ビザが出ない…
- 【93日 3,446km】
当初2~3週間の滞在を予定していたキルギスですが、
気がつけば入国してから5週間目をむかえようとしています。
8月のはじめに首都ビシュケクに到着してすぐ
旅行代理店にてイランのビザを申請。
キルギスに駐在している担当者が休暇中らしく
発行まで10日ほどかかってしまうとのことでした。
「夏だしね。まぁ、仕方ない仕方ない。」
と大人しく待っていました。
標高が高いとはいえ、気温が35℃ほどにもなるキルギスの夏。
暑さと戦いつつ、
同じくビザ発行を待ちわびる日本の旅の方々と時間を過ごしました。
10日が過ぎてもビザの連絡が来ないので確認に行くと、
「もう1週間かかります。」
今度はイラン本国の担当部署が休暇に入ってしまったとのこと。
休暇シーズンに訪れてしまったタイミングの悪さを悔やみつつも、
こみあげてくるのは旅を進められないもどかしさ。
走行距離が伸びない日々が続きます。
旅人でありながら旅をしない、旅用語でいうところの「沈没」状態です。
ということで、何もせずムダに過ごすこともできないので
キルギス各所の観光に行ってみました。
■ブラナの塔
数少ないキルギスの世界遺産の一つがコチラ。
平原に立つ20mほどの塔は
1,000年ほど前に栄えた都市・ベラサグンの遺跡で
シルクロードの象徴の一つでもあるそうです。
■アニマル・マーケット
キルギス東部の都市・カラコルで毎週日曜日の早朝に
家畜たちの売買がおこなわれる市場。
大勢の人と家畜でいっぱいの会場は熱気とケモノの臭いに溢れています。
売られる家畜は主にヒツジ、牛、馬。
ヒツジ1頭=約6,000円
牛1頭=約80,000円
馬1頭=約120,000円
買われた家畜はよその土地に連れていかれるのを予感するのか、
呻き声をあげて暴れるものもいます。
■アルティン・アラシャン
カラコルの町から少し離れたところにある登山口から
15kmほどにわたるトレッキングルート。
ヨーロッパを中心に様々な国からやってきたハイカーたちが
大きなザックを背負って黙々と歩いています。
ゴツゴツとした岩場や砂利道を、
時には急斜面を登りつつ
およそ4時間に亘って進み続けました。
たどり着いた谷は“アルティン・アラシャン”。
川が流れる山間にキャンプサイトやゲストハウスが並びます。
現地語で“黄金の温泉”を意味するその名の通り
ここでの名物は温泉!
「ぬるい」「お湯が汚い」などの前評判もあり
あまり期待はしてなかったんですが、
貸し切りの小さな浴槽のお湯は予想に反して熱々で綺麗です。
日本を出て以来3カ月ぶりのお風呂は体の芯まで癒してくれました。
という感じで、時間を潰すように色々な場所へ行ってますが
ぼちぼちキルギスもお腹いっぱいです…。
いつになれば先に進めるのか。
大使館の人、ビザ早くちょうだい。