐんと進んでいきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

100kmあまり走ったこの日は

小さな町のビーチにテントを張ることに。

基本的には海辺一帯は野宿禁止みたいだけど

茂みに隠れてこっそりしちゃいます。

 

 

 

目の前は地中海。

日が傾きはじめる頃には

誰もいなくなり、

波の音を聞きながら

ゆっくりと眠りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、目を覚ますと東から眩しい朝日が

煌々と輝き始めていました。

今日は旅の節目ともなる特別な日。

 

 

 

前日に引き続き

海沿いのバイパスを

南へ南へと進んでいきます。

 

 

 

 

 

 

目の前にひろがるイベリア半島の大地。

この景色ももう間もなく

見納めとなります。

目に焼き付けるように

噛みしめて走る。

 

 

 

 

お昼の休憩を挟んで、

最後に待ち構えるのは

標高300mほどの山。

午後からは少し気温も上がって

のどがカラカラになりながら

何とか登っていきます。

 

 

 

峠を越えると最後は

長い下り坂。

強く吹き始めた風は止むことがなく

海峡が近づいていることを

予感させます。

 

 

 

 

そして、坂を下った先には

「タリファ」と書かれた看板が。

スペイン・イベリア半島の

最南端の位置する岬の町に

やって来ました。

 

 

 

 

 

強く気持ちのいい風が吹き抜ける

小さな町を走りぬけた先には

港が見えてきました。

やっとここまで来たんだと

少しずつ胸が高鳴っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてついに、

スペイン・イベリア半島タリファの港に到着です!

 

青い空の下に広がるのは

スペインとモロッコに挟まれたジブラルタル海峡。

さらに向こうにうっすらと見えるのは

これから向かうアフリカ大陸。

 

 

 

ということで

1年余りに及んだユーラシア大陸横断の旅は

ここタリファの地で終わりを告げます。

 

一部交通機関を使用した区間もありましたが、

確かにこの足で(タイヤで)

地球上最も大きな大陸を踏みしめてまいりました。

 

掛かった日数:394日

走った距離:15,514km

訪れた国:20ヵ国

使ったお金:約100万円

出会った人たち:数知れず

 

 

この旅路での経験を勇気と自信に変え、

この先に待ち構えている

アフリカ大陸の旅を乗り越えてまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タリファ到着のこの日は、

ユーラシア完走を祝してビーフステーキ。

安宿泊まれるくらい高かったけど

ヨーロッパ最後のご馳走です。

 

 

 

 

 

 

ボートに乗ってアフリカに向かう前に

しばらくタリファの町でゆっくりすることにしました。

ヨーロッパの滞在ビザももう少し残ってるので。

 

 

 

これまでに見たスペイン南部の

典型的な町並み。

歩いているだけで落ち着く

白い壁がどこまでも続きます。

 

 

 

 

 

特に観光資源があるわけでもなく

町の観光客は決して多くはありません。

最果ての町なので、

都市からのアクセスが

すごくいいわけでもないし。

 

 

 

 

ひっそりとした町を抜けて

海辺に向かうとビーチは大賑わい。

ヨーロッパの人って

本当に海が好きみたい。

平日なのにすごい人が集まってました。

 

 

 

 

大洋に面し、強い風が吹き続ける

タリファの町はカイトサーフィンの

スポットとして有名。

広大なビーチには

無数のカイトサーファーたち。

 

 

 

 

 

 

 

 

移動の疲れも癒えて

気持ちの準備が整ったら、

いよいよ新たなる大陸「アフリカ編」の始まりです。

 

今は不安しかないですが、

きっと現地に着けば

 

忘れられない素敵な出会いが待っているはず。

 

 

さよならユーラシア。

待ってろアフリカ。