世界で1番美しい

投稿日:

【300日目 11,345km】

 

鮮烈メディアデビューを果たした

スプリトを後にして、

引き続き北へと向かいます。

 

 

 

スプリトは

クロアチアでも2番目に多い人口を抱える都市

ということで、

街中を抜けるまでにはかなりの交通量があります。

 

 

 

それでも1時間ほど走れば

落ち着いた田舎道へ。

気候が穏やかなことに加えて

車もまばら。

静かな海岸をのんびりと

漕ぎ進んでいきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わずか70kmほど走ったこの日は

「シベニク」という町に到着。

ほどよい賑わいもありながら

落ち着いた場所です。

 

 

 

ガイドブックなどでは

あまり紹介されていないこの町も

古くからの歴史ある建物が見所だそう。

旧市街を歩くと

漂う中世の雰囲気が感じられました。

 

 

 

 

世界遺産に登録されている

「聖ヤコブ大聖堂」。

見た目の派手さはないですが、

木やレンガなどの補助材が

一切使われていない石造教会の中では

世界で最も大きな教会だそう。

 

 

 

旧市街の中で

サッカーに熱中する子供たち。

歴史ある家屋の壁に

ボールがバンバンと

当たりまくってます。

 

 

 

 

翌日は雨の予報なので

1日まったり。

オフシーズンに泊まるゲストハウスは

人が少ないので

居心地が非常に良いんです。

結局、ほとんど雨降らなかったけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シベニクで一休みした後、

再び海岸を北へ進んでいきます。

ずっと同じような景色だから、

ずっと気持ちが良い。

 

 

 

ここしばらく道路わきの安い食堂で

ささっと昼食を済ませることが

多かったけど、

1食当たりの値段が上がってきてるので

スーパーで適当なものをつまんでます。

 

 

 

 

午後からも、さっき見たような

どこまで行っても変わらぬ景色。

クロアチア以降も

地中海沿いを走っていくつもりなので

これがずっと続くのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シベニクからおよそ80kmを走って

やって来たのが「ザダル」。

昨年のFIFAワールドカップで大活躍した

クロアチアのスター選手「モドリッチ」

を生んだ場所です。

 

 

 

これまでに訪れた街と同じように

海辺に広がる旧市街。

ドゥブロヴニクとスプリト以外は

あまり予習をしてなかったのですが、

アドリア海沿いには歴史深い街が

ズラリと並んでいるようです。

 

 

 

90年代のユーゴスラビア紛争の際、

大きなダメージを負ったザダル。

荒廃してしまったこの街は、

クロアチアの人たちにとって

紛争を思い起こさせるということで

負のイメージが付きまとったそう。

 

 

 

少しづつ復興の道を歩み

明るさを取り戻しているザダルの街。

海外からの観光客も多くおり、

現在の様子からは

過去の悲劇を匂わせる景色は

見当たりません。

 

 

 

 

 

 

復興のシンボルとして

波打ち際に創作されたのが

「海のオルガン」。

波の力を利用して

金管楽器の低音のような音が鳴る

不思議な楽器です。

 

 

 

不規則にあたり一帯で鳴りつづける

無機質で宇宙的で

サイケデリックなサウンド。

寄せてはかえす波を眺めながら

いつまでも座っていたくなります。

 

 

 

 

 

 

 

旧市街には現地の人たちが

買い物をしにやってくる市場もあります。

地元の野菜は彩り豊かで

慢性的に栄養不足気味の旅人には

非常に魅力的に見えてしまう。

 

 

結局、色々買っちゃいました。

というか物価上昇により

ゲストハウス滞在中は

自炊せざるを得ないというのが

本音です。

 

 

 

 

調理のしやすさと値段の安さから

行きつく先はパスタ、パスタの日々。

これからイタリアで

山ほど食べられるというのに。

でもパスタってどれだけ食べても

飽きないですよね。

 

 

 

 

 

 

かの名監督ヒッチコックをして

「世界で1番美しい」と言わしめたザダルの夕陽。

 

 

沢山の島が浮かぶ穏やかなアドリア海に

ゆっくりと沈んでゆく太陽を見送った後、

次なる場所を目指すつもりでしたが

実はしばらく天気が悪くて4日間もこの街に停滞してます。

 

早く走りたい…。