水の都・ヴェネチア

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【312日目 11,766km】

 

 

木に衝突というアクシデントから始まった

イタリア初日。

しっかりと気を取り直して2日目スタートです。

 

 

 

起伏の多かったバルカン半島に比べて

真っ平らな土地が多くなりました。

力むことなくのほほんと走り始めます。

 

 

 

すっきりと整えられた林。

こういった所を見ると

イメージ通りのヨーロッパだなと

感じます。

青空が気持ち良い。

 

 

 

 

自転車道が整っているのも

自転車先進国ならでは。

イタリアに入って

道がものすごく

走りやすくなった気がする。

 

 

 

 

前日の事故の衝撃で、

カバンのフックが

破損してしまいました。

テープでぐるぐる巻きにして

とりあえず応急処置。

 

 

 

 

イタリア初のランチは

目に留まったマクドナルドへ。

新しい国の食事への好奇心もありますが

自分の知ってる味が提供されるという

安心感を欲することもあります。

 

 

 

 

中国でもそうだったけど

注文は大きなタッチパネルで行う形式。

気になって調べたら

日本にもコレあるんですね。

知らなかった…。

レジに並ぶ時代はもう終わりです。

 

 

 

 

 

 

 

この日は120kmを走破。

前日の事故で頭部に衝撃を受けたので

大丈夫かと気になってましたが、

少し痛みも和らいで

何とか走り切ることができました。

 

 

 

 

たどり着いた石畳の街は

「トレヴィゾ」。

いかにもイタリアといった風な

すっきりとオシャレな空間が

広がっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お世話になったWarm Showerのホストは

街の中心から少し離れたところに住む「スザンナさん」。

 

ご本人写真NGなので飼っている犬を載せておきます。

沢山のお宅の前を通ってきましたが、

イタリアは犬を飼ってる人がすごく多い気がする。

 

 

 

近所の親切なおじさんが

カバンのフックを直してくれました。

旅において、人に相談してみると

大抵の問題が解決されていくので

とても助かっています。

自分でなんとかしろって話ですけど…。

 

 

 

イタリアの家庭料理はやっぱりパスタ。

トマトベースだけど

唐辛子がしっかり効いて

スパイシーで美味しかった。

色んなパスタを食べるのが

これから楽しみ。

 

 

 

 

 

トレヴィソ到着の翌日、

スザンナさん宅から日帰り観光に向かうのは

「水の都・ヴェネチア」。

 

河から運ばれた土砂が堆積してできた海辺の潟(がた)に

大きな魚の形をして浮かんでいる

言わずと知れたイタリア随一の観光地。

車はもちろん自転車でも乗り入れることはできません。

 

 

 

島内の宿泊施設が高額ということもあり

多くの人は付近の都市から

電車に乗って観光に訪れるそう。

トレヴィゾからもわずか30分で

着いてしまいます。

 

 

 

 

長い1本道になっている

橋を渡れば

いよいよヴェネチアに上陸。

たまたま座れたけど

電車はかなりの乗車率でした。

 

 

 

 

電車を降りて

駅舎から出ようとすると

さっそく目に飛び込んでくる運河。

期待が高ぶってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駅を出てすぐの景色がこちら。

島内を流れる運河の水際を歩けば

沢山の観光客の熱気で溢れています。

 

 

 

ゲルマン人の侵攻から逃れるように

湿地帯の島に人々が移り住んだのが

ヴェネチアの歴史の始まり。

東ローマ帝国支配下の

都市国家「ヴェネチア帝国」

として栄えたそう。

 

 

 

 

より沢山の人々が住めるように

無数の木の杭を打ち込んで

地盤としているため、

「ヴェネチアをひっくり返すと

森が現れる」

と言われているとか。

 

 

 

入り組んだ迷路のような島内を

運河が複雑に流れ込んでいます。

あたりの流れがよどんでいるのか

水質は決して綺麗とは

言い難い状態でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

島を真っ二つに分断するように

S字を逆さにしたような形で流れる

最も大きな運河「カナル・グランデ」。

 

たくさんの遊覧船や手漕ぎボートが

往来しています。

運河の両脇にずらっと並ぶのは

カフェやホテル、レストラン。

 

 

 

運河には

いくつもの橋が架かっていますが、

最も有名で多くの人が集まるのは

リアルト橋。

ちょうど島の中心辺りに位置します。

 

 

 

 

世界でもトップクラスであろう観光地の

特に人が集まるエリアということで

人口密度はかなりのもの。

時々、人ごみを離れて

呼吸を整える必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、

ヴェネチアを訪れた人が必ず向かうのが

サン・マルコ寺院を中心とした「サン・マルコ広場」。

世界一美しい広場とも言われているそう。

高潮の時に沈んでしまうことで有名なのはココです。

 

 

 

サン・マルコ寺院の前には

背の高い鐘楼が

堂々と立っています。

100m近い高さがあり

ヴェネチアで1番高い建物なのだとか。

 

 

 

 

寺院の隣に立つのは

かつての役場だった建物。

数え切れないほどの石の柱が

並ぶ姿は圧巻です。

1階部分は現在、

カフェやレストランになってました。

 

 

 

平日だしまだ観光シーズンでもないのに

物凄い数の人、人、人。

夏場に訪れるともっと凄いらしいです。

ほんとディズニーランドみたい…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴェネチアを散策していると

とにかくよく見るのがこの仮面。

お土産屋さんには

必ずと言っていいほど置いてあります。

 

 

周辺国との紛争の勝利を祝い

人々が広場に集まって踊り出したことで

1,000年ほど前に始まった

「ヴェネチア・カーニバル」。

仮面で素顔を隠して身分を忘れ、

皆で仲良く騒いだそう。

 

 

 

現在も2月後半から3月前半に

カーニバルが行われているそうです。

これ以上人が多いのは耐え難いけど

カーニバルはちょっと見てみたいです。

でも踊るのってそんなに楽しいですか?

普段踊らないから、よく分かんない。

 

 

 

街には仮面の職人さんがいました。

製作作業を間近で見ることができます。

イタリアって靴とかカバンとか

渋い職人さんがいっぱいいる

イメージでしたけど、

まさにそんな人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは「ため息橋」。

かつて囚人が牢獄(右側の建物)に収監される直前のこの橋で

ため息をついたことに由来するのだそう。

 

現在は、

ゴンドラに乗ってこの橋の下で恋人同士がキスをすると

永遠の愛が約束されると言われているみたいです。

1人で行っても無駄。

 

 

 

グランカナルから少し離れれば

落ち着いた運河を見ることができます。

干された洗濯物からにじみ出る生活感。

学校も病院もあって

この島の中で生活している人は

多くいるのだそうです。

 

 

 

節約中の貧乏旅なので

ゴンドラには今回乗りませんでした。

永遠の愛を誓う相手もいないので…。

もちろん乗船時間にもよりますが

貸し切りだと1万円近くします。

お金持ちになったらまた来よう。

 

 

 

 

周辺にもいくつか島があって

そちらも観光できるのですが、

1日ではとても回り切れるものじゃありません。

 

 

写真やテレビで幾度となく見た景色ですが

やはり現地に足を運ぶとその美しさに見とれてしまいます。

「ベニスを見て死ね」の格言に違わず、

訪れる価値のある“水の都・ベネチア”でした。

 

 

引き続き、イタリアの魅力を味わっていきます!